2021年1月
■2021年1月
グループPSAジャパンは、「シトロエンC3」をマイナーチェンジするとともに特別仕様車「EDITION 2021(エディション2021)を設定して、2021年1月7日に発売した。
2017年の導入以来、3年あまりで7625台(2020年12月末日現在)を販売し、シトロエンブランドの根幹をなすモデルに成長したC3。今回のマイナーチェンジでは内外装のリニューアル、エンジンマネジメントの最適化などが実施されている。
新型のフロントフェイスは2016年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「Cエクスペリエンス」にインスパイアされたもので、ブランドロゴの「ダブルシェブロン」から伸びるクロームがLEDデイタイムランニングライトにまで広がってワイド感を強調。下部は新デザインのLEDヘッドライトまで伸びている。サイドに取り付けられた「エアバンプ」はワイドなデザインとした。
インテリアは基本デザインを踏襲しながら、快適性の向上を目指して「C5エアクロスSUV」で採用された「アドバンストコンフォートシート」をエメラルド内装仕様に採用した。これはシート生地裏に特別なフォームを配することで身体とシートの“当たり”を改善したもので、生地裏のフォームのボリュームも従来の2㎜から15㎜に増やしたことで、しっとりふっかりとした座り心地を実現したという。
運転支援と安全装備では、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビーム、ブラインドスポットモニターシステム、アクティブセーフティブレーキ、レーンデパーチャーウォーニング、トラフィックサインインフォメーション、ドライバーアテンションアラート、フロント&バックソナー、バックカメラをグレードに応じて設定する。
1.2リッター3気筒ターボエンジンに6速ATの組み合わせは従来と変わらず。ただし、エンジンマネジメントソフトウェアを最適化することでJC08モード燃費は従来の18.2km/Lから21.0km/Lに向上。WLTCモード燃費は17.2km/Lとしている。
充実装備の「シャイン」とベーシックな「フィール」の2グレードを展開し、ボディカラーは「スプリングブルー」、「ルージュエリクシール」の新色2色と、「サーブル」、「ブランバンキーズ」の合計4色を用意する。さらに4色のルーフカラー、2つのインテリアカラー、3つのカラーパックから9通りの組み合わせが設定されている。
同年5月1日には価格改定を実施した。
■2021年4月
グループPSAジャパンは、「シトロエンC3」に特別仕様車「Cシリーズ」を設定して、2021年4月1日に発売した。
「Cシリーズ」は「シャイン」をベースに、C3で通常設定されている鮮やかなレッドのアクセントに代わり、マット仕上げのディープレッドを採用。このアクセントカラーを内外装に使用して、通常モデルのヴィヴィッドでカジュアルなイメージから、シックな雰囲気に仕上げている。
ボディカラーは人気のサーブルとブランバンキーズの2色をベースに、フロントのフォグランプベゼルとボディサイドエアバンプのアクセントカラーにディープレッドを採用。リアドア後部のCピラーステッカーおよびルーフステッカー、インテリアのダッシュボードのアクセントカラー、ざっくりとしたツイード調生地のシートのショルダーラインのアクセントにもディープレッドを取り入いれた。さらにフロントシートにはC-Seriesのタグを追加。フロアマットも特別仕様でダークレッドのステッチをあしらった。そのほか、特別仕様車の証としてドアミラー下フロントドアにはC-Seriesのバッジ、ドアステップにC-Seriesのロゴのメタル装飾を加えている。
なお車名の「Cシリーズ」の「C」は、シトロエンが創立以来追求してきた「Comfort(コンフォート=快適)」のCであり、同時に「Chic(シック)」のCでもあるという。
■2021年7月
グループPSAジャパンは、「シトロエンC3」に特別仕様車「モダンサロン」を設定して、2021年7月1日に発売した。
「モダンサロン」はミッドセンチュリーモダンにインスパイアされた、ポップで居心地の良いリビングルームのようなインテリアに仕上げた特別仕様車。「シャイン」をベースに、フォグランプベゼルやエアバンプアクセント、Cピラーステッカー、ダッシュボードパネルにミッドセンチュリーモダンのテイストの特別な意匠を施した。グラフィックのモチーは、C3のシグネチャーのひとつであるボディサイドのエアバンプで、積層合板の優しげなカーブにも相通じるエアバンプの角を落としたやわらかな四角を要素として取り入れた。
ボディカラーはサーブルとブランバンキーズの2色を設定。ベースモデルの「シャイン」ではスプリングブルーかブランバンキーズのボディカラーに限定されていたアドバンストコンフォートシートを、サーブルでも選択可能とした。このシートは初回導入限定車「エディション2021」に装備されていたものと同じもので、テップレザーを一部にあしらった特別仕様となっている。
またダッシュボードのヴィンテージテキスタイルデザインを施した、特製リラックスクッションを用意。ダッシュボードカラーと同じカラーのクッションを2個装備した。
同年9月21日には価格改定を実施した。
■2021年11月
グループPSAジャパンは、「シトロエンC3」に特別仕様車「SAINT JAMES(セントジェームス)」を設定して、2021年11月4日に発売した。
「セントジェームス」は、フランスを代表する100年を超える歴史を持つふたつのブランド、シトロエンとセントジェームスの融合から誕生。日本独自のコラボレーションモデルとして企画され、2019年6月に発売された特別仕様車「C3×セントジェームス」にインスパイアされた特別仕様車。上級グレード「シャイン」をベースに、セントジェームスにインスパイアされた特別なディテールを装備した。ルーフは青、赤、白のトリコロールとSAINT JAMESのロゴが入ったステッカー、Cピラーはトリコロールのステッカーをあしらいった。またフロントドアにはセントジェームスバッジを施して、特別感を演出した。
また専用ファブリック/テップレザー アドバンストコンフォートシートは、ベースモデル「シャイン」で高評価を得ているアドバンストコンフォートシートをベースに、ヘッドレストとショルダー部分のテップレザーとアクセントのファブリックを変更。赤のステッチとSAINT JAMESのタグをアイキャッチにあしらった。なおアドバンストコンフォートシートは、シート生地裏に特別なフォームを追加し、さらにボリュームを従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたもので、しっとりふっかりとした比類ない柔らかさを実現したという。
さらにインストルメントパネルは、ブラックのテップレザーとホワイトのステッチで仕上げ、センターコンソールシフトレバー下にはSAINT JAMESのバッジを施した。C3ならではの旅行かばんの持ち手をイメージしたインナードアハンドルには青と赤のSAINT JAMESのドアハンドルアクセントを追加。そのほか、白いパイピングが入った専用フロアマットと取扱説明書などを入れる専用ハンドブックケースを特別装備した。
ボディカラーは、サーブルとブラン バンキーズの2色を設定。なおベースモデルの「シャイン」と同様、アクティブセーフティブレーキ、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビーム、フロント&バックソナー、バックカメラ、16インチアロイホイールなどを装備した。
2022年1月1日には価格改定を実施した。
同年5月1日には価格改定を実施した。
同年7月1日には価格改定を実施した。
同年8月22日には価格改定を実施した。
■2023年1月
ステランティス ジャパンは、「シトロエンC3」に特別仕様車「ELLE(エル)」を設定して、2023年1月12日に発売した。
今回発売された「エル」は、1945年にパリで創刊された女性向けファッション誌「ELLE」とのコラボレーションモデルで、2018年に続く第2弾となる。上級グレード「シャイン」をベースに、「ELLE」にインスパイアされた装備を内外装に施している。ドアミラーは精悍なブラック、フォグランプベゼルやエアバンプアクセントなど随所に専用のアクセントカラーであるシックなブルーシルバーマットを採用。またルーフにはELLEのブランドシグニチャーである「Since 1945 & Forever」、CピラーにはELLEのロゴのステッカーを配している。さらに、ベースモデルより1インチアップの17インチアロイホイールを装備した。
インテリアでは、シートマテリアルはテップレザーで、ショルダー部とヘッドレストはアルカンターラ、一部ファブリックを組み合わせている。シートカラーは、ブラック/グレー/ライトグレーのコンビネーションで、ステッチ色は専用アクセントカラーのブルーシルバーを採用した。また、ダッシュボードにもアルカンターラを採用して、上質感を演出。エアコンのエアアウトレットを囲むように、エアバンプをモチーフとした角を落とした四角いブルーシルバーマットの加飾パネルを装えている。足元にはELLEのロゴ入り専用フロアマット、ハンドブックケースとキーリングには「Since 1945 & Forever」をあしらった。
その他、アクティブセーフティブレーキやLEDヘッドライト&インテリジェントハイビーム、フロント&バックソナー、バックカメラ、ブラインドスポットモニターなど、主要装備はベースモデルのシャインと同一の仕様となっている。
ボディカラーは、グリプラチナムをC3として初採用。ブランオパールのルーフとの2トーンとした。