正に「魔力」を秘めたクルマ。
飛ばすだけが車の楽しみではないという事を教えてくれた最高の1台。このクルマとなら渋滞でも「まぁいいか」になるから不思議
2010.2.27
- 総評
- 正に「魔力」を秘めたクルマ。
飛ばすだけが車の楽しみではないという事を教えてくれた最高の1台。このクルマとなら渋滞でも「まぁいいか」になるから不思議。
コンパクトなボディに丁度いいパワーで粘りのあったエンジン。レース経験者でも不満のないドライビング性能と、家族で出かける、スーパーの混んだ狭い駐車場に難なく縦列駐車できる日常性が両立。道具としての絶妙なバランスを押さえた最高のパッケージング。(日本車よ見習え!)
朝の出勤の辛さ、1日の仕事の疲れを忘れさせてくれたハイドロの、最後まで優しかった
乗り心地と、他に類を見ない抜群の視界の良さからくる居心地の良さは、壊れさえしなければまさに永遠に続いて
欲しい至福の瞬間。
現代レベルでの信頼性を備えての復活を強く願います。
- 満足している点
- ・シトロエン以外では味わえない、柔らかくても腰のある乗り心地をコンパクトなサイズで楽しめる事。
・本気で攻めると限界は早いが、ジワリと滑る為コントロールが楽。
・360度とにかく視界が良い。骨格が細いので衝突された時は不安だが、こちらが危険に気がつくのが早いので、危険を早めに察知して回避できた。
・デビュー当時は圧倒的に広かったサンルーフのガラス面積。
・とにかく長距離でも疲れない。
・リア幅の方が狭いので、後方視界の良さも相まって狭い所への縦列駐車が楽。
・必要最小限の装備だが「かゆいところに手が届く」使い易く操作も軽いスイッチ類
・室内の掃気が良くできている。リアクォータのスリットはお飾りではなしに室内の空気を排出する。
・軽いボディの外板はとにかく樹脂製が多いので、放っておいても錆びない。
・プライドを持って乗れるので、隣にどんなに高そうな車が並んでも臆しない。
・リアシートを倒す事なく洗濯機を飲み込み、シートを倒せばゴーカートを積めた
サイズに似合わぬ搭載能力。勿論重量物を積んでも車高は一定なので運転感覚に一切影響せず。
・横風に強い。というか乗っていると横風に気がつかない。
・子供の頃乗り物酔いがひどく旅行に行けなかった自分には、電車の様に横にはフワフワ
横に揺れても、急ブレーキを踏んでも「絶対にピッチングしない」ハイドロは正に理想的。
- 不満な点
- ・常識を持った人なら上記のメリットを簡単に吹き飛ばせる故障の多さ。
(22年間の修理代の総合計は購入金額の約3倍!)
・LHMと冷却水の予備の常備は必須な上、自分でメンテナンスする最低限の根気が必要
・身長181cmの私には少し室内高が低い。
・座り心地そのものは最高なのに完全に寝かせられないシート。
・ブレーキが弱い。(80km以上でフルブレーキしても、後輪がロックするだけで全然減速せず・・・)
・エアコンが弱く、何度も壊れる
・オイル漏れがご近所迷惑に直結する人は乗れない。
・速度を上げる程ノイズがひどい(それを上回る音量でコンポを鳴らしていたから気にしかなったが)
・LHMの粘度によるのか、季節で乗り心地が異なる。(信者は気にしない)
・特に冬季は始動後、走行可能な車高に上がるまで時間がかかる。
・塗装の質が悪く、ホコリを吸いやすい。一生懸命洗車してワックス掛けしても次の日には・・
・灰皿は閉めても空気を遮断しないので、くすぶって周辺がニコチンで汚れる
・レギュラーガソリンではパワーダウンを通り過ぎて、ストールして走れない。
最後まで唯一壊れなかったのは、プジョー製のエンジンだけ(流石は刑事コロンボが
あんなにボロボロになるまで乗り続けただけの事はある(笑))
1年間にダイナモ、スターター、点火系、そしてエアコンと、補記類が立て続けに壊れた事も。
・修理代として月30,000円位を別途積み立て出来る余裕がないと維持は無理。
- デザイン
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