2019年3月
■2019年3月
BMWは、オープン2シーターのロードスターモデル「Z4」を2019年3月25日に発表、同日より販売を開始した。
約2年ぶりの復活となる「Z4」は先代モデルに対してボディサイズを拡大。全長4335(+85)mm×全幅1865(+75)mm×全高1305(+15)mmとなったが、ホイールベースは2470(-25)mmと短くなっている。
エクステリアはひと目で新型Z4だとわかる新しいデザインコンセプトを採用した。ヘッドライトは光源を縦方向に配置するとともに、メッシュ状のワイドなキドニーグリルを装着。ホイールハウスを覆うクラムシェル型エンジンフード、サイドの長く鋭いキャラクターライン、丸みを帯びたリヤビュー、スリムデザインのL字型テールランプなどを特徴としている。
新型は先代のリトラクタブルハードトップに対して、より重心を下げるソフトトップとした。コンパクトなデザインでオープン/クローズ時ともに281Lのトランク容量が確保され、時速50㎞以下の走行時に10秒で開閉することが可能だ。
パワーユニットは最高出力145kW(197ps)/4500rpm、最大トルク320Nm/1450~4200rpmを発生する2.0リッター直4ターボ、最高出力250kW(340ps)/5000rpm、最大トルク500Nm/1600~4500rpmを発生する3.0リッター直6ターボを設定。トランスミッションは両エンジンとも8速ATが組み合わされている。
「Z4 sDrive20i M Sport」には、M Sportサスペンションに加えて、オプションで電子制御ダンパーを備えたアダプティブM Sportサスペンションが装着可能。また、「Z4 M40i」には、アダプティブM Sportサスペンションを標準装備し、コーナリング後の加速性向上や安定性などを大幅に向上させるMスポーツ・ディファレンシャルを搭載する。さらにZ4としては初めてバリアブルスポーツステアリングが全モデルに標準装備された。
インテリアは、10.25インチのコントロールディスプレイやフルデジタルメーターパネルなど、視認性を高めたディスプレイを搭載。ドライバーオリエンテッドなインテリアとし、ロードスターのセグメントとしては初めてヘッドアップディスプレイを設定した。また、AI技術を活用して音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる最新の機能「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」、総合テレマティクスサービスの「BMWコネクテッド・ドライブ」を装備した。
なお、Z4の発売を記念して、「M40i」をベースにフローズン・グレーのボディカラーを採用した「Frozen Grey(フローズン・グレー)」を30台の限定で用意した。
2020年4月1日には価格改定を実施した。
■2020年5月
BMWは、オープン2シーターのロードスターモデル「Z4」に特別仕様車「Edition Sunrise(エディションサンライズ)」を設定して、2020年5月28日に受注を開始した。
「エディションサンライズ」は「陽は、また昇る」をコンセプトに、世界が再び元気を取り戻し、駆け出す日を願って作られた限定車。地平線から昇り新たな希望を象徴する太陽に思いを馳せ、ボディカラーにアルピン・ホワイトを採用し、ドアミラーやボディサイドに、心を奮い立たせる特別な色である赤のラインを施している。またデザインのみならず、装備も充実させた。ベースモデルは「sドライブ20i Mスポーツ」で、50台限定の発売となる。
2022年1月1日には価格改定を実施した。
同年7月1日には価格改定を実施した。