今や絶滅危惧種ともいえるコンパクト2シーターオープンのZ4。3代目はロングノーズとショートデッキにソフトップを備え、トヨタ スープラの姉妹車として登場した。直4ターボを搭載したエントリーグレードに試乗、気持ちの良い走りを体感してきた。
FRスポーツカーのお手本のようなスタイリング
ポルシェ718ボクスター購入顛末記 第25回──「初トラブルと、イヤな予感」
いまやジャーマン3が手掛けるコンパクトな2シーターオープンカーは絶滅危惧種だ。メルセデス・ベンツSLCとアウディTTロードスターは、現行型をもって絶版となることがアナウンスされている。
実はBMWも Z4の後継車はつくらない予定だったという。しかし、トヨタとの協業が進むなかで、トヨタはクーペボディのスープラを、BMWはオープンボディのZ4を、それぞれ姉妹車として生産する計画が浮上し、2019年に現実のものとなったというわけだ。
Z4の初代では、ロードスター、クーペという2種類のバリエーションがあり、2代目ではハードトップのリトラクタブルルーフを採用、そして、この3代目では、幌型のソフトトップになった。
エンジンは上級グレードの3リッター直6ターボと、エントリーの2リッター直4ターボの2種類があり、今回試乗に用意されたのは後者のスポーティ仕様である「Z4 sDrive20i M Sport」だった。
比較すれば一目瞭然だが、スープラとの類似性はほとんどない。強いて共通点をあげればサイドミラーくらいだ。BMW特有のキドニーグリルは、新しいメッシュ形状のデザインを採用。ロングノーズ、ショートデッキというFRスポーツカーとしてのお手本のようなスタイリングだ。幌を採用したことでより低くシャープに見える。
エクステリア以上に作り分けの難しいインテリアだが、スープラはモニターやスイッチ類などに1世代前のBMWのものを流用している。本家Z4がBMWの最新デザインを採用することで、しっかりと棲み分けがなされているのだ。BMWの流儀であるドライバー・オリエンテッドなアレンジで、ドライバーが直感的に操作できる位置にスイッチ類を配置する。
10.25インチのコントロールディスプレイや、フルデジタルメーターパネルなどの視認性は高い。
街中をゆっくり流すだけでも気持ちがいい
2リッター直4ターボエンジンは最高出力197ps、最大トルク320Nmを発揮。最近のクルマとしては意外だがエグゾーストノートが心地よい。決してうるさいというわけでなく、スポーツカーらしくしっかりとチューニングされている印象だ。出来のいい8速オートマティックが小気味よくギアチェンジしてくれる。
足まわりにはM sportサスペンションを、またバリアブル・スポーツ・ステアリングを組み合わせていることで、的確かつ俊敏に曲がる。ワインディングを駆け抜けるだけでなく、街中をゆっくり流すだけでもクルマが意のままに動くので気持ちがいい。
電動開閉タイプの幌の完成度も高く、高速道路を走行していても風切り音は少なく、屋根を閉じていれば静粛性はクーペさながら。時速50km以下であれば走行しながらでも約10秒で開閉することが可能となっている。高速を降りるとすぐに屋根を開け放った。空気の澄んだ寒い季節こそオープンカーを楽しむ絶好のシーズンだ。
最新モデルらしく、ACC(アダプティブクルーズコントロール)をはじめとする安全運転支援機能や、「OK、BMW」と話しかければシステムが起動し、より自然な会話に近い言語でナビゲーションやオーディオなど車両の操作が可能なBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントも標準装備していた。
ちなみに最近この種のAI技術を活用したインフォテイメントシステムが増えてきたが、BMWがユニークなのは、ドライバーが任意の名前をつけることが可能なこと。「ハロー、ゼット・フォー」でもいい。こういう相棒がいれば日常がもっと楽しくなるはずだ。
文・藤野太一 写真・茂呂幸正 編集・iconic
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
史上最恐の盗難ツールとして話題の[ゲームボーイ]だが……ほぼ100%盗まれない方法は果たしてあるのか!?
アンダー150万円!? スズキ「軽バン」が凄い! 完全「爆睡仕様」に驚きの声…!? どんな人が買う? 見た目はド派手グリル採用の「スペーシア」とは
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
みんなのコメント
なんてダサいんだろうと、家族で失笑した。