BMW X3 「オススメはPHEVまたはディーゼル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

栗原 祥光
栗原 祥光(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
4
燃費
5
価格
4

オススメはPHEVまたはディーゼル

2022.7.28

年式
2017年10月〜モデル
総評
街乗りメインならPHEVモデル、長距離メインならディーゼルエンジン搭載車がオススメ。気持ちのよい走りを求めるならガソリンエンジン車のハイパフォーマンスモデルというように、自分の目的によってパワートレインのラインアップを選びたい。
満足している点
BMWブランドの安心感と走りの良さ。満足度が高く長く使える1台であり、また人気モデルであることから、リセールにも期待ができる。
不満な点
PHEVは急速充電非対応。ちなみに満充電までは4.5時間ほどかかる。
デザイン

5

BMWはシリーズ名が奇数だとコンサバティブなスタイリング、偶数ではクーペスタイルという不文律がある。X3もそれに倣ってクロカン風のSUVスタイルを執っており、アウトドアテイストが高い。インテリアはBMWらしさの中に若々しさを持たせたもの。素材の使い方などはさすがBMWと思わせる。
走行性能

4

ガソリンエンジンのほか、ディーゼルエンジン、PHEVとパワートレインのラインアップは豊富。その中でオススメはトルクフルで燃費のよいディーゼルと、購入時に助成金を受けることができるPHEVだ。PHEVは急速充電はできないものの、一般家庭での充電で最大44kmのEV走行が可能なだけでなく、ハイブリッドモードでも高い静粛性が得られる。
乗り心地

5

BMWらしい大地に根を下ろしたようなフィーリングで、安心感はすこぶる高い。衝撃時の収束も早く、フラットライドと言いたくなるほどのスムーズな乗り味で実に快適。2列目シートの居住性も高く、高い満足度を得られる。
積載性

4

荷室は広くガソリン・ディーゼルエンジンモデルで550リットル。PHEVモデルでは100リットル少なくなるが、それでも大容量。使い勝手もよい上に荷室の天井高も十分にあるので、大型の荷物を積載する人には魅力的だ。
燃費

5

ディーゼルエンジンモデルでリッター15km程度。PHEVモデルでリッター13kmといったところ。ディーゼルエンジンモデルの燃費は、このサイズのSUVとしては驚きの数字だ。
価格

4

さすがにBMWブランドということもあり、価格は700万円代。オプションを加えていくと、乗り出しは900万円弱といったところだろう。この価格はライバルとほぼ同等といえそうだ。
栗原 祥光
栗原 祥光
自動車ジャーナリスト
東京都出身。中央大学理工学部卒業後、電気回路エンジニアへ。30歳を前にオーディオ専門誌とタウン情報誌、同Webサイトの編集者へと転身。現在はフリーのカメラマンとライターとして、年間100台近い自動車・バイク取材のほか、モータースポーツや各種イベントの取材を精力的に行っている。好きなクルマはライトウェイトスポーツと大型SUV。
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