BMW 4シリーズ クーペ 「大人のスポーツクーペ」のユーザーレビュー

Serie 6 cilindri Serie 6 cilindriさん

BMW 4シリーズ クーペ

グレード:- 2013年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
4
乗り心地
3
燃費
4
デザイン
4
積載性
5
価格
-

大人のスポーツクーペ

2020.10.2

総評
3シリーズセダンはG20型に代替わり、最早旧世代に属する車。セダンと顔は同じに見えるが、全体を見るとゆったりとのびやかに感じるスタイルは好ましい。その分ドアは長く、後席への乗り降りも4ドアとは比較にならないが、思いのほかアクセスは容易であり、4人乗車も厭わないのは評価できる。サッシュレスのドアは窓をモーターで動かし開閉を容易にし、ドアを閉めるとシートベルトがスルスルと前にせり出してくるのが面白いが、壊れるのが怖い。

室内は見慣れた風景ではあるが、ウッドパネルにレザーシートが奢られた雰囲気が良い。スタートボタンを押すと、アイドルを上げるため「ボー」という相応の音を周囲に響かせ、スポーティーな印象を強くする。このまま行くとエキゾーストからはそれなりのボリュームの音が耳に届くものと想像するも、走りだすとそうでもないことに気付く。

今や少数になりつつある6気筒エンジンを搭載するこの車、高揚感に欠ける部分もあるとは言うものの、窓を開け、音を聞き漏らすまいと走ることに小さな喜びを感じる。普段は穏やかな雰囲気を持ちながらも、必要なときにはこちらの要求にしっかりと応えてくれる、セダンとは違うクーペならではのアピアランスを持つ、ジェントルなスポーツクーペである。

発売以来、それなりのプライスが付いているが、モデル末期の現在、新車・中古車とも、価格もこなれてきた頃ではないかと想像する。官能性が薄れたとは言え、直列6気筒エンジンを搭載する車としての高揚感は相応にあり、この価格帯で入手できる車として、それなりの満足度は得られるのではと思う。

そろそろ4ドアを卒業しても良いかと逡巡する貴方に、Mモデルに刺激を求めるのも良し、アルピナの上質感に触れるのも素敵だが、手ごろな大人のスポーツクーペとして一見に値するのではないか。
満足している点
BMW「Luxary」ライン。クロームで加飾されたドアモール、標準の足回り、バンパーも大人しく、「M Sport」が選ばれることが多い中、どんな人がこれを選ぶのだろうかと思っていた。

その「Luxary」。濃色系のボディーにクロームのモールが映え、伸びやかなボディーラインに19インチアロイホイールの組合せも悪くない。ベージュのレザーインテリアと相まり、Luxary感溢れる。

直列6気筒をターボチャージャーで加給するN55B30Aを搭載。新しいモジュラーエンジンに替わられ、既に型落ちとなっているこのエンジン、3500rpm~4000rpm辺りが美味しく感じられると見た。4000rpmを超えターボバンと思われる領域に入ると急かされる感が強くなる、その手前の部分。「さあ、今から行くぞ」という雰囲気を感じながらパドルを操り、「フォー」という綺麗なハミングを聞き、ワインディングをトレースする行為は気持ちが大変良い。

車の性格を決めるのは、エンジンの要素によるものが大きく、気持ちの良いエンジンは本当に素敵だ。この車はリミットまで回さずとも美味しい回転域を使い、ジェントルに走らせるのが似合うような車と見た。
不満な点
リミット付近まで回転を上げた時、耳に届く音がどこか機械的で平板な印象が強く、高揚感に乏しいのはこのエンジンの魅力に薄い部分だ。この辺りの官能性は、回転の上昇と共に沸き立つエンジン音に、吸気音と排気音がシンフォニーを奏でるNA時代のストレート6には適わない。
デザイン

4

3シリーズと共通項のある馴染みのデザインの中にも、クーペらしい伸びやかさも感じられるシンプルなデザイン。
走行性能

4

このエンジンは最近のBMW製ストレート6のイメージに違わず、上品な佇まいを魅せる。周囲の流れに乗って走る限り、ZF製8速ATはシフトアップを続け、エンジンの存在を殊更強調しない。

少しアクセルを踏込むと淀みなく、バランス良く回るエンジンと感じる。その先の領域は回転の高まりと共に鋭い加速を見せ、レブリミットまで綺麗に回り切る。シフトアップ時に軽く「バウゥッ」という音を響かせながら峠を駆けるのも悪くない。

E系の5シリーズに近いホイールベースを持つこの車、車は短く軽い方が良いという不文律があったとすると、長く重い。ハンドリングもその流れに沿ったものであり、ゆったりと旋回する感覚を持つようだ。振り回してみると、あくまでもジェントルな雰囲気を保ちながら、想像よりも遥かに俊敏に走ることにハッとさせられる。基本オンザレールの感覚だが、タイトなコーナーで少し多めの入力を試みるとテールアウトの姿勢を示し、後は腕次第となる。「M Sport」でない「Luxary」の足回りが、どの程度走行性能に影響を及ぼしているか不明だが、3シリーズとも違う設定を与えられたこの車、攻め込んでもこちらの要求に応えるシャシー性能を持つ車だと感じる。
乗り心地

3

19インチ純正ホイールにブリヂストン製RFTを履くこの車の乗り味は、RFTによるネガティブな部分を感じることもあるが、角は丸められ、そう気にならないレベル。負荷をかけた時のリアの突き上げを改善をしたく思い、非RFTタイヤに履き替えた。
積載性

5

4人乗車で大型スーツケース1個+機内持込スーツケース2個+カメラ機材3人分を飲み込み、問題なく旅行が出来る。

キャディーバックを一つ、斜めにすることにより積載可能。バックの大きさにもよるが二つでも積めるのでは?シートを倒さずとも二人でゴルフに行けるのであればこの上ない。リアシートを畳むと、17インチのホイール付きタイヤを4本積載可能。総じて、必要にして充分な積載量を持ち、ドア2枚だが普段に使えるクーペであることを評価する。
燃費

4

走り方にもより、10km/l以上を記録することもあるのは望外であった。平均でも9km/l程度を記録している。
価格

-

故障経験

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