アウディ TT RS 「嫌味を感じさせない街乗り快適ハイパワーオープンカー」のユーザーレビュー

フルトマ フルトマさん

アウディ TT RS

グレード:TT RS クーペ_RHD_4WD(AT_2.5) 2017年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
3
デザイン
5
積載性
3
価格
3

嫌味を感じさせない街乗り快適ハイパワーオープンカー

2022.10.30

総評
前車を批判するものでもありませんし、自分の乗った車との純粋で個人的な比較になります。
この手の評価は本当に気を遣いますが、どうかその点を理解の上宜しくお願い致します。

主に前車8J TTRSとの違いを。
●排気音→これが純正か?と思うのほど爆音です。
しかも音質が乾いた感じで非常に心地が良いです。
8Jは大人しすぎるので、RSならばもう少し迫力があったも良いのでは?とおもっていました。
チューンの方向性が定かでない場合、とりあえずマフラー交換してみようということはしない方がよろしいかと思います。
8Jもそうでしたが、音質でいうと純正は本当に良く出来ていますし、排圧制御などにおいては社外では超えられない壁がある様に思います。

●エンジン→まだノーマルですが荒々しさがなくなり上品になった様な気がします。
8jに比べてそこしれぬ余裕を感じさせます。
それはECU書き換え後の飛躍的なパワーアップ幅が物語っています。
基本的なエンジン設計は似ていますが、8Jに比べて8Sの5気筒エンジンは別物といっても過言ではない作り込みだという話を耳にしました。
一方8J TTRSのエンジンは、当時乗用車用としては世界初の試みとなるという最新素材「バーミキュラ鋳鉄」製のシリンダーブロックで製造されており、かなり頑丈な造りの様です。
ゴルフ5の頃の作りは非常によく評価が高かったとよく聞きます。そしてゴルフ6でちょっと。。。となり、7でまた良くなったとか。
一方8Sの軽量化はメリットと考えられますが、見方を変えるとコストカットとも考えられるかもしれませんね。

●ミッション→乗り換え後に一番最初に驚いた所です。
8jの時は1-2速、3-2速でギクシャクする感じ、機械的な変速音がありましたが、その点8Sは圧倒的にスムーズ&シームレスです。
おそらく0-100kmのタイム短縮は、クアトロの進化と共に、この部分が要因として大きいのではないでしょうか。
また、耐用トルクも大幅に上がっている様です。

●足回り→前車はマグネティックライド非装備だったので、今回初体験です。前車の足回りが相当なこだわりのあるものだったので、それと比べるとマグネティックライドは軽快というよりは、どこか重く鈍い印象を受けました。路面の追従性は確実に良いのですが、コンフォートにおける60km位までの低速における捌き方はちょっと気になります。
しかしながらそれもダイナミックにすると大幅にそれらの不満は解消されます。
高速域では秀逸で、フワワkmの様な体験はしていませんので、その域ではわかりかねますが。。。かねがねドイツ車はアウトバーンを意識して設計されているので、その辺は全く問題ないかと思われます。
回頭性はかなり良く8Jに比べてエンジン単体で26kgの軽量化も大きく効いているのかもしれません。

●剛性→8Sの方が高いとおもうのですが、重厚感は8Jの方が強く感じます。8Sはヒラヒラ(あくまで前車との比較)とした挙動をするが故、軽さを感じます。クーペとロードスターの違いによるものなのかわかりませんが。。。実は8J TTRS1530kg に対して8S TTRSr 1560kg。。。

●インテリア→8Jも質感は高く落ち着く大変良い室内でした。8Sのエアベントを利用した空調設定方法は実に素晴らしく、スマートに仕上げることに一役買っています。
また、オプションのファインナッパシートは8Jよりかなり優秀で全くお尻も痛くなりません。
またデジタルメーターですが、全ての設定がステアリングとメーター内で完結出来るところは秀逸です。
ただ、個人的にはアナログメーターの方が好みですが、トルク、パワー、Gメーター、油温、水温、ラップタイム、あらゆる情報を表示できる事は非常に便利です。

●エクステリア→良し悪しというより完全に好みに依存するかと思います。8Sのなぜこんなところだけ樹脂残した?というところを除けば、カッコよくてほぼ満足しています。


総合的にはやはり新型8Sの方がよくできていますが、好みの問題もあると思います。
私の場合は乗り換えた直後は8Sのステアリングに特に違和感ありました。
しかしながらやはり乗り慣れてくると、少しの舵角で曲がる事が運転のしやすさに貢献してくるなと思いました。
徐々に8Sよく出来てるなぁと感心する所が多々出てきますね。
今では乗り換えて後悔もないですし、タイミングも良かったなと思っています。
満足している点
使い切れるギリギリのパワーと刺激的なエキゾースト、5気筒サウンドがオープンエアーから降り注ぎ、そこにある極上の世界観は唯一無二。
さらに国内販売台数2桁台。1台も売れていない県もあり、このレア感からくる所有欲はあらゆる高級車を凌駕します。

走行モードの違いによるマグネティックライドやステアリングレスポンス、排気音などが明確に違いを演出している事。

当初恥ずかしいかと思われたオープンですが、慣れれば気にならず、気持ち良すぎて気がつけば9:1でオープンで走行しております。近所に来た時だけクローズにする感じです。
不満な点
アクセルペダルが吊り下げ式なこと。
8J のオルガン式が良かった。。。
デザイン

5

幌を閉じている時はクーペがカッコいいと思いますが、オープンにした時のシルエットは個人的にはクーペを凌駕していると思います。
また、OLEDはやっぱり秀逸で、みんなに褒められる部位です。先進のアウディの先陣を切ったTTにおける象徴たるものと考えています。
走行性能

5

高速における直進安定性、回頭性もワインディングあたりでは非常に気持ちよく文句ありません。
ロードスターはクーペに比べて屋根での剛性が得られないので、ボディ下の補強が凄いです。
V字アーム、スチール製リアメンバーサポート、アルミ製フロントアンダーパネル、スチール製ドッグボーンマウントインサー。
以上の様な剛性パーツにより車重がクーペに対して100kg重くなっていると思われ、オープンでも高い剛性を感じられる所以とも言えるでしょう。
乗り心地

5

マグネティックライドも秀逸で走行モードで違いを楽しめますし、トラクションも◎
今のところ車高調を入れようとも思いませんし、見た目を重視してのダウンサスもバランスがもし崩れたらと思うと悩みます。
積載性

3

オープン2シーターに求めるところではありません。
一見乗るだけの実用性の無い車と思いがちですが、実用性を不要とする人にとっては、これ以上無駄のない車は無いわけです。
積載性が。。。なんて思う方が買う車ではありません💦
燃費

3

ほとんどダイナミックで、パドル変速で4速までで流しながら走ってますが、納車からの積算燃費は8.3kmです。
かなり優秀じゃないでしょうか?
おそらくコンフォートで走れば9km以上行く様な気がします。最大燃費15km。
ちなみに燃費においては8J TTRSも秀逸で、最高燃費は高速において15.4kmを記録しました。
価格

3

1000万円越えは流石に高いです。。。さらにフルオプションついて乗り出し1200万円😇
私的には輸入車の適正価格は中古相場と思っています。
さらにいうと新車から中古への価格の下がり幅よりも、中古購入でのリセールではそれほど下がりませんので、メリットはその点でも大きいとかねがね思っております。
まぁ新車で買えない貧乏人の負け惜しみとして捉えてください(笑

ちなみにロードスターは売れていないので、新車ではクーペより高いものの、中古市場ではその価格は逆転しており、クーペを高く売って、ロードスターを安く買えたことは、私的にはラッキーでした。
まぁ、売却する時には安くなるんでしょうけど。。。
故障経験
無し。
今のところ不具合の兆候すら全く感じないですし、
流石はアウディといった所でしょうか安心感しかありません。

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