アウディ S7 スポーツバック 「よい意味の贅沢（こういう車はこれから減っていきそうですが...）」のユーザーレビュー

よい意味の贅沢（こういう車はこれから減っていきそうですが...）

2018.12.19

総評

資金的に余裕があり、車庫などの制約がないのなら使い勝手もよくデザインも優れているので良いのでは。
Audiも液晶のディスプレイや電動モーターによるアシストが一般的になりつつあり、アナログメーター搭載（こちらの方がはるかに見やすい）で純粋に内燃機関のハイパワー車種は、今後「絶滅危惧種」入りになりそうです。
さらに、最新モデルのA7を見るとデザイン（特に後部のランプ類、ディスプレイ）が高級感のないものになりつつあり（後ろから見るとアメ車?）、今後を期待できそうにないので（最大の市場である中国を意識しすぎか?）、最後の「まともな」モデルになりそうです。

満足している点

余裕のある走り、実用性、静粛性

不満な点

特にありませんが、しいて言えば日本での価格の高さ（北米価格の1.5倍 - 私は諸事情により日本でのA7の価格よりさらにかなり安い値段で手に入れられたのでそうは思いませんでしたが）

デザイン

-

走行性能

-

スポーツディファレンシャルやダイナミックステアリングなどほぼすべてのオプションが付いているので、日本で走るのであれば全く問題はありません。
よほど特殊なモデルを相手にする時以外は、加速、減速、高速・一般道での普通のカーブ走行で後手に回ることはないでしょう。
直進安定性は誠に優れています。四駆の性能も他メーカー（特にドイツの競合他社）よりかなり上です（雨や雪の場合は特に）。ただしステアリングのフィールはAudiなので期待しないでくださいね。Dynamicでどうにか我慢できる程度、Comfortではかなりだるい応答性となります。
RS7とは出力で100馬力程度の差がありますが、これはサードパーティのCPUチューンユニット（2000ユーロ程度）を付ければ同程度になりますので、見た目重視の方以外はパワーが欲しいのならS7の方がお得でしょう（エンジン自体はRS7と同じで、ブースト圧などチューンを多少変えているだけなので）。

乗り心地

-

車の性格上、競合する他モデルより静かです（この点が選ぶ上で結構決め手になりました）。エンジン音や排気音などに「高揚感」を求めたい方には不向きかもしれません。
6気筒のA7に比べ、振動、騒音とも格段に優れています。エンジンの回転もはるかに滑らかです。
前席のシートは、日本ではベンチレーション機能付きのものは選択できないようです（ヨーロッパや北米ではオプションで選択可能）。
エアサスペンションは好みが分かれますが、耐久性さえ気にならないのであれば（固さの調節ができるので）よいかと。

積載性

-

ハッチバックなので、この点は言うことはありません（容積よりも開口部の大きさがものを言います。同じハッチバックスタイルでも、パナメーラよりはかなり使い勝手は上です）。
後部座席を倒せば、マウンテンバイクを2台積めます。4人でゴルフに行くのは厳しいとは思いますが...

燃費

-

街乗りで6～7Km/L、高速で10Km/L+αといったところです。普通に走れば気筒休止もあり排気量からすればいい方なのでしょう。満タンなら東京から神戸まで無給油で楽に行けます（途中よほどの渋滞があれば別ですが）。

価格

-

故障経験

買ってからまだ半年なので、故障はありません。