アウディ オールロードクワトロ 「クワトロ技術が凝縮されたマッシブな車体か...」のユーザーレビュー

クワトロ技術が凝縮されたマッシブな車体か...

2006.6.19

総評

クワトロ技術が凝縮されたマッシブな車体から張り出したブリスフェンダーと18インチホイールが、何ともいえない質感を漂わせている。エンジン始動時の排気音がその気にさせる。
車の評価は、その人の車歴と好み・理想の方向性によって決まってくる。価格だけでもブランドだけでもない。一時、Ｓ２０００との２台体制の時期もあり、目的により乗り換えることによってそれぞれの車の良さがはじめてわかったが、仕事で車を使わなくなり断念。子ども３人のファミリユースだけどワンボックスの運転手にはなりたくない。サラリーマンでも手が届くドライバーズカーとしての到達点がＡＲＱ（中古）だった。

満足している点

○疲れない・腰が痛くないレカロシート　　
前車ベンツＥ（Ｗ210）ワゴンは運転席座面がフラットでしかも前後に長いため、短足の身には長距離が苦痛だったが、ＡＲＱは肉厚で包み込むような優しい作り。後席はヒップポイントなどシート形状がいいため、家族はみんな後ろに座りたがる。後席の人のつま先もシート下に入る
○トルク十分なエンジン　　
アクセル踏んで回転が上がるまで数秒もかかっていたＥに比べ、中高速での運動性能はまさに快感。ほしい瞬間、ほしいだけの加速とスピードが得られる。ただ、車重があるので出足にはやや鈍さがある
○ブレーキ　　
初めの頃はちょっとスピードを出すと交差点の手前で止まれず、あわやの冷や汗も何回か経験した。ここでの評価にも「甘い」「プアー」の表現が目につき当初は納得した。だが、ブレーキ・アシストの安楽さに甘えていただけとわかった。ペダルに足を乗っけるだけで十分減速する前車とは正反対の効き方をするだけで、ちゃんと踏めば踏んだだけ効く。100キロ台後半での急な割り込み時にもベンツよりちょっと右足に力を入れるだけ。ノーズダイブもなく減速
○クワトロ　　
雪、雨の日常的な走行問題なし。特に雨の日は周りの車がセーブしている中、こっちは通常走行でなんの不安もなく、逆に走りやすく楽しみ。スキーへの行き帰りもミシュランのＸアイスで安心◎
○乗り心地
実用本位のエアサス。ベンツではお尻に鞭のような突き上げがあった首都高での段差も問題なし。きびきび走りたいとき、ＳＵＶ的なやや高いアイポイントでゆったりステアリングを握りたいとき、それぞれの気分に合わせた車高で楽しめる

不満な点

△サイズ　　内外とも欧州サイズ。身長170センチの自分にとってはシート、室内空間とも横に大きすぎる。通常姿勢で運転席側ドア枠や肘掛に触れる程度で届かない。オートキャンプに行かなくなったため荷室だけは広くもなく狭くもないが
△コーナリング　　コーナーでタイヤ、サスが突っ張るため気持ちよく曲がれない。コーナーが楽しみだったＳ2000はともかく、Ｅよりも気持ちよくない。四駆ってこんなもん？
△燃費　　街乗りだけなら５キロ台。高速の一定速度をキープすれば約10キロ
△シート　　メモリー機能がない。車内・マット掃除のたびに位置合わせ。サイズが大きいのでコーナーでお尻や肩がずれる

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験