アウディ A6 （セダン） 「どっしりと重厚で落ち着いたラグジュアリー...」のユーザーレビュー

どっしりと重厚で落ち着いたラグジュアリー...

2008.3.10

総評

どっしりと重厚で落ち着いたラグジュアリー、そんな表現がデザイン・居住性・運動性全てに当てはまる車。3.2Lエンジンは車重のある巨体をグイグイ蹴り出す実力がある。パドルシフトでポンポンとシフトアップしてやればエコに走れて音も静か。1,000回転ちょっとも回っていれば十分だ。Dレンジのままで使えるAudiのパドルはとても便利(操作しなくなるとAutoに自動復帰)。しかも比較的レスポンスが早い。4.2Lのように爆発的な加速こそないが車のキャラクターを考えると一番バランスがいいエンジンだと思う。スペックの1.8tという重量だけ見てしまうと鈍重な印象を受けるが、走らせると重さを感じさせない上に安定性と乗り心地面でプラスに働いており全体的な質感を向上させている。ステアリングのフィードバックが希薄に感じられるのは確かだが、欧州車の目指すオーナードライバーズカーとしての完成度は極めて高いと言える。

満足している点

ほどよい押し出し感のある落ち着いたエクステリアデザインが美しい。静粛性が高くゆったりとくつろげる居住スペースは安楽。インパネ回りはやや殺風景ではあるが落ち着いたシックな内装。どの速度域でも路面に吸い付くような安定性は安心と共にリラックスでき疲労させない。日本車に負けない便利なスマートキーシステムなど、考えられるアメニティはほとんど網羅しているのではないか(強いて言えばベンチレーションシートとドアイージークローザーが欲しい)。中でもBOSEサラウンドシステムはとてもいい音。これだけ快適な車なのにアクセルを踏み込むとレーシーなV6サウンドを聴かせながら軽快に走ってしまうところが流石はAudi。もちろんロールは起こるが腰のあるロールなので不快感が無くオンザレールに近い走行性能。意外にも街乗り燃費が良い。

不満な点

MMIで統合しているシステムが故に未だDVD方式のナビは日本の常識からすると時代遅れ(HDDなら装備は10点満点)。大柄のボディサイズなので当然の事ながら狭い駐車場には止められない。スマートキーの施錠ボタンが硬くて押しにくい。街乗り燃費から期待させられるほど高速燃費は延びない(11km/l程度なので妥当とも言えるが)。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験