能ある鷹は・・・。
がっちりとした車の作りという基本的な部分とSトロニックやクワトロといった先進技術がうまくマッチしたバランスの良さが特徴だと思います
2010.9.28
- 総評
- 能ある鷹は・・・。
がっちりとした車の作りという基本的な部分とSトロニックやクワトロといった先進技術がうまくマッチしたバランスの良さが特徴だと思います。高速道路の追越し車線を猛々しく突っ走るのも山道で前の車を煽るのも似合いませんが、挑発された時には軽くいなせるだけの高速域でのスムーズで力強い加速やワインディングロードでのコーナリングの切れを持っています。普段はおとなしく走りながら、しっかり力は秘めているという印象です。
国産セダン(V6-3000cc)からの乗換えで、BMW3シリーズや日産フーガなどとの比較の結果この車を選び、5月初旬の納車以来、主にレジャー用途で首都高速、長距離高速や一般道・山道など8200Kmを既に走りましたが、満足度は極めて高いです。
高速直進性は前車の国産セダンも良かったのですが、コーナリングではクワトロに明らかに軍配が上がります。燃費は街乗りで7~8Km/L、高速では優に14~15Km/Lが出ます。車載メモリの累計データではここまで平均10.5Km/Lなので、まずまずといったところでしょうか。
決して安い買い物ではないのでお買い得感は4ptにしましたが、気持ち的には5ptです。
- 満足している点
- 1.車選定の当初条件「6気筒の自然吸気エンジン」を覆して「4気筒のターボ付エンジン」を選んでしまいましたが、走りの滑らかさは6気筒に遜色ありませんでした。
2.首都高速や中央道などの高速はもとより、箱根ターンパイクなどの峠道でもコーナリングの安定性は抜群です。初めはFFあるいはFRでも拘りがなかったのですが、今更ながらクワトロにして良かったと思っています。
3.足腰の強さを感じます。サスペンションは国産セダンとの比較ではもちろん硬めですが、決して路面の凹凸を拾いまくるという感じではありません。走行距離6000Km過ぎあたりからはしっくりとした安定感が出てきています。
4.車の作りの良さと7速Sトロニックのおかげで静粛性が非常に高い上、全長に比してゆったり長めのホイールベースが確保されていることから、特に後部座席の搭乗者から乗り心地の快適さが指摘されています。東京~大阪・西宮の日帰りも疲れ知らずでした。
- 不満な点
- 1.ターボラグはどうしても避けられず、横道からの本線合流など停止からちょっと早めの加速が欲しい時など、最初の一呼吸分ちょっと焦れる感じがします。また、ターボ由来の超低速でのトルク不足のため、後退時など車庫入れでちょっとした上りがあったり、小さな段差を踏み越えなければならない場合などはちょっと難儀します。3000cc車の時はブレーキの調節だけでバックできたのですが、今はアクセルとブレーキを細かく踏み分けなければなりません。(まあ、バックする機会がそれほど多いかということを考えれば大した話ではないのでしょうが。)
2.(短所とは考えていませんが)Sトロニック特有の低速時の“ギクシャク”感を指摘する声も散見されるようです。但し、これは試乗ではクリアできなくとも日頃乗るようになればコツはすぐにつかめます。普通のAT車のようにアクセルワークを単にオンオフでするのではなく、MT車のローやセカンドと同じようにアクセル戻しにちょっと意識をおけばスムーズに操ることができます。自らは運転歴がMT車必須の時代に遡る世代なのでなんということもないのですが、AT車世代の方には違和感があるかもしれません。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験