アルファロメオ ステルヴィオ 「決して万能選手ではないが期待を全く裏切っていない一台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

決して万能選手ではないが期待を全く裏切っていない一台

2022.2.12

年式

2018年6月〜モデル

総評

決して万能選手ではないが、「アルファロメオがSUVを作るとこうなるよね？」と言う期待を全く裏切っていない一台だと思う。

満足している点

SUVになっても、「見た目」と「走り」はアルファロメオであると実感できる事。

不満な点

他のSUVにはない強烈な個性を持つため、好き嫌いは確実に出る事

デザイン

5

全体的なプロポーションはポルシェ・マカンに似てる部分もあるが、センターの「盾」と左右のエアインテークを三つ葉に見立てたフロント周りやグラマラスな造形のリア周りは間違いなくアルファロメオだ。インテリアはジュリアに準じており、奇を狙わずシンプルなレイアウトで構成されるがインテリアカラーでイメージは異なる

走行性能

4

下手なセダンよりも圧倒的に少ない上にロール軸とスポーツカー顔負けの12:1のクイックレシオなどにより、乗り味はキレキレで、ズバリ「目線の高いスポーツセダン」と言っていいレベル。パワートレインはガソリン／ディーゼルを用意するが、おススメはトルクフルなので高回転まで回りたがるディーゼルだ。

乗り心地

3

硬いか柔らかいかと言われれば硬めのセットアップだが、不快には感じないレベル。いわゆるSUV系によくあるストローク感のあるしなやかさとは違って、かなりソリッドで張りがある乗り味に仕上がっている。

積載性

3

ジュリアと同じ「ジョルジオプラットフォーム」を採用しているため、パッケージはヒップポイントが上がっている以外はほぼ準ずる。居住性はやはりフロントシートが特等席のようでリアシートやラゲッジは必要十分だが、他のSUVと比べると割り切られている部分も……。

燃費

4

大柄なボディサイズながら車両重量は1820kと軽量設計のため、燃費は想像よりも悪くない。ガソリンは10km／L前後、ディーゼルは15km／L前後と言った感じである。

価格

5

ディーゼルは598万円〜、ガソリンは720万円〜と、スポーツブランドからプレミアムスポーツブランドに移行した事を考えると、意外とリーズナブルな設定だと思う。