アルファロメオ ジュリエッタ 「最後の“手ごろな”アルファロメオ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

2

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
3
燃費
2
価格
3

最後の“手ごろな”アルファロメオ

2022.2.12

年式
2012年2月〜モデル
総評
400万円を切る、最後の“手ごろな”アルファロメオと言えるモデル。新車で買うのはライトチャンスだ。
満足している点
実用的なモデルが多いCセグメントハッチバックの中で、マツダ3と共にハッとさせるデザインである事。
不満な点
さすがに古すぎる……。
デザイン

4

デビューから10年以上が経過しているものの、Cセグメントのハッチバックとしては魅力的なデザイン。ただ、最新のアルファロメオと比べると一世代前なので、ややクラシカルな印象。インテリアはスポーティで機能的なデザインだと思うが、センターコンソール周りはさすがに時代を感じてしまうのは否めない。
走行性能

4

かつては1.4Lターボが主力だったが、現在はラインアップが整理され1.75Lターボのみ。4000rpmくらいから盛り上がるフィーリングは懐かしさを覚えるくらい。フットワークはFFながらアンダー知らずで良く曲がるが、ラフなアクセル操作をすると、ハイパワーFFの典型的な問題……インリフトやトルクステアが発生する事も。
乗り心地

3

フットワークはストロークが短くダンピングも強めだが、不思議と硬さは感じない。ただ、最新モデルのようなしなやかさや動的質感は備えていない。
積載性

3

CセグメントのFFのハッチバックだが、フロントシート優先のパッケージ。リアシートは必要十分なスペースは確保されるも、ウィンドウ面積が小さいことから閉塞感は強め。ラゲッジもこのクラスとしては小さめだが、実用上こまるレベルではない。
燃費

2

フィーリングはバツグンのエンジンだが、残念ながら燃費性能はあまり良くない。高速道路での定常走行でも12-13km/L、街乗りでは10km/Lを割ってしまう事もしばしば……。
価格

3

現在はモノグレードで399万円。内容を見えるとそれほど高くはないのだが、モデル末期である事を考えると……。
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
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