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F1参戦の準備を進めるアンドレッティ。技術力の拡大に取り組み、年内にはトヨタの風洞でテストを行う予定も

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F1参戦の準備を進めるアンドレッティ。技術力の拡大に取り組み、年内にはトヨタの風洞でテストを行う予定も

 アンドレッティ・グローバルは、F1からエントリーの可否に関する明確な兆候が出ていないものの、F1参戦準備を進めている。

 マイケル・アンドレッティ率いるチームに対し、FIAからはF1参入にゴーサインが出たが、アメリカのチームがグランプリレースの11番目のエントラントとなるかどうかは、F1自体が最後に判断を下すことになる。F1は既存の10チームとの協議のもと、アンドレッティの申請を慎重に精査し、メリットを綿密に評価した上で、その運命を決定づけるであろう重大な決定を下す過程にある。

F1参入を目指すアンドレッティが技術部門の雇用を開始。元ルノーの技術責任者チェスターも参加へ

 現在の不透明な状況にもかかわらず、アンドレッティは確固としてF1の栄光を追求し、技術力の拡大に熱心に取り組んでいる。チームは風洞でマシンテストを行うという大胆なステップまで踏み出し、2025年シーズンのデビューに向けて準備を進めていく姿勢を示した。

 この急成長を遂げている組織の中心にいるのは、F1で20年以上の経験を持つ経験豊富なエンジニアであるニック・チェスターだ。チェスターのキャリアは1994年にシムテックから始まった。その後アロウズ、ベネトンを経て、2013年から2020年まではルノーでテクニカルディレクターを務めた。チェスターはアンドレッティに着任して以来、ルノーの元空力責任者ジョン・トムリンソンや、現在はアンドレッティのチーフデザイナーを務める元ウイリアムズのジョン・マクキリアムらを含む非常に経験豊富なチームを編成してきた。

 シルバーストンに拠点を構えるアンドレッティ・グローバルは勢いを増しており、現在、エンジニア、デザイナー、技術者など120人の専任スタッフが仕事をしている。デビューの可能性に向けた綿密な準備の一環として、チームは2024年半ばにドイツのケルンにあるトヨタの風洞で、フルスケールF1シャシーモデルのプロトタイプを使用して重要なテストを行う予定だ。

「適切な準備を行って勝ちたいと考えているチームだ」とチェスターは『The Atlantic』のインタビューで語った。

「そうした信念がない場所にはいたくないものだ」

「参加する前から話し合いを始めていたが、背後にあるリソースと勝つための努力によって、非常に魅力的なものになっていた」

「このプロジェクトに人を引き込むのが簡単だったことは、うれしい驚きだった。アンドレッティという新しいチームには本当に引き付けるものがある。白紙の状態からは、非常に積極的な文化が育つ傾向がある。レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンからも人々が加わった。彼らはみな新しい挑戦を求めていた。各部門を形作る本物の可能性があり、非常に魅力的だ」

 マクラーレンとアルピーヌのふたつの例外を除けば、F1の既存チームとF1のCEOステファノ・ドメニカリは、グリッドに11番目のチームを入れることはグループの重要な分配金を薄めるだけだとして、アンドレッティの計画に冷淡な態度を示してきた。これらの懸念は、2028年から新たなパワーユニットメーカーとして登録している自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)とアンドレッティが提携していても消えることがない。F1チームは懐疑的であり、GMとアンドレッティの関わりのレベルについて、より多くの情報を求めている。

 チェスターは、アンドレッティの進歩はGMの実質的な支援なしには実現できなかったと反論し、アンドレッティのプロジェクトに約50人の専任スタッフをすでに配置したGMの貢献の大きさを強調し、チームの成功へのコミットメントを示した。

「GMの関与がなければ、今の成果の半分は得られていなかっただろう」

「前や後ろに物を投げるような状況ではなく、はるかにひとつのチームという感じだ。非常によく統合できている」

「前進していることがみんなに知れ渡れば、誰もが自分の領域に集中し、できる限りのパフォーマンスを生み出そうとする。それにより素晴らしい雰囲気生まれる。我々はそのようにやってきた」

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