兄弟車のクロストレック(旧XV)はひと足先に新型発表済み
スバル販売店の情報から2022年12月中旬をもって新規受注の終了が明らかにされたスバルの「インプレッサ」。その理由は新型への移行だ。
現行の5代目モデルは2016年にデビューしており、登場から約6年が経過している。水面下では次期型への移行準備が着々と進められている模様だ。そこで今回は、次期インプレッサにまつわる周辺の情報をまとめ、フルモデルチェンジの内容を予想してみた。
スバル インプレッサ スポーツの魅力とグレード分析! あえておすすめしたいグレードとは…?
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セダンのG4はラインアップ落ちが決定!
はじめに、新型へ切り替わるのはハッチバックのインプレッサスポーツのみで、セダンの「インプレッサ G4」はフルモデルチェンジを機にカタログ落ちすることが販売店によって明らかにされている。セダン派には残念だが、市場が縮小している国内市場では致し方ない判断だろう。
すでにハッチバックをベースにSUVテイストを盛り込んだ派生車種「XV」は、ネーミングを海外版と同じ「クロストレック」に統一。先日プロトタイプが公開され、2023年以降日本を皮切りに世界各国の市場に投入されることが明らかになっている。
となると、現行モデルの受注が停止されるインプレッサの次期型も2023年早々に登場する可能性が極めて高い(なお販売店では、新型の登場時期については明らかにしていない)。また、ベースを同じくしひと足先にプロトタイプが公開されたクロストレックを詳しく観察すれば、新型インプレッサスポーツのアウトラインも自ずとわかってくるというものだ。
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パワートレインは1.6リッター車が廃止に
まずパワーユニットについては、現行インプレッサスポーツに存在する1.6リッター車の廃止が明らかにされている。2.0リッターの純ガソリンユニットが残る可能性はあるが、これを機に、2.0リッターマイルドハイブリッドの「e-BOXER」に一本化される可能性もある。
というのも、クロストレックでは現状「e-BOXER」だけの設定となる見通しなのだ。約200万円から買える純ガソリンモデルはリーズナブルさが魅力だったが、1.6リッターユニットでも排気量の大きな「e-BOXER」より1割以上燃費が悪いことを考えると、ブランド全体での燃費改善が必要な現状で継続販売は厳しいということだろう。
エクステリアについては、シャープな顔つきが印象的なクロストレックから、ブラックアウトされたオーバーフェンダー、フロントグリルの樹脂製パーツ、ルーフレール等を外したデザインとなるはず。足回りの変更で車高も低められるはずだ。
なお、クロストレックのボディサイズはXVとほぼ同じ全長4,480mm×全幅1,800mm×全高1,575mmだが、新型インプレッサスポーツはオーバーフェンダーがなくなる分だけ幅が狭まり、現行モデル同様1,775mm程度の全幅になると思われる。
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「アイサイトX」の搭載は見送りか
残念ながら、スバルイチオシの安全装備パッケージ「アイサイト」については、クロストレックと同様に「レヴォーグ」や「WRX S4」などが採用する「アイサイトX」にはならない模様。「アイサイトX」ならカーブ前での自動減速や、渋滞時の手放し運転などが可能となるが、価格もかなり上昇してしまう。そのためコスト条件がより厳しいクロストレックでの採用は見送られており、新型インプレッサスポーツでも搭載は難しいだろう。
とはいえ、クロストレックの「アイサイト」は広角単眼カメラを装備して認識範囲を拡大した最新世代となっており、新型インプレッサスポーツも現行型モデルからは一気に機能向上を果たす見通しだ。
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スタート価格は240万円前後の可能性
肝心の価格は、クロストレックについてもいまだ公表されていないため予想は難しいが、クロストレックはFF車でスタート価格250万円前後と噂されており、XVは現行型インプレッサスポーツより10~15万円程度高かったことを考えると、新型インプレッサスポーツは240万円くらいがスタート価格と想像できる。現行型で最安の1.6リッターモデルから比べると40万円程の値上げだが、排気量拡大、マイルドハイブリッド化、そして装備の向上を考えると妥当な価格と考えるべきだろう。
以上、次期インプレッサの概要を予測してみた。引き続き、メーカーや販売店の今後の動向に注目していきたい。
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※写真は、新型クロストレックならびに現行インプレッサスポーツ。
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