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スープラ伝統のロングノーズ・ショートキャビンシルエットを手のひらに! / トヨタ GR スープラ / トミカ × リアルカー オールカタログ No.117

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スープラ伝統のロングノーズ・ショートキャビンシルエットを手のひらに! / トヨタ GR スープラ / トミカ × リアルカー オールカタログ No.117

『トミカ』のNo.117は『トヨタ GR スープラ』です。スープラはトヨタ自動車(以下、トヨタ)の上級クラスのスポーツカーです。もともと「スープラ」とは、1978年に登場し、日本国内ではスペシャルティカーとして販売されていたセリカXX(ダブルエックス)の北米地区での販売名でした。日本では1986年に登場したA70型で初めてスープラを名乗りますが、現在では、このセリカXXを日本でも初代スープラと位置づけています。1978年登場の初代(A40/50型)、1981年登場の2代目(A60型)、1986年登場の3代目(A70型)、1993年登場の4代目(A80型)と数え、『トミカ』の『No.117 トヨタ GR スープラ』は2019年に登場した5代目(DB型のちA91型)を再現したものとなります。なお、この5代目モデルの『トヨタ GRスープラ』という名前は商品名で、トヨタのレーシングチームであるGAZOO Racingの活動で得た知見をフィードバックして作られるスポーツモデル専用ブランド『GR』の専売車種であることを示すための名称です。この車両が『GR』初の専売車種であり、『GR』シリーズとして初のグローバルモデルであることから、当初は特にこの名前がよく使われました。なお、正式名は従来通りにスープラとなります。

2002年に4代目モデルが生産を終了してから17年後の復活となった5代目は、トヨタが2011年から技術提携を結んでいるドイツのBMWとの共同開発車となりました。これは初代モデルの誕生以来続く「直列6 気筒エンジンを積んだFR 車」という、伝統的なパッケージングを守るためでした。この伝統を守るためにはトヨタとしては新たなプラットフォームを開発しなければならず、そうなると開発費が高くなってしまい、最終的に車両販売価格が高くなってしまいます。そこで同じようなスポーツカーを開発しようとしているBMWと共同開発とすることで開発費用を抑えると同時に、お互いのクルマづくりの知識や技術を共有することで、より良いスポーツカー作りを目指したのです。また、当時、BMWが世界で唯一、直列6気筒エンジンを製造していた自動車メーカーだったことも共同開発の大きな理由の一つだったようです。なお、BMWのZ4というスポーツカーの3代目モデルが5代目スープラと車両構成の基礎となるエンジンやシャシーなどのプラットフォームを共有した車両となりますが、スープラはクーペ、Z4はロードスター(オープンカー)と開発目標が完全に異なるため、開発はまったく独自のものとなっています。なお、製造については両車種ともオーストリアの自動車製造会社であるマグナ・シュタイアが担当しています。

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さて、5代目スープラは「直列6 気筒エンジンを積んだFR 車」という伝統的な特長に加え、ホイールベース、トレッド、重心高の3 つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を目指しました。プラットフォームはBMWが開発した『CLARプラットフォーム』を基礎に開発されています。ホイールベースは、2シーターに割り切ることで2470mm の短さを実現、ホイールベースとトレッドの比は1.55と他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成して優れた回頭性に寄与しています。重心高も徹底的にこだわって低められ、コーナリング性能にとって重要な要素の一つである前後重量バランスについても、理想とされる50:50 の配分を達成しています。

外形デザインは伝統のロングノーズ・ショートキャビンシルエットを十分に活かしつつ、ショートホイールベースと大径タイヤによりタイヤの存在を強調するサイドビューパッケージや、2シーターらしいタイトなキャビンとワイドトレッドからなるスーパーワイドスタンスなど、トヨタのスポーツモデルのフラッグシップモデルにふさわしいスポーツスタイルを提案。理想的な位置に配置されたエンジンを内包するボディの凝縮感ある基本立体は、空力の中でもリフト(揚力)の発生を抑えることに特化した形状に造形され、フロント・リヤの空力バランス、重量バランス共に、スポーツカーとしての最適化を追求しています。また、空気抵抗低減に寄与するダブルバブルルーフの採用や、ヘッドランプの位置を車両内側に寄せることでフェンダーのボリュームを豊かに見せて凝縮したボディデザインとする手法など、トヨタの伝説的な名車・2000GTや先代スープラなどからの伝統を継承しています。

インテリアでは、ハイスピード時の見晴らし性や車両の姿勢変化のつかみやすさを考慮してインストルメントパネルの基本形状を上下に薄く水平に軸の通ったものとし、スポーツドライブに必要なメーターなどの視認・操作系のエレメントをドライバー正面に集中配置しつつタイトに包括、ドアトリム、コンソールのニーパッドまでつなげ、ドライバーをコンパクトに包み込む新しいコクピット様式を提案しています。

エンジンは歴代スープラに採用されてきた直列6 気筒エンジンの伝統を継承、BMW製B58型3.0ℓツインスクロールターボ・エンジンを搭載。500Nm の最大トルクを1600rpm という低回転で発生、アクセルペダルの操作に応じた思い通りの加速が味わえます。また、歴代スープラの市販車初となる直列4 気筒エンジンも選べるようになり、こちらもBMW製B48型2.0ℓツインスクロールターボエンジンとなっています。これにはハイパフォーマンスを実現して軽量な車体と相まって軽快なスポーツ走行を楽しめるものと、街中から高速道路まで爽快なドライビングを気軽に味わえるものという、チューニングの異なるふたつの仕様が用意されています。

ボディは走りを最優先に、太くストレートに通した骨格に加え、アルミニウムと鉄を適材適所に用いた骨格構造や、異なる素材同士の接合強度を追求したことで、非常に高いボディ剛性を実現。足まわりではバネ下重量の低減、高い組み付け剛性、精微な車両コントロールを追求して、新設計されたサスペンションを搭載。フロントのサスペンションとサブフレームはアルミニウム製とすることで前後重量配分の適正化に寄与しています。また、一部グレードでは選択中の走行モードや路面状況に応じて4輪のショックアブソーバーの減衰力を連続的に最適に制御し、走りと乗り心地を高い次元で両立するアダプティブバリアブルサスペンションシステムを設定しています。加えて、VSC(車両安定性制御システム)と連携しながら、電子制御多板クラッチによって後輪左右間のロック率を0~100 の範囲で連続的に最適制御、高いコーナリング速度と安定性、ニュートラルなステアリング特性を実現するアクティブディファレンシャルを装備、旋回性能と安定性を一段と高めています。もちろん先進の予防安全技術と“安全・安心”、“快適・便利”なコネクティッドサービスなども抜かりはありません。

『トミカ』の『No.117 トヨタ GR スープラ』は5代目スープラの複雑なデザイン的特徴をうまくとらえて落とし込んでいます。このプレミアムなスポーツカーの『トミカ』もコレクションしたくなる1台と言えるでしょう。

■トヨタ スープラ RZ (8AT/2020年モデル)主要諸元(『トミカ』のモデル車両と同一規格ではありません)

全長×全幅×全高(mm):4380×1865×1295

ホイールベース(mm):2470

トレッド(前/後・mm) :1595/1590

車両重量(kg):1530

エンジン形式:B58B30B型 直列6気筒DOHC筒内直噴

排気量(cc):2997

最高出力:285kW(387ps)/5800rpm

最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1800-5000rpm

トランスミッション:8速AT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前)255/35ZR19 / (後)275/35ZR19

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