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>>ヤリスクロスハイブリッドのカタロググレードをチェックする
2020年8月の販売開始以来、売れに売れまくっている「トヨタ ヤリスクロス」。コンパクトSUVには同胞のライバル「ライズ」も存在し、登録車販売ランキングでは2台揃って常に上位に名を連ねている。販売の現場によるとヤリスクロスは純ガソリン車より高価なハイブリッド車の方がよく売れている模様。そこで今回は、売れ筋のヤリスクロスハイブリッドにスポットライトを当て、購入を検討している人に参考となる情報をまとめてみた。
トヨタ「ヤリス クロス」はGグレードがおススメ。燃費やサイズと価格のバランスでライバルに優勢
同じ燃料量で1.5倍の距離を走れる
まずはハイブリッド車の人気の理由に迫ってみたい。燃費(WLTCモード)の人気の違いをエントリーグレードの「X・2WD」で比べてみると、ガソリン車の20.2km/Lに対し、ハイブリッドは30.8km/Lと大きな差がある。これは同じ燃料量で1.5倍の距離を走れるということ。一方、車両価格は純ガソリン車の189万6000円に対しハイブリッドは228万4000円と、同等グレードで37~38万円程度の差があり、これを燃料代で取り返そうとすると、ガソリン価格170円/L、年間走行距離1万kmと仮定して、大体13年かかる計算となる。つまり、燃料代だけ考えると純ガソリン車の方がお得なのだ。
しかし、ハイブリッドは環境性能割等の税金で優遇されるから、実質的な価格差は30万円弱まで縮まる。そして、売却時のリセールもハイブリッドの方が期待できるから、実際はより短い年数で元が取れるのだ。しかもハイブリッドは1.5L直3エンジン単体の出力(91PS)こそ純ガソリン車(120PS)に劣るが、フロントモーター(80PS)のパワーが加わるためスムースな加速が味わえる。ということで、実質的な負担額と走行性能を合わせた総合力でハイブリッドが選ばれているというのが実情。今後ヤリスクロスを買う人は、やはりハイブリッドが正解となりそうだ。
>>トヨタ ヤリスクロスの中古車相場をグラフで見てみる
>>トヨタ ヤリスクロスハイブリッドの中古車相場をグラフで見てみる
オススメのグレードは「G」
では、オススメグレードはどれだろう。まず、ベーシックモデルのX(228万4000円)は、スチールホイール+フルキャップがやや貧弱に見えるうえ、充電用USB端子がオプションでも選択できない。荷室のデッキボードやデッキフックがない等、デイリーユースで不便を感じる部分がある。
中間グレード「G」(239万4000円)と最上級の「Z」(258万4000円)は、ホイールサイズ(G:16インチ、Z:18インチ)や運転席パワーシートの有無などが主な違い。だが20万円の価格差を考えると、コンパクトSUVにそこまで必要かという疑問も感じる。
むしろ、ここはGでしか選べない運転席イージーリターン機能(3万1900円)に注目したい。これは、手動調整したシートポジションを記憶しておく機能で、降車時に目一杯シートを下げても、次回乗車時にレバー操作一発で記憶したポジションへ戻すことが可能。しかも、シートヒーター、ステアリングヒーター、助手席シートアンダートレイまでセットになってこの値段だからお買い得度は高いだろう。ということで、オススメはG。ちなみに雪国にお住まいの方など4WDが必要な人は約23万円高(262万5000円)で用意されている。
高価格なライバルに対するアドバンテージ
次に、ライバルと比べてみよう。ヤリスクロスハイブリッドの競合車として挙げられるのは、「ホンダ ヴェゼル」や「日産 キックス」といったコンパクトSUV。このうち、ヴェゼルは全長4330mm×全幅1790mm×全高1590mmとヤリスクロス(同4180mm×1765mm×1590mm)より長くワイドなボディで、室内寸法にもやや余裕がある。しかしその分、価格もハイブリッドのエントリーグレードで265万8700円(e:HEV X・2WD)とやや高め。その割には運転席以外のパワーウインドウがワンタッチ式ではない、ステアリングの素材がウレタンなど装備や質感でヤリスクロスハイブリッドGに分がある面も多い。
>>ホンダ ヴェゼル ハイブリッドのカタロググレードをチェックする
また、日産キックスは全長4290mm×全幅1760mm×全高1610mmと、これまたヤリスクロスハイブリッドより110mm長く、発電用エンジンを使う特殊なe-POWERを採用するためかエントリーグレードが275万9900円とさらに高価だ。そのうえ、燃費は21.6km/Lとヤリスクロスハイブリッドより10km/L近く下がるなど、大きなボディが必要でなければヤリスクロスハイブリッドにアドバンテージを感じる人が多いのも納得だ。
>>日産 キックスのカタロググレードをチェックする
中古車よりも新型車が得
以上、なるほどライバルと比べてみても魅力も多いヤリスクロスハイブリッド。唯一の弱点は、6か月以上の納期だろう。しかし中古車を見ても認定中古車は2020年式で新車とほぼ同価格であり、納期を急がない人にとっては新車の方がコスパはいい。ということで、ヤリスクロスハイブリッドを買うなら早めに注文し、待ち期間を楽しみに待つのが正解といえそうだ。
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みんなのコメント
本当トヨタは売れる車を作るのが上手。
そりゃ売れるわ。