■続々登場の「SUV×電動化」。重量増はデメリットでは無いのか?
「SUV×電動化」がひとつのトレンドとなっている昨今ですが、一方でこの組み合わせでは車重の増大は避けられません。
クルマにとって大敵ともいえる「重量増」はこうしたトレンドの障害となることはないのでしょうか。
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昨今の自動車業界では「電動化」がひとつのトレンドとなっています。
この言葉の意味するところは複雑ですが、ここではハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車、そして燃料電池車などを含むものとして考えたいと思います。
一方、ボディタイプでいえば、SUVが全盛であることは疑う余地はないでしょう。多くの自動車メーカーからあらゆるカテゴリーで新型SUVが登場し、日本でも多くのSUVが新車販売台数ランキング上位に名を連ねています。
SUVがこれほどまでに隆盛を極めている背景には、SUVが居住性やデザイン性を兼ね備えたオールラウンドなボディタイプであることが挙げられます。
さまざまな技術の進歩により、走行安定性など従来のSUVが苦手としていた領域も改善したことで、セダンなどに代わって、もっともトータルバランスに優れたボディタイプとなったのです。
そんなSUVが電動化すれば、まさしく「最強の組み合わせ」と呼べるかもしれません。
実際に、テスラの「モデルX」や中国の新興EVメーカーであるNIOの「ES8」などは各市場で好調な売れ行きを見せています。
国内でも、2021年1月にマツダ「MX-30」、同年中頃に日産「アリア」などの登場が大きく注目されているほか、すでに市販されている各メーカーのハイブリッドSUVは、いずれも販売を牽引しています。
しかし、電動化による弊害として考えられるのがおもにバッテリーを搭載することによる車重の増加です。
一般的に、車重の増加はクルマにとって百害あって一利なしといわれます。走行性能や燃費性能に大きく影響するためです。
実際に前述のモデルXやES8は、車重は2500kg近くに及びます。これは、ひとまわり大きいフルサイズのSUVであるベントレー「ベンテイガ」などに匹敵します。
また、トヨタ「ハリアー」のようなモデルで見ても、FFのベースグレードと比較すると、ガソリンモデルが1530kgであるのに対して、ハイブリッドモデルは1620kgと90kgの差があることがわかります。
車重が増加してまでもSUV×電動化を組み合わせるメリットはあるのでしょうか。
■「SUV×電動化」は従来の常識で捉えてはダメな理由とは
電動車、とくに電気自動車の大きな課題は、いうまでもなく航続距離(燃費/電費)です。少なくともガソリン車と同等にならなければ、本当の意味での電動化は達成されないでしょう。
基本的には、大型のバッテリーを搭載されば航続距離を伸ばすことが可能です。
しかし、重量物であるバッテリーを搭載すればするほど、バッテリー自体の重みで航続距離が減ってしまうというジレンマが起こります。
これを解消するためには、より小さくより効率の良いバッテリーを開発するか、バッテリー以外の場所で軽量化を図る必要があります。
前者は自動車メーカー単体の技術で解決することはできません。
一方、後者については、BMW「i3」の事例があります。欧州の都市間移動をおもな用途として開発されたi3は、片道150kmの航続距離を前提に開発されたとされています。
当時のバッテリー技術でそれを達成するためには、車体の軽量化が必要不可欠であり、その結果量産車としては世界初のカーボンモノコックシェルを利用したといわれています。
このように、車体の軽量化を徹底することで、重量増のデメリットを緩和することはできるでしょう。しかし、この問題の本質は異なる部分にあるようです。
ある自動車業界関係者は次のように話します。
「誤解を恐れずにいえば、電動車(電気自動車)にとって『軽量化』は不要なのです。正確には、ガソリン車と同じような軽量化は不要という意味です。
ガソリンエンジンと異なり、電気自動車の動力であるモーターは、発進時から最大のトルクを発生できるという特徴があります。
出力も自在に調整できるので、重量が増えてもガソリン車のように加速が鈍くなることは現実的にはありません。
バッテリーの配置にもよりますが、重心を低くすることで背が高いクルマでも走りが安定するという側面もあります。
このように考えると、SUVのデメリットは打ち消され、むしろ『居住性が高い=バッテリーを多く搭載する』ことができるSUVは電動化と相性が良いといえます。
もちろん、こうした前提を踏まえたうえで、実際にはあらゆる部分の軽量化をおこないます。ただし、ガソリン車における軽量化とは考え方が少々異なるのです」
※ ※ ※
ハイブリッド車はもとより、エンジンを搭載しない電気自動車もいまでは決して珍しいものではなくなりました。
身近な存在になりつつあるからこそ、既存の概念でとらえてしまいがちですが、電動化、とくに電気自動車に関しては、従来のガソリン車(内燃機関車)とは異なる新しい視点で捉えなおすことが必要なようです。
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みんなのコメント
フロアが高いSUVの方が作りやすいのでしょう。
ベンツとかアウディの不出来なEV、SUVだから1,500万円とか破茶滅茶な値段つけてるけど、あれがハッチバックや小型セダンで1,000万円クラスだったら、さすがに「アホか!」で終了するでしょ。