現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホイールをしならせるだと? 接地面圧が高まる? モデューロのヴェゼル用ホイール「MS-050」の発想がコロンブスの卵だった!

ここから本文です

ホイールをしならせるだと? 接地面圧が高まる? モデューロのヴェゼル用ホイール「MS-050」の発想がコロンブスの卵だった!

掲載 10
ホイールをしならせるだと? 接地面圧が高まる? モデューロのヴェゼル用ホイール「MS-050」の発想がコロンブスの卵だった!

 アルミホイールは高剛性が当たり前だと思ってたら大ショック。ホンダ ヴェゼル用に作られたモデューロの新作ホイールは、各部の剛性にあえてメリハリをつけて、ホイールが「しなる」ようにできていたのだ。いったいどうなってんのよ!

文/ベストカーWeb編集部、写真/モデューロ、ベストカーWeb編集部

ホイールをしならせるだと? 接地面圧が高まる? モデューロのヴェゼル用ホイール「MS-050」の発想がコロンブスの卵だった!

■ホイールの「しなり」でタイヤの接地面圧を高める

モデューロの新作ホイールMS-050を履いたマイチェン前のホンダ ヴェゼル

 アルミホイールを履き替えようとなると、見た目を重視してついついサイズやデザインを優先しがち。しかしホイールはクルマの重要な機能パーツでもあるわけで、その性能の違いは走りにもしっかり現れる。

 そんなことを再認識させてくれたのが、ホンダ車の純正アクセサリーブランド「モデューロ」だ。

 モデューロは、3月14日に先行公開されたマイチェン版ヴェゼル向けに、18インチアルミホイール「MS-050」をリリースした。実は、このホイールのこだわりがすごいのだ。

 普通アルミホイールといえば、「高強度」「高剛性」があたりまえ。ところがMS-050は、ホイールのリム部とスポーク部で、剛性にあえてメリハリをつけている。こうすることでホイールに「しなり」を生み出し、タイヤの接地面圧を高めているのだ。

 この「剛性バランスを最適化する」という発想、そもそもは2015年に登場したMR-R01というホイールに由来するもので、以来モデューロ製ホイールが受け継いできた大切な思想だ。

 MS-050はその重要な思想を新型ヴェゼル向けに最適化し、さらにホイール単体での購入も可能とした点がトピックというわけ。

■ノーマルホイールでも上質感が光るヴェゼルだが

定常円旋回では接地面圧向上により舵の切り増しが減った

 そんなMS-050の真価を体感してもらおうと、モデューロの開発元であるホンダアクセスが、モビリティリゾートもてぎ内にあるマルチコースに試走コースを作ってくれた。

 ここでノーマルホイールを履いたヴェゼルとMS-050を履いたヴェゼル(ただしマイチェン前)を乗り比べてもらおうというわけだが、装着タイヤ(ミシュラン・プライマシー4)や空気圧はもちろん同一だ。

 コースは、わずかに急加速して半径25Rのセミウェット定常円を1周、そこからパイロンで絞り込まれた狭い区間を通り、半周旋回して戻ってくるというルート。最高速度はおおむね40km/hだ。

 最初にノーマルホイールで走ってみるが、ヴェゼルの上質なステアフィールと乗り味が体感できる。これでも十分合格点に思える。

■イメージした通りに走るので狭い道が怖くない

ホイールをしならせるというモデューロの設計思想

 次にMS-050に乗り換える。まず定常円では、意図的にアクセルを開けたときのアンダーステアの減少が分かる。旋回速度自体が1~2km/h上がったように感じるのだが、そこからアクセルをジワッと開けても舵の切り増しが不要で、舵角一定のまま脱出できた。

 信じられないくらい狭くなるアウトバーンの規制区間を模したという狭隘路では、パイロンにタッチしないか不安になるのだが、タイヤのしっかりした接地感がそれを救ってくれた。

 車体がよれずに、自分がイメージしたライン通りにクルマが走るので、「うわわわぶつかりそう」という不安感が減り、自信を持ってラインを選べるのだ。

 確認の意味で、最後にもう一度ノーマルホイールに乗ってみたのだが、印象の違いは間違っていなかった。ホイールが違うだけでここまで走りの印象が変わるとは驚きの体験であった。

 MS-050はデザイン面でも洗練されていて、五角形の基本デザインを細分化したスポークで表現することで繊細な方向に仕上げている。ヴェゼルのスポーティな特性にもばっちりフィットすると感じた。カラーは一部にシルバーを残したブラック1色のみということだ。

 MS-050は、マイチェン版ヴェゼルと併せて4月から発売開始予定(現時点では価格未定)。現行版ヴェゼルに乗っているオーナーも含めて、検討の価値ありといえるだろう。

こんな記事も読まれています

伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
レスポンス
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
WEB CARTOP
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
バイクのニュース
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
Merkmal
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
くるまのニュース
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
motorsport.com 日本版
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
レスポンス
シボレー コルベット【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
シボレー コルベット【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-1「JB64のシートを移植しよう」
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-1「JB64のシートを移植しよう」
グーネット

みんなのコメント

10件
  • わんこ
    技術はすごいと思うけどそれより消費者が望むのはコスパの良い安い車だと思う
  • さとし
    リム部なのかスポーク部なのか、どのくらいしなっているのか等の話も書いてほしかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0390.0万円

中古車を検索
ヴェゼルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0390.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村