中古車購入チェックポイント [2024.07.03 UP]
【2024年版】日産 エクストレイルVS三菱 アウトランダーを徹底比較
日産から販売されるエクストレイルと三菱から販売されるアウトランダーは、いずれもアウトドアでスポーティーな印象を与えるSUVです。大きめのタイヤや広いラゲッジスペースが特徴で、単身者はもちろん、ファミリー層からも人気が高い車といえます。
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両車種は、しばしば比較されることが多く「自分にはどちらが適しているのだろう」と迷う方もいるでしょう。
この記事では、エクストレイルとアウトランダーの価格やグレード展開、燃費など様々な観点から比較します。長く乗れる1台選びにお役立てください。
日産 エクストレイルのプロフィール
エクストレイルは日産から販売されるミドルサイズのSUVです。初代の発売は約20年前ですが、フルモデルチェンジをしながら常に幅広いユーザーからのニーズを獲得しています。
現行モデルにおいては日産の最新技術を活用した4WD車である「e-4ORCE」が特徴的です。従来の4WDは悪路や雪道を走る際に役立つ機能でしたが、e-4ORCEでは車の様々なシーンで「走る・曲がる・止まる」をよりスムーズに行える特徴があります。
街乗りにおいてもその走行の安定性を感じられ、ストレスフリーな走行を楽しめるでしょう。エクストレイルはスポーティーなビジュアルに、高級セダンのような高い走行性が加わった1台です。
また、e-4ORCEはその画期的な技術がJAXAに認められ、月面車の共同研究にも日産が参加しているという点も注目のポイントです。
先代モデルとの比較
ここではエクストレイルの歴史を振り返ります。
初代エクストレイルは今から24年前の2000年に販売開始されました。当時からオフロード用の4WD車とは異なり、スタイリッシュなボディデザインが注目を集めていました。
搭載されているエンジンは新開発の「2.0L 4気筒エンジン」と「ターボエンジン」で高い走破性を誇ります。
2007年には2代目のエクストレイルが登場します。ボディサイズが先代より拡大され室内空間も広く確保されました。また、ターボ車においてはエンジンを新たにクリーンディーゼルを採用し、排ガス規制が厳しくなる中で環境保全への対応が見られます。
2013年からは3代目のエクストレイルが販売開始されます。3代目ではボディデザインが丸みを帯び、柔らかな印象を与えます。
この代では日産のブランドデザインであるVモーショングリルを採用しており、これまで見られたスポーティーさだけでなく、街乗りになじむスタイリッシュさも加わっています。
安全性能においても向上が見られ、踏み間違い衝突防止アシストや車線逸脱警報など、ドライバーの万が一に備える機能が多く備わりました。
2022年からは4代目のエクストレイルが販売されます。4代目ではプラットフォームの刷新や最新の「e-POWER」、そして4WD車には「e-4ORCE」と、走行性能を高める様々な取り組みが見られます。
スポーティーかつ力強い走行性能はそのままに、フルモデルチェンジを行うたびに時代に合わせた変化が見られます。
三菱 アウトランダーのプロフィール
三菱から販売されるアウトランダーは、近年注目が集まるプラグインハイブリッド車です。
SUVにおいてハイブリッド車の導入は多く見られますが、プラグインハイブリッド車の導入はまだまだ少ない傾向があります。その中でも燃費性能の向上とデザイン性の高さを兼ね備えた希少な車といえるでしょう。
なお、SUVは燃費性能に課題を抱えることがしばしばありますが、アウトランダーでは普段の走行は電気のみ、旅行や遠出の場合はガソリンと電気で走行といったようにコストパフォーマンスよく車を扱えます。
プラグインハイブリッド車はガソリン車とEV車のいいとこ取りをした特徴があります。
特に、車に蓄電された電気は走行だけでなく車以外の用途でも活用できます。近年、注目されるアウトドアのシーンや災害時など、バッテリーが必要な場面で車が役立ちます。
移動だけでなく、生活の一部としてアウトランダーは重要な役割を担うでしょう。
先代モデルとの比較
ここではアウトランダーの歴史を振り返ります。
アウトランダーは現在、プラグインハイブリッド車ですが、2005年から販売されていた初代においてはガソリン車でした。今回はプラグインハイブリッド車になってからの2代目と3代目について解説します。
2代目は2012年に販売開始され、プラグインハイブリッド車は翌2013年からの販売です。三菱初のプラグインハイブリッド車として注目を集め、これまで三菱がパジェロやランサーエボリューションなど様々な車で培ってきた英知を凝縮した1台として人気を誇ります。
プラグインハイブリッド車になると、どうしても走りに心もとなさを感じる方もいるでしょう。しかし、アウトランダーPHEVにおいてはリアモーターは高出力のものを採用しているため、オフロードでも力強い走りを期待できるでしょう。
2021年に現行モデルである3代目のアウトランダーが登場します。エンジンは2代目のものを踏襲しつつもモーターや駆動用バッテリーの出力が向上され、スムーズな走りが叶います。
また、リアモーターとコントロールユニットを一体化することで、スペースの確保に成功し、5人乗りだけでなく7人乗り仕様が登場しています。
グレードと価格の比較
ここではエクストレイルとアウトランダーの価格と展開グレードを比較します。
エクストレイルのグレードメーカー小売希望価格S(2WD)3,510,100円(税込)X(2WD)3,748,800円(税込)G(2WD)4,448,400円(税込)S e-4ORCE(4WD)3,759,800円(税込)X e-4ORCE 2列(4WD)4,049,100円(税込)X e-4ORCE 3列(4WD)4,180,000円(税込)G e-4ORCE(4WD)4,748,700円(税込)オーテック(2WD)4,488,000円(税込)オーテック Advanced Package(2WD)5,029,200円(税込)X e-4ORCE エクストリーマX 2列(4WD)4,401,100円(税込)X e-4ORCE エクストリーマX 3列(4WD)4,532,000円(税込)オーテック e-4ORCE 2列(4WD)4,749,800円(税込)オーテック e-4ORCE 3列(4WD)4,880,700円(税込)オーテック e-4ORCE Advanced Package(4WD)5,029,200円(税込)アウトランダーPHEVのグレードメーカー小売希望価格M(5人乗り)4,995,100円(税込)G(5人乗り)5,498,900円(税込)G(7人乗り)5,590,200円(税込)P(7人乗り)6,023,600円(税込)BLACK Edition(7人乗り)6,304,100円(税込)価格面で比較すると、ややエクストレイルの方が抑えられています。
なお、アウトランダーは国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」として55万円を活用できます。さらに自治体によっては別途、税制面で優遇を受けられる可能性もあるでしょう。
自動車の購入価格を抑えたい場合は中古車も検討しましょう。エクストレイルもアウトランダーもまだまだ生産されており、かつ流通量が多い車種のため自分に適した1台が見つかりやすいでしょう。
外観とボディサイズの比較
ここではエクストレイルとアウトランダーのボディサイズを比較します。両車種のサイズ感は下記の通りです。
エクストレイル全長4,660~4,675mm×全幅1,840mm×全高1,720mmアウトランダー全長4,710mm×全幅1,860mm×全高1,740~1,745mm外観で比較すると両車種において大きな違いは見られません。
なお、SUVは高さがある車のため駐車時に注意が必要です。一般的な商業施設の駐車場においては問題なく停められますが、機械式駐車場は1.55mなど高さ制限が低くなっているため、事前の確認がおすすめです。
室内の広さを比較
ここではエクストレイルとアウトランダーの室内サイズを比較します。両車種のサイズは下記の通りです。
エクストレイル室内長1,980~2,545mm×室内幅1,540mm×室内高1,215~1,255mmアウトランダー室内長1,920~2,450mm×室内幅1,520mm×室内高1,215~1,240mmアウトランダーは5人乗りだけでなく、7人乗りの設定もあるため、サイズに幅があります。家族構成や使用シーンにより5人乗りで十分な場合は、エクストレイルとアウトランダーいずれも適しています。しかし、7人乗りを求める場合はアウトランダーがおすすめです。
なお、居住空間はディーラーや中古車販売店で実物を確認するのがおすすめです。実際に家族で乗車してミスマッチがないか確かめてみましょう。実際に購入してから「思ったよりも狭い…」といった後悔がないようにしましょう。
燃費性能の比較
車選びの重要なポイントとして、ガソリン代と燃費があります。ここでは両車種の燃費性能を比較します。
エクストレイルとアウトランダーの各グレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記の通りです。
エクストレイルのグレードWLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モードS(2WD)
X(2WD)
G(2WD)19.7km/L17.3km/L21.7km/L19.7km/LS e-4ORCE(4WD)
X e-4ORCE(4WD)
G e-4ORCE(4WD)18.4km/L16.1km/L20.5km/L18.3km/L(2列シート)
18.4km/L(3列シート)オーテック(2WD)
エクストリーマX(4WD)
オーテック e-4ORCE(4WD)18.4km/L(2列シート)
18.3km/L(3列シート)16.1km/L20.5km/L(2列シート)
19.9km/L(3列シート)18.3km/L(2列シート)
18.4km/L(3列シート)アウトランダーのグレードWLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モードM 5人乗り(4WD)のみ16.6km/L15.3km/L17.2km/L16.8km/L他全グレード(4WD)16.2km/L17.3km/L15.4km/L16.4km/L両車種を比較すると、ややエクストレイルの方が燃費性能では高いといえます。
動力性能の比較
こちらではエクストレイルとアウトランダーの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
エクストレイルのグレードエンジン種類総排気量最大出力ガソリン車全グレード
ハイブリッド車全グレード直列3気筒1.497L106kW(144PS)/4400~5000rpmアウトランダーのグレードエンジン種類総排気量最大出力プラグインハイブリッド車全グレード直列4気筒2.359L98kW(-PS)/5,000r.p.mエンジンにおいては、エクストレイルは3気筒、アウトランダーは4気筒と違いが見られます。
タイヤサイズの比較
ここではエクストレイルとアウトランダーのタイヤサイズを比較します。両車種のサイズは下記の通りです。
エクストレイル235/60R18(G以外)
235/55R19(G)
255/45R20(オーテック)アウトランダー235/60R18(G)
255/45R20(G以外)両車種とも、グレードごとにタイヤサイズが異なります。
なお、タイヤサイズをインチアップすると車体全体にダイナミックな印象を与えられます。しかし、購入価格が数千円~数万円と高くなるため、コスト面で注意が必要です。
特に、雪の降る地域にお住まいの場合はスタッドレスタイヤの用意も必要なため、よりコストがかかるでしょう。
安全装備の比較
ここではエクストレイルとアウトランダーの安全性能を比較します。
エクストレイルは自動車安全性能2023において最高評価であるファイブスターを獲得した車です。衝突安全性能、予防安全性能、事故自動緊急通報装置などのポイントで、いずれも高い評価を受けています。
また、日頃からドライバーが安全に走行できるよう、下記の装備や機能も見られます。
・LEDヘッドランプ
・LEDフォグランプ(グレードにより異なる)
・シグネチャーLEDポジションランプ(シーケンシャルターン機能付)
・インテリジェント オートライトシステム
・VDC(ビークルダイナミクスコントロール
・ABS(アンチロックブレーキシステム)、EBD(電子制御制動力配分システム)
・高強度安全ボディ&歩行者傷害軽減ボディ
・SRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・カーテンエアバッグ
事故を起こさない、また事故が起きても被害を最小限に留める工夫が見られます。
アウトランダーは「サポカーSワイド」に認定されており、安全性能においては下記が見られます。
・衝突被害軽減ブレーキシステム
・踏み間違い衝突防止アシスト
・車線逸脱警報システム
・アダプティブLEDヘッドライト
・レーダークルーズコントロールシステム
また、三菱独自の運転支援機能である「三菱e-Assist」が搭載されており、下記のサポートも備わっています。
・標識認識システム
・ふらつき警報
・前方衝突予測警報など
なお、アウトランダーもエクストレイルと同項目で2021年にファイブスターを受賞しています。いずれもドライバーの疲労軽減やうっかりのシーンでサポートしてくれる心強い機能でしょう。
ラゲッジスペースの比較
ここではエクストレイルとアウトランダーについてラゲッジスペースを比較します。両車種のサイズは下記の通りです。
エクストレイル奥行950~1,820mm×幅1,095~1,325mm×高さ840mm
荷室容量:約575Lアウトランダー奥行2,040mm(2列シート折りたたみ時)×幅1,070~1,300mm×高さ-mm
荷室容量:最大464L~498Lラゲッジスペースにおいてはシートアレンジにより大きく異なります。しかし、相対的に見るとアウトランダーの方が広く確保されています。
なお、ラゲッジスペースにおいても居住空間と同様に、現物の確認をおすすめします。シートアレンジを試したり、自分が積みたい荷物を問題なく載せられるかをチェックしましょう。特に、アウトドアのシーンで荷物をたくさん積みたい方は注意しましょう。
おすすめグレードの選び方
ここからはエクストレイルとアウトランダーについて「価格」「走り」「装備」の3つの観点からおすすめグレードを紹介します。
車を購入する際は車種だけでなく、グレードへの注目も欠かせません。予算や上質さなど自分が重視したいポイントをチェックして、満足できる1台を選びましょう。
価格重視
価格重視で車を選ぶなら、エクストレイルは「S」グレードがおすすめです。3,510,100円(税込)と全グレードの中でもっとも価格を抑えて購入可能です。
アウトランダーについては「M」グレード(5人乗り)が適しています。4,995,100円(税込)とエクストレイルの価格よりも高くなるものの車種内においては最安値です。プラグインハイブリッド車であることから価格はやや高い傾向にあります。
なお、予算をできるかぎり抑えたい場合は中古車も検討しましょう。新車よりも費用を抑えて自分が気になる車を購入できる可能性があります。
中古車の場合、走行距離や年式、グレードにより価格相場は様々なため、販売店やオンラインで確認してみましょう。なお、オンラインで気になる車を見つけたら、実際に販売店に問い合わせます。もしも近隣にある車であれば、購入前に現物の確認もおすすめです。
走り重視
燃費や走行性など車の走りを重視する場合、エクストレイルでは各グレードで大きな違いが見られません。しかし、オフロードや雪道などで安定性を高めたい場合は4WDモデルの「e-4ORCE」がおすすめです。前輪は150kwのモーター、後輪は100kwのモーターが加わるため心強いでしょう。さらに、加速時の伸びもよく、ストレスフリーなドライブを実現できます。
アウトランダーにおいても全てプラグインハイブリッド車かつ4WDのため、大きな違いは見られません。しかし、GグレードやPグレードになるとヘッドライトウォッシャーや、LEDフロントターンランプなど視認性を高めるものが追加されます。
アウトランダーにおいては動力だけでなく、装備にも注目してみましょう。
装備重視
エクストレイルを装備重視で選ぶなら「G」グレードがおすすめです。Gグレードは他グレードと比較し、運転支援技術や予防安全技術の充実が特徴的です。また、デザインにおいても差別化がなされており、LEDフォグランプや19インチアルミホイールなどでワンランク上の仕様に仕上がっています。
アウトランダーを装備重視で選ぶなら「BLACK Edition」がおすすめです。ブラックをアクセントにしたボディは高級感とスタイリッシュな印象を与えます。20インチのブラック塗装アルミホイールやグロスブラックのルーフレールなどが車のデザインにまとまりをもたせています。さらに、シフトパネルやシートなどインテリアにおいても特別感をおぼえるでしょう。
※本記事は、2024年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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