現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタが新型「クラウンセダン」を発売へ 「後席重視」で何がスゴい?第2弾「FCEV」を設定する理由とは

ここから本文です

トヨタが新型「クラウンセダン」を発売へ 「後席重視」で何がスゴい?第2弾「FCEV」を設定する理由とは

掲載 14
トヨタが新型「クラウンセダン」を発売へ 「後席重視」で何がスゴい?第2弾「FCEV」を設定する理由とは

■ショーファーニーズに対応する新型「クラウンセダン」 後席にはどんな特徴がある?

 トヨタは新型「クラウンセダン」を2023年11月2日に発表し、同月13日に発売します。
 
 新スタイルでパーソナルからビジネスに向けた新型クラウンセダンの後席にはどのような特徴があり、そしてなぜ「ミライ」に続くFCEV(燃料電池車)が設定されることになったのでしょうか。

日産「シーマSUV」世界初公開! トヨタ「クラウンSUV」に対抗!?

 2022年7月にトヨタは「これからの時代のクラウンらしさ」を追求して、16代目となる4つの新しいクラウンを発表しました。

 新しいクラウンの開発は、それまでの「セダンありき」ではなく「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直したと言います。

 そうした中でクラウンの「革新と挑戦」というDNAを引き継ぎつつ、ユーザーの多様な価値観やライフスタイルに寄り添うクルマとして誕生したのがセダンとSUVが融合した第1弾のクロスオーバーです。

「クラウンとは何か」を見つめ直し、原点に戻った開発を経て、クラウンのベースとなるクラウンセダンが誕生しました。

 新型クラウンセダンは、快適な乗り心地と上質な走りとともに、ショーファーニーズを満たすくつろぎの空間を創出。

 正統派セダンを再定義する新スタイルで、パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマになっています。

 新型クラウンセダンについてについて、16代目クラウン・チーフエンジニアの清水竜太郎氏は次のように話しています。

「クラウンが大事にしたのはクルマの形とか駆動方式とかという決まりではなくて、『革新と挑戦』というスピリットです。

 多様化の時代でお客様の使い方も様々なことから4つのクラウンを用意しました。

 その中でセダンはブランドの伝統や歴史を継承する王道のモデルとなり、パーソナルにもビジネスにも『新しい時代のニューフォーマルセダン』として設定しました。

 かなりスタイリングにはこだわっていてワイド&ローのスタンスやFR(後輪駆動)であることがひと目でわかる伸びやかなプロポーションなどを大事にしながらデザインしています。

 王道セダンらしい威厳と風格を持ち合わせる存在感を作り出しました。

 インテリアは快適で過ごせるために空間を広げている上に、クラウンシリーズでは唯一の木目調加飾や、本革シートの柔らかさなど、見るもの触れるものすべてが上質に感じていただけるようになっています。

 後席においてはショーファーニーズにしっかり応えるために相応しい装備を備えました」

 実際に新型クラウンセダンの後席は、同じプラットフォームを持つ「ミライ」からホイールベースを80mm延長した3000mm、前後席間距離も80mm延長した1000mmと後席の居住空間を拡大しています。

 前出の清水氏は、後席の特徴的な部分については次のように話しています。

「前席背面にあるアシストグリップなどが挙げられます。あと最もショーファーカーらしいところではBピラー部分にジャケットを掛ける部分を設けています。

 また新たに『リアコンフォートモード』というドライブモードを設定し、後席に乗られる人が快適に移動出来ること目指して開発してきました」

■なぜ新型クラウンセダンに「燃料電池車(FCEV)」を設定したのか?

 トヨタは水素社会の実現に向けて、「ミライ」の市販化によるFCEVの普及や、モータースポーツで「水素エンジンカローラ」を鍛えるなど、様々なアプローチで取り組んでいます。

 そうした中で、新型クラウンセダンにはハイブリッド車(HV)と燃料電池車(FCEV)が設定されました。

 燃料電池車(FCEV)は、多様なエネルギーから製造可能で地球環境やエネルギーセキュリティに貢献できる水素を燃料とし、走行中にCO2を一切排出しないクルマです。

「ミライ」と同じ高性能FCシステムを採用し、3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載することで1回あたり約3分の水素充填で約820km走行可能としました。

 また静粛性や環境配慮面でのショーファーカーとしての価値に加え、燃料電池車(FCEV)ならではの加速性能で走りの楽しさも実現。

 さらにアクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、スムーズに伸びる燃料電池車(FCEV)ならではのパワーと、モーター駆動ならではの静粛性や乗り心地を実現しました。

 このような特徴を持つ新型クラウンセダンの燃料電池車(FCEV)

「水素社会の実現に向けて使命感を持って、クラウンにFCEVを設定しました。

 カーボンニュートラルが叫ばれている中でお客様にとって1番良いパワートレインはなんだろうと考えた時に『ハイブリッドとFCEV』を用意しています。

 なかでもFCEVはクラウンらしさが一段と高まったモデルになっています。

 具体的にはFCEVならではの振動の少なさがとにかく乗り心地に対して寄与している他、ガソリン車ではなかなか体感できないスムーズな走行フィールななど、胸をすく加速性能に繋がっていると思います。

 FCEVにすることでクルマの性能はかなり高くなり、よりクラウンらしさは感じられると思います」

※ ※ ※

 16代目のクラウンシリーズは「クロスオーバー」、「スポーツ」、「エステート」がラインナップしますが、「セダン」はこれまでの伝統を受け継ぐ存在、そして「セダンを再発見」する新たなきっかけとなるモデルと言えそうです。

こんな記事も読まれています

全長5m超えのトヨタ「正統派セダン」発売! 新型「クラウンセダン」は「Sクラス」になれる? ショーファーに必要な条件とは
全長5m超えのトヨタ「正統派セダン」発売! 新型「クラウンセダン」は「Sクラス」になれる? ショーファーに必要な条件とは
くるまのニュース
460万円からの「小さな高級車」12月に発売!選べる内装も上質!? 斬新フェイス採用で販売店への反響は?
460万円からの「小さな高級車」12月に発売!選べる内装も上質!? 斬新フェイス採用で販売店への反響は?
くるまのニュース
レクサス「新型高級SUV」発表! FFの軽快モデルも登場! 斬新デザインの「RZ」改良を実施 820万円から
レクサス「新型高級SUV」発表! FFの軽快モデルも登場! 斬新デザインの「RZ」改良を実施 820万円から
くるまのニュース
レクサス新型「高級SUV」発表! 軽快FFモデルも追加! 斬新&貫禄の「RZ」改良への反響は?
レクサス新型「高級SUV」発表! 軽快FFモデルも追加! 斬新&貫禄の「RZ」改良への反響は?
くるまのニュース
トヨタの“新型スポーツカー”「FT-Se」登場! なぜ“ド迫力ボディ”実現した? デザインに組み込まれた意図とは
トヨタの“新型スポーツカー”「FT-Se」登場! なぜ“ド迫力ボディ”実現した? デザインに組み込まれた意図とは
くるまのニュース
720万円超えのトヨタ“新”「高級セダン」登場! 鮮烈ブルー&流麗デザインがカッコイイ! 先進運転支援強化の新「MIRAI」18日発売
720万円超えのトヨタ“新”「高級セダン」登場! 鮮烈ブルー&流麗デザインがカッコイイ! 先進運転支援強化の新「MIRAI」18日発売
くるまのニュース
トヨタが発売した斬新顔の「クーペセダン」が凄い! 衝撃の登場で反響どう? 1年経ったプリウスとは
トヨタが発売した斬新顔の「クーペセダン」が凄い! 衝撃の登場で反響どう? 1年経ったプリウスとは
くるまのニュース
約9年ぶりに復活! トヨタが新型「ランクル70」発売! 2度目の再販モデルは「ディーゼル+6速AT」採用で480万円から
約9年ぶりに復活! トヨタが新型「ランクル70」発売! 2度目の再販モデルは「ディーゼル+6速AT」採用で480万円から
くるまのニュース
820万円!? レクサスが新型「高級SUV」発売! 軽量ボディで走りがイイ! FWDの「RZ」とは?
820万円!? レクサスが新型「高級SUV」発売! 軽量ボディで走りがイイ! FWDの「RZ」とは?
くるまのニュース
アンダー330万円でMTアリ! ホンダの「スポーティハッチバック」は“貴重すぎる”存在!? 今や希少な「シビック」とは
アンダー330万円でMTアリ! ホンダの「スポーティハッチバック」は“貴重すぎる”存在!? 今や希少な「シビック」とは
くるまのニュース
トヨタ新型「ランクル70」発売!「結局かっこいい」「MT欲しい」9年ぶり復活の「再々販モデル」に早くも反響集まる
トヨタ新型「ランクル70」発売!「結局かっこいい」「MT欲しい」9年ぶり復活の「再々販モデル」に早くも反響集まる
くるまのニュース
日産が次期「エルグランド」匂わせ!? 斬新デザインは実現する? 元祖「キング・オブ・ミニバン」が全面刷新したら「どうなる」のか
日産が次期「エルグランド」匂わせ!? 斬新デザインは実現する? 元祖「キング・オブ・ミニバン」が全面刷新したら「どうなる」のか
くるまのニュース
レクサス新型「小さな高級車」内装は文句なし!? 極上「55万円座席」OP設定! ブランド最小「LBX」への反響は
レクサス新型「小さな高級車」内装は文句なし!? 極上「55万円座席」OP設定! ブランド最小「LBX」への反響は
くるまのニュース
ホンダ「現代版クロスロード」初公開!? タフ感高めの「コスパ高すぎSUV」発表! 新型「WR-V」と「名SUV」の共通点とは
ホンダ「現代版クロスロード」初公開!? タフ感高めの「コスパ高すぎSUV」発表! 新型「WR-V」と「名SUV」の共通点とは
くるまのニュース
迫力がスゴイ! 6年ぶりに全面刷新の新型「クーペSUV」初公開! 光る「斬新内装」がカッコいい! 2代目「GLCクーペ」898万円から
迫力がスゴイ! 6年ぶりに全面刷新の新型「クーペSUV」初公開! 光る「斬新内装」がカッコいい! 2代目「GLCクーペ」898万円から
くるまのニュース
斬新顔なトヨタ新型「4ドアセダン」登場! 約7年ぶりの全面刷新!? 複数の顔を持つ「カムリ」に寄せられた声
斬新顔なトヨタ新型「4ドアセダン」登場! 約7年ぶりの全面刷新!? 複数の顔を持つ「カムリ」に寄せられた声
くるまのニュース
最大680馬力! V8搭載の新型「スポーティセダン」世界初公開! デカ目&美しすぎる“流麗ボディ”がカッコイイ! 1000万円超えの「パナメーラ」予約受付開始
最大680馬力! V8搭載の新型「スポーティセダン」世界初公開! デカ目&美しすぎる“流麗ボディ”がカッコイイ! 1000万円超えの「パナメーラ」予約受付開始
くるまのニュース
ホンダ「新型オデッセイ」発売へ 新たな「最上級ミニバン」がまもなくデビュー 「アル/ヴェル」並みの存在感は示せるのか
ホンダ「新型オデッセイ」発売へ 新たな「最上級ミニバン」がまもなくデビュー 「アル/ヴェル」並みの存在感は示せるのか
くるまのニュース

みんなのコメント

14件
  • 欲しくても数年待ち。
    部品不足なんて嘘!生産台数の7割は海外へ行き残りの3割が国内販売。
    企業だから利益追求するのはいいが、いったいトヨタは何処の国の企業なんだって感じがする。日本のユーザーなんて相手にしてないのがよくわかる。
    これじゃ儲かるのはトヨタだけ。で内部留保。
    国内全体で金が回らないのだから日本経済は低迷一直線の底なし状態だな。
  • ジャギみたいだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.7305.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0440.0万円

中古車を検索
クラウンセダンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

276.7305.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0440.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村