新型車比較・ライバル車対決 [2022.01.08 UP]
対決! レクサス新型NX 【2】新旧徹底比較
最新版・人気SUVトップ10【番外編】2022年の注目SUV×8
大きな進化を遂げた新型に従来型はどこまで迫れるのか
●文:川島 茂夫
新型 vs 従来型 徹底比較
走り重視の設計は同じだが
パワートレーンに違いあり
従来型のNXは、プレミアムモデルとしては内外装デザインが大人しめだったこともあって、一見した印象だけではプレミアムモデルらしさが薄めなモデルだった。姉妹関係にある先代ハリアーとの上下関係も微妙な面があり、むしろ内装意匠に光沢加飾を用いたハリアーのほうが、高級モデルに感じられるほどだった。
しかし、ターボエンジンの採用や細かな振動を抑制した乗り心地など動的質感の差は歴然。乗ればすぐにハリアーの上に位置するモデルであることは実感できる。
新型NXになっても基本的には同じ。レクサス車にしてはプレミアムの主張は弱く思えるが、走らせると確かな進化ぶりを実感できる。
新型も従来型もハリアーと同系プラットフォームを採用するが、NXは溶接打点増や補強、制振防音材の追加など、細かく手を入れている。似て非なると言っては大袈裟だが、厚みや重みを感じさせる良質な乗り味や懐深い操安性は、ハリアーと明らかに異なっている。
その走りのアドバンテージは新型になっても何ら変わっていない。コンセプトを継承し、そのままステップアップ。いわゆる正常進化である。従来型の走りを気に入っているユーザーほど、新型の魅力を理解できるだろう。
新旧比較でポイントはパワートレーンの進化。従来型はハイブリッドとターボの2系統が選べたが、同等のパワートレーンはハリアーにも用意されていた。しかし、新型NXはハリアーよりも上級のパワートレーンになりレクサス初のPHVも用意。基本性能の向上だけでなく、選択の自由度が大幅に拡大した。4タイプ用意する力の入ったパワートレーンラインナップを見ても、この先のレクサスモデルをリードする主軸車種として、力を入れて開発されたことが伝わってくる。
新型NX
従来型と比べると僅かにサイズアップしているが、同系統のデザインで纏められていることは一目瞭然。
前席優先のキャビンレイアウトも踏襲。インパネの構成素材は変わらず上質だが、上位グレードになるほどプレミアム度が増した印象も。
全方位に進化を遂げたが、その中でもハイブリッド車の動的質感は飛び抜けて良くなった。プレミアムSUVのベンチマークとして目標にされる可能性が高い。
従来型NX
マイナーチェンジでレクサスのシンボルであるスピンドルグリルを手に入れたこともあって、スタイリングに古さはまったく感じない。
ドライバーを包み込む、コクピット感覚の強いキャビン。洗練度が高まった新型に比べると、設計年次の違いを感じてしまう。
優れたハンドリング性能を持つことも従来型NXの美点の一つ。新型には少し及ばないが、同世代のライバル勢にはまったく引けをとらない。
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