■日本では2001年に姿を消した… 2025年発売で24年ぶりの復活へ その走りは?
2025年に発売されるというホンダ新型「プレリュード」。
【画像】超カッコいい! ホンダ「新型プレリュード」を画像で見る(30枚以上)
その姿は、「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開されました。
最近では、2024年12月に開催された「ホンダe:HEV事業・技術取材会」で、次世代e:HEVシステム(小型用/中型用)と合わせて走りの詳細が一部明かされています。
そんなプレリュードですが今回、ホンダから「雪道で乗りませんか?」とお誘い。雪道では舗装路以上にクルマの素性が暴露されますが、それでも乗せると言う事は開発陣も相当自信があるのでしょう。
そこで今回、雪のホンダ鷹栖テストコース(北海道)で試乗してきました。
偽装無しのエクステリアは東京オートサロン2025でエアロを装着したプロトタイプで見ている人も多いですが、今回北海道で披露されたモデルは歴代プレリュードのイメージカラーともいえるレッドです。
白銀の雪の中でより際立って見えるのはもちろんですが、改めてジックリ見ると歴代モデルの面影が何となくあるかなと。
例えば、ロングノーズ/ショートデッキのプロポーションは初代、数値以上によりワイド&ローな印象は3代目。
フロントマスクの雰囲気は4代目など。巷ではプリウスクーペと揶揄されていますが、ちゃんとホンダらしさがあります。
メカニズムに関して2024年11月の取材会では「Honda S+ Shift」の話が中心でしたが、現時点で解っている新型プレリュードの基本構成を簡単に説明すると、下記のような感じです。
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●プラットフォーム
シビック・タイプR用をベースに最適化。サスペンションはフロントがデュアルアクシスストラット、リアがマルチリンクを採用。
ダンパーは電子制御連続可変ダンパー(ZF製)、タイヤは235/40R19(今回は雪上試乗用にブリヂストン・ブリザックVRX3を装着)です。
●パワートレイン
現在シビック/ZR-Vに搭載されるe:HEV。要するに2.0L直噴エンジン+2モーターのシリーズパラレル切り替え式だが、スペックは現時点では未公表。
●Honda S+ Shift
e:HEVの特性を活かしながら、更にドライバーとクルマの一体感を際立たせる「操る喜び」を追求した新デバイス。
エンジンとモーター制御による有段変速フィール(アップ/ダウン共に)、アクティブサウンドコントロールとメーターの連動(視覚と聴覚に訴える)を行ないます。プレリュードへの搭載を皮切りに次世代e:HEV搭載の全機種に順次搭載を予定。
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ここからも解るように、新型プレリュードは現行e:HEVの最終進化系であると同時に、次世代e:HEVに繋がる“リリーフ”的な存在と言えるでしょう。
今回はHonda S+ ShiftはONの状態で、3つのドライブモードで走行しました。
■ホンダの2ドアクーペ! どんな走りなの?
ドライブモードによる差は以前の記事に書いたので割愛しますが、今回雪道を走って感じたのは、「音」の重要性です。
実はμの高い舗装路ではほとんど気にならなかった事ですが、低μ路では静かすぎると逆に加減速のリズムが取り難いなと。
思えば、エンジン車では同様のシーンではGの大きさに加えて回転上昇・下降のスピードも加減速を感じる要素だったことに気が付きました。
これはコーナリング時も同様で、グリップを探りながらの走行時も音があったほうがアクセルコントロールが楽で、確実にTCS/VSAのお世話になる機会が少なかったと思います。
つまり、Honda S+ Shiftは基本的には気持ちよさ、心地よさなど官能性を高めるデバイスですが、雪道では安心・安全をサポートするデバイスでもあるんだなと。
フットワークは雪道にも関わらず前輪駆動(FF)とは思えないフロントのノーズの入りの良さにビックリ。
例えるなら、フロントに5代目のタイプSに採用されたATTS(アクティブ・トルク・トランスファ・システム:左右輪の駆動配分)を素で実現させている感じ。
更に意地悪にクルマを振り回して走らせても破綻する気配を全く感じないリアのスタビリティの高さは、現在発売中のホンダのSUV系4WDモデル以上と言ってもいいです。
このドッシリ感はよりサイズが大きく・重いクルマのように感じたくらいです。例えるならレジェンドクーペのような感じでした。
ディメンジョンは未公開ですが、見た目からも解るようにシビック・タイプRに対して、全幅は広く、全高は低い。つまり、基本素性が優れています。
最近では制御の進化により全高が高くても走りが良いクルマはありますが、悪条件になればなるほど“物理の法則”がより活きてくるを体現しているのです。
加えて、ホンダスポーツでは珍しく性能全振りではない絶妙な塩梅のサスセットも効いているはず。
シビック・タイプRは“戦うクルマ”のため短時間で旋回を完結させる無駄を削いだハンドリングですが、プレリュードそこに時間(と言ってもごく僅か)を持たせることで、自然かつ滑らかさを重視したハンドリングです。
舗装路では機敏すぎず、でも鈍感ではない絶妙なさじ加減でバランスを取った走りを体験済み。
筆者は「爽快」を超えて「清々しさ」すら感じましたが、雪道ではそれに加えて「安心」と「信頼」がプラスされています。まさに四駆ようなFF。
これに次世代e:HEVに採用される電動4WDが付けば最強の「全天候型ホンダGT」ができそうなのですが、現行プラットフォームは電動4WDの対応できないようで……残念。
そろそろ結論にいきましょう。
次期プレリュードのポテンシャルの高さは雪道を走ってより納得できました。
個人的には「ホンダ本気のタイプS」と呼びたい1台かなと。
発売は2025年秋と言われていますが、e:HEVのフラッグシップとしてシッカリ育てて欲しいです。
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みんなのコメント
デザインがMR見たいで、赤なら何処となくフェラーリっぽいかな。
タイプRベースなら走りは期待して間違いないでしょう。
今時、こういう無駄とも言える車が買える人って余裕ある人ですね。
ミニバンやSUVのような実用車しか走ってない道路で見かけたら嬉しくなります。