「3列シート車って使い勝手はイイけど走りは“それなり”なんじゃないの?」と思っているあなた! 今どきの3列シート車は、使い勝手はもちろん走りもいいのだ! 身長193cmの暴走王・小川直也氏が最新3列シート車の走りと「3列目の居住性」を徹底チェック!!
※本稿は2024年12月のものです
文:小川直也、渡辺陽一郎、ベストカー編集部/写真:奥隅圭之、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ
初出:『ベストカー』2025年1月26日号
あの「暴走王」が最新注目3列シート車を徹底チェック!? [小川直也]の3列シート漫遊記!!
【画像ギャラリー】あの小川直也氏がおなじみ渡辺陽一郎氏と「OW砲」結成!? 夢の強力タッグが最新3列シート車を容赦なく刈る!!(24枚)
マツダ CX-80購入直後の小川直也が3列シートをチェック!!
ベストカーの編集陣、評論家陣ともに、背の高い人でも180cm台。193cmの小川直也氏の視点は、飛び抜けて大きな人たちのクルマ選びの参考になるはずだ
読者のみなさん、お久しぶりです。ここ最近、ベストカーから声をかけてもらえなかったから、編集部に殴り込みに行こうかと考えていたところだったんだよ。来たからには思いっきりハッスルしてやるぜ!
今回は、久々に声をかけてもらったんだけど、大柄な俺に3列シート車を試してほしいとのこと。ある意味の挑戦だけど、ちょうどCX-80を買ったばかりだし、早速、試してみるぞ!
ちなみにオレが買ったCX-80はマイルドハイブリッドなしのXD。どうしても7人乗りが必要だったんだけど、XDにしか設定がなかった。本当はPHEVも気になっていたんだけど……マツダさん、7人乗りをすべてのパワーユニットで選べるようにしてクダサイ!!
マツダ CX-80の2列目に渡辺陽一郎氏が、3列目に小川直也氏が座る。小川氏の膝前にコブシ1つ分の余裕がでるよう2列目をスライド。CX-80は2列目のスライド量が足りず、渡辺氏が小川氏をフォール!?
今日乗ったCX-80はマイルドハイブリッドのディーゼル、自分のディーゼルよりも出だしが力強くて気持ちいいね! 追い越し加速でもグイッと出てくれるので、これに7人乗りがあったら買い替えたいぜ!
乗り比べなければモーターなしのXDでも充分な走りだと感じていたんだけどやっぱ違うな。思いっ切りジャブを喰らった感じだよ。
CX-80はSUVなのに3列シートがあるのがいいんだよ。さすがにオレが3列目に座るのはきついけど、2列目シートは余裕だぜ。
●マツダ CX-80 小川直也の採点……居住性:70点 走り:95点
ドライバーが適正なドラポジをとって、オレが3列目に座って膝前にコブシ1つ分の余裕を取れる位置に2列目を設定する。
CX-80はSUVだからな。後席ドアは90度ガバッと開くけど、さすがに乗り降りはオレの体格だと厳しい。3列目はスライドもリクライニングもないので、頭が天井についちゃうよ!
2列目のスライド幅が狭いため、膝前コブシ1つ分の空間を作れない。それでもオレがギリギリ座れるスペースはある。マイルドハイブリッドは発進加速が力強くて気持ちいいぞ!!
・渡辺陽一郎の2列目シートチェック……2列目のスライド量が足りない。前端まで寄せても2列目の膝先空間は握りコブシ1つ半で、3列目の足元をそれ以上は拡大できない。
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モーター動力が力強くて気持ちいい日産 セレナ
e-POWERの加速の気持ちよさに運転席で笑みがこぼれる小川氏
セレナはe-POWERのモーターが力強くて走りが気持ちいい! 今回のはe-4ORCE。後輪モーターの押し出し感が効いてハンパない! 信号待ちからのダッシュは、相撲取りの張り手をバンバン受けて、一気にロープ際まで持っていかれる気分、しっかりと周りの流れに乗れるので、7人乗っても大丈夫!!
ただ、ワンペダルモードはどうしても慣れないな。ストレートパンチを喰らったみたいだぜ。アクセルを離すとググググ~と減速するから毎回正面から延髄斬りを喰らった気分だ! アクセル操作をいろいろと試したけどどうしてもギクシャクするな。
これじゃ、後ろの人が延髄斬りを喰らい過ぎて(クルマ酔い)ノックアウト状態になるな。これ使うと回生して電力が溜まるのはいいけど、KOされたら意味がないからオレは遠慮しとく。ここはもうちょっと頑張ってほしいぜ日産。
2列目シートのスライドを下げていくと、膝前コブシ1つ半の位置で小川氏の靴先が2列目シートの台座部分に当たる。3列目への乗り降りはスムーズだった
セレナの3列目はさすがに角ばったミニバンだから広いな! ただ足元が前席の下に入らないからスモールパッケージホールドを決められた気分でちょっと窮屈だ。
それと、背もたれの中央寄りが体重を掛けるとグラグラしちゃうのはイマイチだな。オレはよく海での船釣りをするけど、長時間乗っているとその感覚で身体が揺れてクルマ酔いしちゃうな。3列目での長距離移動は控えたいね。
一方、2列目シートは横にスライドするから3列目への乗り降りは今回の中ではとてもスムーズ、リングインする時に若手レスラーが2本目3本目の間に入ってロープを開けてくれる感じがしたぞ! この部分はチャンピオンだな。
2列目シートが超豪華でスライドが重たいアルファードよりも3列目へのアクセスはスムーズな分、3列目シートの出来が残念でならないぜ。
●日産 セレナ 小川直也の採点……居住性:90点 走り:85点
3列目の広さは問題ないのだが、背もたれの中央寄りに体重をかけるとガタガタしてちょっと頼りない。これ、長時間乗っているとクルマ酔いしちゃうかもしれないな。
2列目シートのスライドを下げてくると、膝前コブシ1つ半の位置でオレの靴先が2列目シートの台座部分に当たってしまう。シート下に靴が入ればもっと足元が楽なのに、これは残念。走りは軽快だぜ!!
・渡辺陽一郎の2列目シートチェック……膝先空間はテーブルを格納した状態で、握りコブシ2つ弱になる。足が1列目の下に収まりにくいが、それでも快適に移動できた。
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コンパクトなボディながら小川直也を余裕で包み込むホンダ フリード
フリードは2列目、3列目ともこの笑顔! さあお二人でご唱和ください! ハッスルハッスル!!
フリードは5ナンバーサイズの全幅で、全長も4300mmほどでとてもコンパクト。見た目、最初は俺に挑戦か? と思って乗り込んでみると、2列目、3列目ともに工夫されていて、オレの体格でも充分実用的なのでビックリ! これはアッパレだ!
特に3列目は2列目シート下に俺の大きな靴先がすっぽり収まるので窮屈感がない! さらに頭の上にも余裕があって、これなら長時間座っていられる。
オレが3列目に座っても2列目に大人が余裕で座れるスペースが作れる、この小さな車体でよくやってるな。合体技を見事に決められた感じてKOされた気分だぜ!
フリードe:HEVはセレナほどではなく、高速は少し厳しいところはあるけど、街中では充分力強く走るぞ!
●ホンダ フリード 小川直也の採点……居住性:85点 走り:80点
5ナンバーサイズの車体ということを考えると、よく工夫した室内空間だよな。スライドドアからの3列目のアクセスはすごくいいね! 2列目が左右独立なのでウォークスルーでスッと3列目に座れる。
2列目の下に靴先が入るので、全長が4310mmと短いのに3列目の足元は狭くない。この状態で2列目にはコブシ1つ分の余裕。走りはスムーズだ。
・渡辺陽一郎の2列目シートチェック……膝先空間は握りコブシ1つ弱。1列目の下に足が収まりにくい欠点もあり、広々感も乏しいが、座面は柔軟で意外に快適だ。
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小川直也も納得の王者・トヨタ アルファード
アルファードは車内の余裕もさることながら、車内の豪華さに小川氏も王座認定!
アルファードは何を取っても文句なし。まずは2列目が凄過ぎだな。超超超豪華!! オレの体格でも横幅に余裕があってゆったりくつろげる。マッサージ機能も進化してるぜ。
3列目も余裕たっぷり。足元にも余裕があるし、シートのクッションも厚みがあって座り心地がいい。オレが座って膝前にコブシ1つ分の余裕を取っても、2列目乗員の膝前にはコブシ4つ分のスペースがあるからあと10cm以上2列目を前に出せる。大型ミニバンの余裕だぜ!
アルファードを運転すると、車体の大きさを感じさせない軽快感が意外だった。前モデルに比べてものすごく軽やかに走るし、とても乗りやすい。
高額にもかかわらず注文殺到で買えないくらいに人気があるのはこれに乗るとよくわかるぜ。間違いなく世界でもトップだ! しばらくは不動のチャンピオンだな。
●トヨタ アルファード 小川直也の採点……居住性:100点 走り:80点
2列目の渡辺さんは膝前にコブシ4つ分のスペースなのでさらに10cm以上前にスライド可能。ますます3列目は広く使えるからオレの体格でも超余裕。運転すると車体の大きさを感じさせない軽快なフットワークが印象的だった。
・渡辺陽一郎の2列目シートチェック……3列目シートの足元空間を充分に確保したうえで2列目の膝先にも握りコブシ4つ分の余裕がある。座り心地も優れ快適に移動できる。
* * *
小川直也氏のインプレは、3列シート車オーナーならではの実用的視点に立った的確なもので参考になる!!
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【番外編】渡辺陽一郎氏がチェック!! セレナ e-4ORCEの走りはどうだ?
82ps/19.9kgmの強力リアモーターを搭載する
ハイウェイスターV e-4ORCEの価格は2WDよりも約35万円高い。ステアリングヒーターなどが加わることの価格差を勘案しても約29万円上まわり、他車の4WDより7万円は割高となる。
しかし試乗して納得した。峠道を流す感覚で走ると、後輪を駆動するモーターの性能が前輪と同等か少し上まわる。前輪の負担が軽減され、旋回軌跡を抑えてスムーズに曲がることができた。
真剣に走るとe-4ORCEのメリットは薄れるが、セレナはそんなクルマではない。高重心の重いボディによる走りの欠点を補い、舗装路での安心感も高めていた。
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