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ダイハツ「ロッキー」のベストグレードはハイブリッドに非ず! 姉妹車トヨタ「ライズ」との違いも解説

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ダイハツ「ロッキー」のベストグレードはハイブリッドに非ず! 姉妹車トヨタ「ライズ」との違いも解説

真のコンパクトSUV
世界的に人気上昇中のコンパクトSUV。選択肢が増えるのはうれしいが、一方、グローバルに展開されるモデルはコンパクトSUVといっても国内ではサイズを持て余してしまうものも少なくない。歩道のない狭い街路や一方通行が多い日本の道路事情を考えると、特に全幅は狭い方が取り回しに便利。しかし様々な環境下で使いやすい全幅1700mm以下という括りで探すと、数えるほどしかないの実情だ。

この全幅1700mm以下という括りでは、日本でもっとも売れているSUVが2019年末にデビューした「トヨタ ライズ」。登場後しばらくは登録車全体の販売ナンバーワンを定位置にしていたほど。ライズには兄弟車があり、ダイハツからは「ロッキー」の名で展開されている。ライズ/ロッキーはトヨタとダイハツの共同開発車で、開発を主導したのはダイハツだ。そこで今回はライズの陰に隠れがちな、このロッキーにスポットライトを当ててみたい。

ダイハツ「ロッキー」は価格もサイズもほどよいお買い得SUVだ

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ロッキーのボディサイズは、全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmでライズと全く同じ。車幅が狭く路地でのすれ違いも安心だし、全長も4メートル以内に収まっているため取り回しは抜群で、最小回転半径は4.9メートル(16インチホイール装着車)に収まっている。このサイズ感だと交差点でもUターンがしやすいと感じるはずだ。

パワーユニットは、登場時は純ガソリン車のみだったが、2021年11月に待望のハイブリッドモデルが追加された。燃費が最高28.0km/L(WLTCモード)のハイブリッドモデルは、ダイハツが開発したシリーズ式HVの「e-スマートハイブリッド」を採用しており、エンジンを発電のみに使うため、EVライクなスムーズな加速フィールが味わえる。またHVの追加を機に、FF・純ガソリン車のパワーユニットも20.7km/Lを達成する新開発の1.2L 直3自然吸気ユニットに変更されている(4WDは1.0L 直3ターボのまま)。

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ライズとの違い
なお、気になるライズとの違いについては、フロントグリルの形状とボディーカラーの設定が主なところ。細かく見ていくと、助手席シートアンダートレイがロッキーでは最上位グレードのみの装備となるのに対し、ライズでは中位グレードでも装備されるなど細かな差があるが、価格も数万円ずつ異なっているため、実質的なお得度にはほぼ違いがない。

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狙い目グレードを検証
では、ロッキーのベストバイグレードは何だろう。まず、ハイブリッド車と純ガソリン車を、最上位グレード(Gプレミアム)同士で比べた場合、価格差は28万9千円。これに対し、燃費は28.0km/L対20.7km/Lだから、レギュラーガソリン170円/L、年間走行距離1万kmと計算すると、価格差の元を取るのに13年超かかる計算だ。ハイブリッドにとっては中々厳しい結果だが、ロッキーのハイブリッドは100kg程重い「ヤリスクロス」のハイブリッドと比べても燃費がやや見劣りしており、この辺りが同ハイブリッドシステムの泣き所かもしれない。ということで、ハイブリッドにこだわらなければコスパ的には純ガソリンを選択した方がよさそうだ。

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次に、純ガソリン車の中でのおすすめは、ズバリ中間グレードの「X」(181.0万円)。理由はエントリーレベルの「L」(166.7万円)はスチールホイール、マニュアルエアコン、2スピーカーと装備がシンプルで、逆に最上級の「プレミアムG」(205.8万円)は大径ホイール、流れるLEDウインカー、電動パーキングブレーキなど魅力的な装備は備えるものの価格は20万円以上の開きがある。もちろんそれらの装備に価格に見合った価値を見出せる人には「プレミアムG」が選択肢となるだろうが、そうでなければ「X」で十分満足できそうだ。

なお、ライズ以外にはロッキーに競合するモデルは少なく、強いて挙げればスズキの「クロスビー」や「ジムニーシエラ」といったあたりだろうか。このうちキャラクターが近いのはクロスビーの方。同モデルも全長1700mmを下回る(1670mm)コンパクトSUVに属し、パワーユニットは1リッター3気筒ターボエンジンをベースとするマイルドハイブリッドを搭載。燃費は17.0-18.2km/Lと、タウンユースで幅広く使えるクルマだ。ただ全長が短いぶん、荷室の広さ(特に奥行き)はロッキー/ライズには叶わない。

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中古車市場は高値で推移
最後にロッキーの中古車市場を観察すると、新エンジンの1.2リッター搭載モデルは、ほぼ未走行車ばかりで、「X」グレードで探すと最安値は170万円程前後。さらに、ターボエンジン時代の「X」まで範囲を広げても2019年式が150万円程と全般的に高めの価格となっている。新車の納期はハイブリッド車で7か月程度、純ガソリン車でも3~4か月と長期化しているが、中古車相場を見たところでは、納期が早い以外にはあえて中古を選ぶメリットは見当たらない。よって急がないのであれば、新車を契約して気長に納車を待つのが良さそうだ。

>>ダイハツ ロッキーの中古車相場をグラフで見てみる
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドの中古車相場をグラフで見てみる

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みんなのコメント

33件
  • OEMでもこれくらいはしてほしいよね、エンブレムだけ変えてるようでは、丸投げみたい
  • e燃費の実燃費データではヤリスクロスよりロッキーの方が良い数値出しているよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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