シボレー・コルベア
米国の社会活動家ラルフ・ネーダー氏は、シボレー・コルベアについて「どんなスピードでも自動車は危険だ(Unsafe at Any Speed)」という主張を行ったことで有名だ。さて、このコンバーチブルは静止状態でも特に安全そうには見えない。高速道路を再び走るには、かなりの出費が必要になるだろう。それに、車輪も調整が必要かもしれない……。
【画像】5.9mの巨体に8.2L V8エンジン! 希少なフルサイズ車【キャデラック・カスティリアン・エステートワゴンを写真で見る】 全26枚
1968年型フォード・トリノ
1968年型フォード・トリノのラインナップの中で、GTは最も魅力的なモデルであることは間違いないが、この個体はそれほど価値があるとは思えない。実際、手前の子供の乗用玩具の方が、eBayではトリノよりも高く売れるのではないだろうか。背景に写っている初代カプリにも注目してほしい。このクルマは1970年に米国で発売され、比較的好調な売れ行きを示した。販売資料では「欧州車の美しさ」と表現され、マーキュリーのディーラーのみで販売された。
リンカーン・プレミア
リンカーン・プレミアは極めて希少だが、残念ながらこの個体のフロアパンには、脱毛したヤマアラシよりも穴が多い。1960年当時、この高級4ドア・セダン・ハードトップを5945ドルで購入した人は、わずか4200人だった。快適装備が満載で、オプションにはリモコン式トランクリッドまで用意されていた。
スチュードベーカー・ラーク
翼の生えたラーク(Lark=ヒバリ)なら木の上でくつろげるが、この1960年型スチュードベーカーはどうやら居心地の悪い場所にいるようだ。1959年に発売されたラークは、コンパクトカーのトレンドの波に乗って、初年度に13万台以上を売り上げるという成功を収めた。
1967年型ビュイック・ワイルドキャット
状態の良い1967年型ビュイック・ワイルドキャット・コンバーチブルは、それなりの価格で売買されているが、この個体は金属スクラップの重量分以上の価値はないだろう。内装はとっくに腐り果て、ボディは錆に食い荒らされている。しかし、入手困難な部品が今でもいくつか残っている。
1952年型マーキュリー
植物がびっしりと生い茂り、常に湿気が多い環境に置かれていたため、この1952年型マーキュリーはあまり良い状態ではない。クロームメッキはまだ綺麗だが、ボディは広範囲で錆びている。たとえ屈強なレストア業者でも、スイスチーズのようなフロアパネルを見たら思いとどまるだろう。1万7000台強が販売されたが、その大半は高価なV8エンジンよりも6気筒エンジンを積んでいた。
1953年型ビュイック・スーパー・リビエラ
この1953年型ビュイック・スーパー・リビエラの2ドア・ハードトップは、90%以上の部品が残っている。ボディは比較的しっかりしているように見えるし、内装も驚くほど若々しい。クーペは人気のボディ形状で、9万台が販売された。この個体は編集部が訪問した際に売りに出されていたが、今頃は新しいオーナーのもとにあるかもしれない。
キャデラック・フリートウッド
この素晴らしいキャデラック・フリートウッドを見てほしい。ジョージア州のナンバープレートによると、このクルマが最後に道路を走ったのは1976年のようだ。草木に隠れてよく見えないため、正確なモデルを特定するのは難しい。最も可能性が高いのは、1969年型のブロアムで、1万7300台製造されたうちの1台である。
リンカーン・プレミア
1957年、プレミアはリンカーンの中級モデルとして、カプリとコンチネンタル・マークIIの間に位置づけられていた。2105kgの巨体でありながら、大排気量のV8エンジンで0-97km/h加速わずか9.1秒、最高速度186km/hに達する。しかし、アクセルを強く踏み込んで走ると、4.6km/lという公称燃費にすら届かなくなってしまう。ボディパネルの一部はかなり綺麗に見えるが、長期的に保存できるとは思えない。
1959年型シボレー・セダン・デリバリー
なんと珍しいクルマだろう。この商用車は、もちろんステーションワゴンをベースにしているが、リアにサイドウィンドウがない。ビスケインと共通化されたベースグレードのため、贅沢品はほとんどない。現在ではあまり多く残っておらず、ジャンクヤードで見つけることもまずないだろう。
1956年型パッカード・クリッパー
この角度から見ると、この1956年型パッカード・クリッパーの4ドア・セダンがデラックスかスーパーか、判断に迷うところだ。いずれにしても、それぞれ5000台強しか製造されていないため、希少であることに変わりはない。もうV8エンジンは残っていないが、それでも保存する価値のあるクルマである。
ナッシュ・アンバサダー
ナッシュ・アンバサダーは1957年に大幅な改良を行い、フェンダー部の駐車灯や米国初の4ビームヘッドランプなどを採用した。しかし、そうした革新性にもかかわらず、販売では苦戦を強いられた。ナッシュの市場シェアはわずか0.06%に過ぎず、4ドアのカスタムセダンはラインナップの中で最も人気のあるモデルであったものの、販売台数はわずか5627台であった。この年がナッシュの製造最終年となる。写真の個体は、オリジナルのホイールトリムやオプションのコンチネンタル・タイヤマウントに至るまで、驚くほど完全な状態である。
ヘンリーJ
これは、オールドカー・シティで見つけた2台のヘンリーJのうちの1台である。ここで働いている従業員の1人に、これは1952年のバガボンドという仕様で、1万5900台が製造されたと聞いた。装備を簡素化したエントリーグレードであり、テールライト、バックライト、ヒーター、そしてトランクリッドの開閉機能までオプションとなっていた。こうした風変わりな小型車が今でも自動車解体場に残っているのは驚くべきことだが、興味深いことに、米国で現存するヘンリーJの多くは台座に載せられ、通り過ぎるドライバーたちへの広告塔として使われている。
1967年型クライスラー・インペリアル
この特徴的なリアエンドは、1967年型クライスラー・インペリアルのものである。当時、最も贅沢なクルマの1つであり、後部座席のシートヒーターや回転式の助手席など、興味深い機能が満載されていた。当時のパンフレットには、助手席の乗員は後部座席の人とチェスを楽しむことができると書かれている。
1968年型ダッジ・チャージャー
この1968年型ダッジ・チャージャーは、人気の440シリーズの1台である。しかし残念ながら、もうマグナムV8エンジンは搭載されていない。かつては、1/4マイルを14秒で駆け抜け、最高速度は198km/hに達した。敷地の奥を探せば、同じ年代のチャージャーがもっとたくさん見つかるに違いない。コメディドラマ『爆発!デューク』に登場した有名な「ゼネラル・リー」は、1969年型チャージャーだった。
1959年型フォード・サンダーバード
オールドカー・シティにある多くのクルマと同様、この1959年型フォード・サンダーバードにはもう、スペアパーツを少し提供できる程度にしか役割が残されていない。エンジンが取り外され、無傷のパネルが1枚もなく、屋根は完全にへこんでいる。第2世代の通称「スクエアバード」は先代とかなり異なり、シートが2つ追加された。
キャデラック・フリートウッド・インペリアル
この巨大な4ドア・リムジン、キャデラック・フリートウッド・インペリアルは、1952年のモデルと思われる。つまり、わずか800台しか製造されていないということだ。146.8インチ(3728mm)のホイールベースに、バチカン市国よりも多くのベルと、サッカーの試合会場よりも多くのホーンを搭載していた最高級車である。残念ながら、この状態では、2152kgの巨体は、おそらく同量のスクラップと同じくらいの価値しかないだろう。
1948年型ポンティアック
この1948年型ポンティアックは、1970年代半ばからオールドカー・シティに置かれている。徐々に雑草に覆われ、車軸が土に深く沈み込んでいるため、少し荒れた見た目になっているのは当然である。たとえ状態が良かったとしても、森の奥深くにあるため、引っ張り出される可能性はほとんどないだろう。
1963年型シボレー・インパラ
この1963年型シボレー・インパラの2ドア・ハードトップはSS(スーパースポーツ)モデルで、買い手が見つかるかもしれないという期待を込めて森から引きずり出された。もし部品が足りなかったら、もっと時間をかけて森の中を探す必要があるかもしれない。そこには2台のインパラSSを含め、1963年型シボレーがさらに1ダースはあるはずだ。
1962年型マーキュリー
今ではオールドカー・シティは、営業中のジャンクヤードというよりも、どちらかというと博物館の趣が強い。しかも、とても素晴らしい博物館である。この1962年型マーキュリーのような展示品を鑑賞できるのだから、入場料20ドル(約3000円)の価値は十分にある。
オールドカー・シティについてさらに詳しく知りたい場合、またはご自身で旅行を計画する場合は、オールドカー・シティのウェブサイトにアクセスしよう。
原文執筆:Will Shiers(ウィル・シャイアーズ)
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