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トヨタ新型「シエンタ」は車中泊で使える? アウトドア視点で徹底解説します

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トヨタ新型「シエンタ」は車中泊で使える? アウトドア視点で徹底解説します

HVモデルにAC100V/1500Wコンセントが用意

 国産コンパクトミニバンを代表する1台、トヨタ・シエンタが3代目となって発売された。先代シエンタが一気にブレークしたのは、なんと2列シートのFUNBASEの追加がきっかけとなったのだが(ほかにもやや大人っぽいデザインを採用したことが大きい)、新型では2列シート仕様をFUNBASEのように特別視せずに、3/2列シート仕様のバリエーションとしてラインアップされているのが特徴だ。

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 FUNBASEはまさにアウトドア、車中泊にぴったりな大容量ワゴンだったが、新型の2列シート仕様もまた、アウトドアにぴったりな使い勝手を持っていると断言できる。

ラゲッジフロアから続く最大2045mmもの室内長を実現

 つまり、5ナンバーサイズのボディの大きさは変えずに、室内空間を拡大。具体的にはバックドアの開口部、室内高を高め(スライドドア開口高も)、2列目席は3列シート仕様とは異なるチルトダウン方式で低くフラットに畳めることから、ラゲッジフロアから続く最大2045mmもの室内長が実現されているのだ。

 もちろん、車内をベッド化(あるいはお座敷化)する場合、室内長ではなく、フロア長が実際のベッド長になるのだが、それでも身長172cmの筆者なら、真っすぐ横になることができる。

 さらに言えば、前席背もたれ背後と2列目席をチルトダウン方式で畳んだ間にできる空間に、クーラーボックスなどを置いて埋めれば、例の最大室内長2045mmを使い切ることができる。

 長身の人でも無理なく車中泊が楽しめるし、先代比で室内高を20mm高めたことで、車内をフラットフロアのお座敷化した際も、より天井の高い空間を出現させられ、開放的に寛ぐことができるというわけだ。

 ちなみに荷室高は先代比で50mm(!!)も高くなっているため、27インチの自転車も楽々積み込めるのである。

アクセサリーカタログも充実している

 そして何と言っても、クラスで唯一(といってもライバルはフリードだけだが)、HVモデルにAC100V/1500Wコンセントが用意(全車4万4000円のオプション)されているから、車内外で1500Wまでの家電品、具体的にはコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明器具などを使うことができる。アウトドアでは最強の使い勝手が実現する(もちろん非常時にも)。

 ガソリン満タン、消費電力400Wという条件なら、約5.5日分の電力が供給できるというのだから心強い。アウトドアでも情報収集に欠かせないスマートフォンの充電にも便利なUSBソケットが、絶妙な位置に用意されているため完璧だ。

 しかも、新型シエンタのアクセサリーカタログの最初のページに紹介されているのが「OUTDOOR with SIENTA」で、ラゲージウッドデッキ(木目調)から、バックドアを開いたときに衣類やランタンなどを引っかけられるバックドアラックなどが用意されている。

 さらにモデリスタパーツとしてバックドアネット、ラゲージLED(ライト)、荷室用のユーティリティフック、各種トレイ、そしてもちろん、カーテン、エアスリープマットなども揃っているから、新車時に同時注文すれば、納車のタイミングから大きく手を加えることなく、アウトドア仕様の新型シエンタとして使いこなせるというわけだ。

 ハイブリッド車の駆動方式には四駆のE-FOURもあるが、最低地上高は全車140mmと、悪路に強いわけではないものの、日本のアウトドアフィールドはアクセス路、構内路ともに整備されているのが普通なので、走破性はともかくとしても、アウトドア、車中泊には、もうぴったりな1台となるはずだ(2列シート仕様)。

 エクステリアデザイン的にも、前後ホイールアーチ前後のSUVチックな樹脂パーツやボディサイド下のシトロエン・ベルランゴのようなボディサイドモールによって、クロスオーバー感も先代とは比較にならないほど向上している。

 ベージュ、アーバンカーキのボディカラーを選べば、さらにアウトドア御用達カーの印象が強まるに違いない。しかしながら、新型の2列シート仕様が、先代のいかにもアウトドア御用達感のあったFUNBASEの名前を捨てたのは、謎である……。

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みんなのコメント

53件
  • なかなかキュートでいい
    本家のカングーに落胆したからこっちを買おう
  • 非常給電も装備出来てほぼフラットに出来る。
    アウトドア用でも使えそうな車ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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