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【10年ひと昔の新車】スバル インプレッサXVは、乗り心地も良く場所を選ばない走りが魅力だった

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【10年ひと昔の新車】スバル インプレッサXVは、乗り心地も良く場所を選ばない走りが魅力だった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スバル インプレッサXVだ。

スバル インプレッサXV(2012年:車種追加)
インプレッサ シリーズに新しくSUVタイプの「XV」が追加された。ひと目見て分かると思うが、先代よりもずっとSUVっぽい。ベースである5ドアのインプレッサスポーツ(以下、スポーツ)に対して、全長35mm、全幅40mm、全高85mmそれぞれサイズ拡大しているが、それでも車高は1550mm(ルーフレール非装着)にとどめているから、立体駐車場も問題なさそうだ。

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インテリアの造りは基本的にスポーツと同じで、居住性や積載能力は同じ。地上高の上昇にともないラゲッジフロア高も上がっているが、積み降ろしはしやすい。乗り込むと死角の少ない良好な視界は変わらないが、やはりアイポイントが高く見晴らしが良いのはいうまでもない。

車両重量はFFのスポーツより90kg重い。またタイヤの外径も大きいので、実質的には減速比を小さくしたのと同じことになるから、結果的に加速はスポーツよりマイルドになっている。発進から60km/hくらいまでは速度を乗せるのに時間がかかる印象だ。そこから先ではあまり差が気にならなくなるものの、やはり重さは感じる。

とはいえ、そのあたりはリニアトロニックがうまく制御しているので、トルコンATだった先代XVのような物足りなさはない。また、前述のようにタイヤサイズの違いはフットワークにも大きく影響している。ひとことで言うと、乗り心地がいいのだ。

コーナリングは見た目の印象よりも安定している
やはり225幅の55偏平というサイドウォールの厚みが効いて、サスペンションストロークの初期の突き上げなどをうまく吸収している。また、これだけタイヤが大径だと、バネ下が重さにより乗り味が粗くなっているクルマも見受けられるが、XVの場合はドタバタするという印象はない。

コーナリングではいかにも重心が高そうだし、サスペンションのロアアームがかなり斜めになっていたりして、見るからにグラッとロールしそうな感じなのだが、ロールはかなり抑えられている。試しに限界域での走りもチェックしてみたところ、アンダーステアも出にくく、穏やかに滑り出して、反応は素直だ。このセッティングは、なかなか妙味だと思う。

また、砂浜を少し走ってみたが、200mmのロードクリアランスと大径タイヤの踏破性のおかげで、まったく不安なく走れた(タイトル写真)。これこそXVの醍醐味。同様に雪道などでもその恩恵にあずかれることは間違いないだろう。

インプレッサはハッチバックのスポーツ、セダンのG4に、このSUVのXVとラインナップが広がったが、XVはキャラクターが明快で存在感もある。アイサイト装着車も設定されているし、立体駐車場に駐めないのなら、ルーフレールを装着してもいい。XVの登場で、インプレッサの人気はどう変わるだろうか。

スバル インプレッサXV 2.0i-L アイサイト 主要諸元


●全長×全幅×全高:4450×1780×1550mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1390kg
●エンジン:水平対向4 DOHC
●総排気量:1995cc
●最高出力:110kW(150ps)/6200rpm
●最大トルク:196Nm(20.0kgm)/4200rpm
●トランスミッション:リニアトロニックCVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:15.8km/L
●タイヤサイズ:225/55R17
●当時の車両価格(税込):246万7500円

[ アルバム : スバル インプレッサXV はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • こうりん
    このインプレッサXVのリアを見ると、マクロスのバルキリーを思い出すのはなぜだろう?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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