ガンディーニ追悼企画が開催
千葉・幕張メッセにて毎年4月に開催されている展示・即売型トレードショー「オートモビルカウンシル(Automobile Council)」は、日本を代表するトレードショー型イベントのひとつです。オーガナイザー主導による魅力的なテーマ展示が行われるのも通例となっており、2024年は「フォルクスワーゲン・ゴルフ50周年記念展示 supported by フォルクスワーゲン・ジャパン」および「アイルトン・セナ没後30周年」などが会場を華やかに彩っていたのですが、そのなかでも最も注目を集めていたのが、故マルチェロ・ガンディーニ作品を5台集めた「In Memory of Marcello Gandini」でした。
1億7400万円で「カウンタックLP400」が売出中! 高値の理由は「ペリスコピオ」に加え、20年も空調管理で保管されていたから
ミウラとカウンタックは初期モデルが揃い踏み
2024年のオートモビルカウンシルの会場へとエスカレーターで降りると、まず目に飛び込んでくるのがテーマ展示。その名も「In Memory of Marcello Gandini」にディスプレイされたガンディーニ作品は、まさしく珠玉というべき5台だった。
もともと2024年のテーマ展示における目玉は「ピニンファリーナ作品」とアナウンスされていたのだが、大会直前3月13日に伝説のカーデザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏が惜しまれつつ逝去したことから、オートモビルカウンシル実行委員会では、故・ガンディーニの功績を讃え、深く記憶に残すため「Designed by ガンディーニ」をテーマに据えた主催者展示を急遽行うこととして、以下の傑作5台が厳選された。
ランボルギーニP400ミウラ(1968)
「スーパーカー」というカテゴリーの創設者ともいえるマスターピースが、ランボルギーニ「ミウラ」。ジャンパオロ・ダラーラの設計による横置きV12ミッドシップのレイアウトも前衛的なら、それを覆うボディの造形も先鋭的。ベルトーネにおける前任者であるジョルジェット・ジウジアーロの影響を指摘する向きもあるが、若きマルチェロ・ガンディーニを自動車デザイン界の世界的スターダムに押し上げたのが、このミウラのデザインであったことは間違いあるまい。
ランボルギーニ カウンタック LP400(1975)
ミウラが出世作とするなら、ガンディーニの名声を不動にしたのが1974年に市場投入されたランボルギーニ「カウンタック(クンタッチ)」。1969年にアルファ ロメオ「33.2」をベースとするコンセプトカー「カラーボ」で初試行された、未来的でシンプル、かつ大胆なウェッジシェイプとシザースドアは、まさしくガンディーニのオリジナルにして代名詞ともなる。
今回の企画展では、ガンディーニのデザインエッセンスがもっともピュアに体現されている最初期モデル「ペリスコピオ」ことLP400が展示された。
ガンディーニの卓越したデザイン力を示した作品たち
ランチア ストラトスHF ストラダーレ(1975)
ランボルギーニ カウンタックと並ぶ、マルチェロ・ガンディーニの代表作。くしくも同じ1974年に正式発表されたのが、WRC(世界ラリー選手権)での覇権を唯一最大の目的としたランチア「ストラトス」である。
同じくガンディーニ作品であるコンセプトカー「ストラトス ゼロ」とまったく異なるスタイリングは、「アウトビアンキ A112ランナバウト(1969)」コンセプトで試行されたデザインを応用したもの。ラリーを闘うマシンとしてのポテンシャルを大いに高めることに成功した。
ディーノ308gt4(1974)
「ディーノV6」に代わって開発された3L V8ユニットを横置きミッドシップに搭載しながらも、4シーターとして仕上げられた「308gt4」のデザインもまた、マルチェロ・ガンディーニ率いるベルトーネの傑作の1台に数えられる。
もっとも興味深いデザイン手法はウェストラインが前傾して、全体として見ればウェッジシェイプなのに、ルーフだけが扁平かつ水平である点。これはガンディーニが、ランボルギーニ「ハラマ」や「ウラッコ」のデザインワークで「鍛えられた」パッケージング技術の成果ともいえるだろう。
ランボルギーニ400GTエスパーダ シリーズ2(1970)
この企画が初公開された当初に出品がアナウンスされていたアルファ ロメオ「モントリオール」に代わって、大会直前に展示が決定したというランボルギーニ「400GTエスパーダ」。
1968年ジュネーヴ・ショーでデビューしたV12フロントエンジンモデルは、ジャンパオロ・ダラーラの設計、デザインはもちろんガンディーニという、ミウラで名を馳せたコンビが作り上げたもので、ともに1967年に発表されたベルトーネのコンセプトカー、ランボルギーニ「マルツァル」およびジャガー「ピラーナ」という2つのガンディーニ作品を下敷きにデザインされたとみられている。
なお今回展示されたのは、1970年のブリュッセル・ショーで初公開された「シリーズ2」とのことである。
ちなみに、この「In Memory of Marcello Gandini」展には残念ながら展示されることなく終わったアルファ ロメオ モントリオールだが、ヘリテージカー販売コーナーにて、通常めったに売り出されることのないモントリオールが今回は珍しく2台が出品されていたことから、会場全体を見渡せば、筆者を含むこのモデルのファンにとっても満足すべきガンディーニ追悼展となったことだろう。
くわえて、マセラティのメーカーブースでは「クラシケ」として、ガンディーニ作品として知られる4代目「クワトロポルテ」が展示されていたことも付け加えておく必要があるだろう。
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みんなのコメント
renaultのシュペール5もガンディーニデザイン。
今見ても素晴らしくおしゃれな車