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愛車の履歴書──Vol44. 鶴田真由さん(後編)

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愛車の履歴書──Vol44. 鶴田真由さん(後編)

愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第44回。後編は、俳優の鶴田真由さんが、かつて愛用したオフローダーと再会! あわせて、今、気になるクルマなどについても訊いた。

擬人化したディフェンダー

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引っ越しを機に、自身で愛用していたメルセデス・ベンツSL350(R230)を手放す決心をしたのは、パートナーが乗っていた2001年型のランドローバー「ディフェンダー90」に心が傾いていたからだ。

「風を感じながらクルマに乗りたいというか、もう少し自然に近づきたかったのかもしれませんね。それで、『メルセデスのSLよりもディフェンダーを残そう!』ということになりました。SLも、最初のビーエムとおなじ人が探してくれたクルマで、いま売るともったいないよ、損するよと言われましたが、もう『いいや!』と、思って」

こうして鶴田さんは、メルセデス・ベンツSL350には2年で別れを告げ、ディフェンダーに乗るようになる。

鶴田さんが乗っていた初代ディフェンダーは、1948年の登場以来、基本構造を変えずに2016年まで生産されたモデル。長寿の名車であるし、クルマ界のシーラカンスと言われるけれど、いずれにせよ運転感覚はプリミティブで、メルセデスとは快適さが大違いだったはずだ。

ここまで話したところで、鶴田さんが乗っていたディフェンダーとほぼ同年代の撮影用車両が姿をあらわした。鶴田さんは表情をほころばせて、「車体が緑で屋根が白いのも一緒!」と、声のトーンを上げた。

そしてかつての愛車に近い個体を眺めながら、「メルセデスとはかなりの違いがありましたね」と、振り返った。

「乗り心地とか、音とか、確かにメルセデスのほうが快適だったかもしれないけれど、ディフェンダーのワイルドなところが気に入ったんでしょうね。ラフに乗っても絵になりますし、悪路でも気にしないで走れるところも好きでした。その頃、ちょうど犬も飼い始めたので、愛犬も乗せて、キャンプに行ったり。その時のライフスタイルに合っていたのだと思います。擬人化して、ウチの子って呼んだり、出張から帰ってくると羽田空港の駐車場で待っている姿が忠犬に見えたり(笑)」

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「先ほどもお話しましたが、駐車していたクルマのエンジンをかけようとしたらボンネットから煙が出たんです。調べてもうらうと、直せば乗れると言われたんですけれど、それなりに予算もかかるようだったので、迷いました。それで、夫が他のクルマをネットでいろいろと調べていたら可愛い子を見つけてしまって……」

それが鶴田さんの現在の愛車、2015年型のサンドベージュのメルセデス・ベンツ「Gクラス」だった。

「最後まで迷ったんですけれど、結局、デフェンダーを引き取ってもらうことに決めました。でも、新しく来たGクラスで海岸通りを走っていたら、ランドローバーの専門店の店頭にディフェンダーが、きれいになって並んでいたんです。『ごめんね、もういまは違う子に乗ってしまって』と、思いながら、こっそり見つめて目を合わせないように通り過ぎました。いま付き合っている人と一緒にいるところを、昔の彼氏に見られたくないような感覚に近かったです(笑)」

鶴田さんが乗っているのは、メルセデス・ベンツG280CDI Edition30という世界限定200台の希少モデル。多くのマニアが熱心に探しているコレクターズアイテムだ。

「そういうことはあまりわかっていなくて、潮風にさらされて結構サビちゃったりしているんですけれど、今はできるだけこのクルマに乗りたいと思っています」

最後に、最近見たり乗ったりして気になったクルマはなにかを、鶴田さんにうかがった。

「新しいトヨタ『プリウス』はすごい! と、思いました。普通に乗る実用のクルマで、あれだけきれいなデザインにするのは素晴らしいです。しかも、特に飾り立てているわけでもないのに、素敵に見える。子どもの頃に父が鎌倉で乗っていたフォルクスワーゲンの『ビートル』に始まって、BMWの3シリーズとかディフェンダーとか、やはり飾りがなくて少し無骨な感じのクルマが好きみたいです。あと、振り返ってみると、目が丸いクルマが多いですね。そういうキャラクターが好きなのかもしれません」

クルマには詳しくないと謙遜する鶴田さんであるけれど、媚びないデザインが好きという点において、常にブレないクルマ選びをしているのだった。

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Vol44.鶴田真由さん 前編

文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・冨沢ノボル スタイリング・間山雄紀(M0) 編集・稲垣邦康(GQ)

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