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【注目モデル試乗】軽さが正義! アルピーヌA110の圧倒的なドライビングファンは世界最高レベルである

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【注目モデル試乗】軽さが正義! アルピーヌA110の圧倒的なドライビングファンは世界最高レベルである

すべてのドライバーを魅了するMRスポーツの創造

 軽量であることがクルマの運動性にどれほど重要か、その効果を実体験させたのはロータスである。アルピーヌA110に乗るたびに、これはロータスが作るべきクルマだと感じる。
 だが、よくよく考えれば1960年代生まれのオリジナルA110も軽量設計だった。FRP製ボディを被せた作りは軽量化のため。それを現代に蘇らせた現行A110は、アルミボディを採用し車重を1110kg(Sグレード)に抑えた。

パフォーマンスを徹底追求したアルピーヌA110Rが日本デビュー。車両価格は1500万円に設定

 最新A110は、単に軽量化しただけではない。緻密な重量バランスにより低重心化を徹底。1.8リッターターボは、日産製をベースにアルピーヌがキャリブレーションし直すと、こんなにマニアックな味付けになるのかと驚く。すべてのドライバーのハートを射抜く、素晴らしいMRスポーツカーを生み出した。

見事なハンドリング! これぞリアルスポーツ

 FWDモデルもそうだが、ルノー/アルピーヌのハンドリングと操縦安定性は、ドイツ勢とは異なる哲学が味わえる。
 一本筋が通った直進安定性と柔らかく路面を捕えながら身をよじるようにしなやかに応答するステア操作初期の動き。それが「ルノーの味わい」だ。車格はもちろん、駆動方式、エンジン搭載位置に関係なく、下から上まで同じテイストを示す。

 もちろんMRレイアウトのA110も同じ。そのうえでルノースポールもアルピーヌもさらにこだわりがある。キャラクターに合わせた足回りの特性の徹底だ。このあたりの手腕は、日本車も見習うべきところ(実際過去にはしている)。彼らの作品は一貫性のある操縦特性を持つ。

 A110は前後にラゲッジスペースが用意され、日常使いにも支障がない。だが、真髄はやはり走りの性能にある。個人的には現在、最高位にランキングするほど惚れ込んでいる。

 峠の大小さまざまなアールのコーナーに対するトレースの容易性は、ニュートラルステアといえるほど。見事な完成度である。大舵角を与える際もクイックなステアリングギアレシオにより、手を持ち替えることも腕がクロスすることもない。

 ともかくフロントから軽快に曲がり、リアは駆動を与えながら安定姿勢で追従する。そうなると限界がどこなのか、限界を超えたときはどうか……挙動変化を探るために袖ケ浦フォレストレースウエイに持ち込んだ。

 車両安定装置(ESC)をOFFにしてコースイン。サーキットながら路面の摩擦係数は一般公道とほぼ同じだけに、タイヤがグリップ限界を示すスキール音の発生は早い。コーナーに高い速度で進入するとフロントから若干アウトにふくらむアンダーステアになる。
 そこで急激にアクセルOFFすると、リアから滑り出すタックインが期待できるが、一瞬の変化のみで安定方向に。本来狙っていた走行ラインに戻る。世界を見渡してもここまでクルマが手の内に収まり、自在に操れるスポーツカーはマレ。そこがA110の強烈な個性である。

アルピーヌA110主要諸元

グレード=A110S
価格=7DCT 939万円
全長×全幅×全高=4205×1800×1250mm
ホイールベース=2420mm
トレッド=フロント:1555/リア:1550mm
車重=1110kg
エンジン=1798cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=221kW(300ps)/6300rpm
最大トルク=340Nm(34.6kgm)/2400rpm
WLTCモード燃費=14.1km/リッター(燃料タンク容量45リッター)
(市街地/郊外/高速道路:9.6/15.0/16.7 km/リッター)
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=フロント:215/40R18/リア:245/40R18+アルミ
駆動方式=MR
乗車定員=2名
最小回転半径=5.8m

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みんなのコメント

22件
  • マニュアルシフトが欲しい。
    もっと遊び心が出る。
  • 他ブランドのATやMTのV12など四輪車6台所有してますが、アルピーヌは、ATだけど軽くて楽しいよ。気持ちよく走るよ。よく曲がるよ。みんなも趣味車として買えばいいのに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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