「リアルな憧れの存在」が若者をトリコにした
かつてに比べると60代のイメージは若々しい。リターンライダーの中心を占めるのも60代といわれているし、そもそも65歳までは現役で働いている人も多い。そんな元気な60代の人が運転免許を取得したのは1975年前後となるだろう。世の子どもたちはスーパーカーにハマっていたが、リアルにドライバー一年生への道を歩み始めた世代にとってスーパーカーはまったくリアリティのない世界の話だったはずだ。では、その時代に青春ドライバーとなった人にとってリアルに憧れの存在となる国産スポーツカーは、どんなクルマだったのだろうか。
走り屋たちが恐怖した! 手に汗握るジャジャ馬スポーツカー4選
1)東洋工業サバンナRX-7(1978年)
スーパーカーブームにハマるほど子どもではなくても、スーパーカーの象徴といえるリトラクタブルヘッドライトは、当時の若者にとっても憧れの存在だった。国産車での元祖リトラクタブルヘッドライト採用モデルといえばトヨタ2000GTだが、一般ユーザーに手の届くモデルとなれば、マツダ(当時の社名は東洋工業)のサバンナRX-7となるだろう。
1978年にデビューした初代RX-7はマツダが量産化に成功した2ローターエンジンをフロントミッドシップに搭載した本格的スポーツカー。なおデビュー当初のロータリーエンジンはNA(自然吸気)で、ターボが追加されたのは1983年。ちなみに、初期型RX-7の新車時価格は169万円、1980年のサラリーマン平均月収は19万円強だったので、誰もが頑張れば手に入る価格帯のスポーツカーとしてリアルな憧れの存在となっていった。
2)日産フェアレディZ(1978年)
同じく1978年には、もう1台のジャパニーズスポーツカーが誕生している。それが2代目の日産フェアレディZだ。スタイリングは初代モデルのイメージを引き継ぎつつ、ワイド感を強調したもので、フェアレディZのメインマーケットである北米市場により合わせたものとなっていた。
ただし、エンジンは従来同様に2リッター直列6気筒のL20型で、チューニングした際の潜在能力は高かったものの、ストック状態では130馬力とスポーツカーというには少々寂しいスペックだったのも事実。金銭的な余裕があれば、2.8リッターエンジンを積んだ「280Z」を選ぶこともできたが、当時は3ナンバーになるだけで自動車税が跳ね上がる時代。若きユーザーはそうそう280Zを選ぶことはできなかった。ちなみに、280Zの新車時価格は約237万円。普通のサラリーマンでも、まったく手が届かないというほどではなかったが、それなりの趣味人だけが食指を伸ばす存在だったという印象がある。
スポーツカーからハイソカーやデートカーに移り変わっていった
3)トヨタ・ソアラ(1981年)
1980年代、国産車の新しいトレンドとして「ハイソカー」ブームがやってきた。その象徴的存在なのがトヨタ・ソアラだ。純粋な意味ではスポーツカーではないが、ソアラ専用に開発されたといわれた2.8リッター直列6気筒“ツインカム”エンジン「5M-GEU」で、その立派なヘッド形状はハイパフォーマンスを求めるユーザーの憧れの的となった。
さらにサスペンションは四輪独立懸架、そしてブレーキは日本車初の4輪ベンチレーテッドディスクというのも理想のスペシャリティクーペとしての価値を高めていく要素だったと記憶している。そして最上級グレードの価格は300万円に迫るもので、さすがに庶民が購入するにはハードルが高いと感じさせたが、日本経済はバブル景気(1986年~1991年)に向かっていた。ヤングユーザーが無理してソアラを購入するといった話も珍しくなかったりする時代でもあった。
というわけで、1980年代は若者の嗜好が純粋なスポーツカーからハイソカーや「デートカー」と呼ばれる上品感のある2ドアクーペへと向かっていった。
4)ホンダ・プレリュード(1982年)
まさしく、そうした時代にデートカーとして一世を風靡、若者が欲しがった憧れのモデルがホンダ・プレリュード(2代目)だ。フロントにダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用することで実現した低いノーズと、そのシルエットを強調するリトラクタブルヘッドライト。駆動方式はFFだったが、間違いなくスポーツイメージを持っていた。
国産車初の4輪アンチロックブレーキシステムを採用するなどハイテクイメージを持っていたのも、ヤワなデートカーではないポジティブなイメージを生み出していった。ちなみに、初期モデルの新車時価格は170万円強といったところだ。
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みんなのコメント
ノーマルだと、底力はあるけどとにかく吹け上がりが重くて回す楽しさは無かった。。
実力はともかく、体感的にはL20の方が軽く回る感じだったな〜