かつて国民車と呼ばれたカローラシリーズ。すでに販売の主役はヤリスやルーミーなどのコンパクトカー、ライズやハリアーなどのSUVへ移っているものの、現在もカローラシリーズは確かな存在感を放って堅調に売れ続けている。
そんなカローラシリーズ、直近2021年7月の販売台数は、セダンが3820台、ワゴンのツーリングが1400台、そして今回紹介する5ドアハッチバックの「カローラスポーツ」が1140台。このご時世に5ドアハッチバックを月販1000台コンスタントに売り続けるのはさすがトヨタといったところ。
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それもそのはず、カローラスポーツ、中身を見るとさすがのお買い得車。その魅力をしっかり紹介します。
文/諸星陽一
写真/ベストカー編集部、TOYOTA
【画像ギャラリー】トヨタ期待の世界戦略車!! キレのいい走りが持ち味のカローラスポーツ
■カローラスポーツの最新情報
2018年6月にデビューしたカローラスポーツはカローラシリーズ唯一の5ドアハッチバック。2021年7月の一部改良では新色エモーショナルレッドIIIが追加された
トレッドの拡大によりローワイドなスタイルを実現(全幅1790mm)。パワートレインは1.2L 直4ガソリンターボと1.8L 直4エンジン+モーターのハイブリッド。ガソリン車にはCVTのほか6速MTも用意されている
2019年のカローラセダン&ワゴンのフルモデルチェンジを前に、2018年に登場したのがハッチバックモデルとなるカローラスポーツです。系譜としてはオーリスの後継モデルという形になります。最新の改良は2021年に行われた一部改良で、新たにボディ色にエモーショナルレッドIIIが採用されました。
カローラスポーツに用意されるパワーユニットは1.2リットルのガソリンと1.8リットルガソリン+モーターのハイブリッドの2種です。1.2リットルガソリンは直列4気筒ターボで、最高出力は116馬力/最大トルクは185Nmを発生します。ターボエンジンながら使用燃料は、レギュラーガソリンとなっています。
1.2リットルガソリンにはCVTのFF、CVTの4WDに加えて、6MTのFFが用意されます。一方のハイブリッドは98馬力/142Nmの直列4気筒エンジンに72馬力/163Nmのモーターを組み合わせたシステムで、ミッションは電気式CVTとなります。
カローラスポーツのグレードは1.2ガソリンFF、1.2ガソリン4WD、1.8ハイブリッドFF、それぞれのパワートレインに上から、「G・Z」、「G」、「G・X」の3種のグレードが用意されます。
カローラスポーツは全グレードでプリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)、オートマチックハイビーム、ロードサインアシストが装備されるので、どのグレードをチョイスしても基本的には問題はないでしょう。その他、安全機構は下記のような組み合わせ&価格です。
・インテリジェントクリアランスソナー
CVTモデルが対象でG・Z、Gに標準、G・Xに2万8600円のオプション。MTモデルには装着不可。
・ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックオートブレーキ
CVTモデルが対象でG・Z、Gは6万6000円、G・Xは12万7600円のオプション。MTモデルには装着不可。
・ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックアラート(オートブレーキなし)
MTモデルが対象でG・Z、Gは6万6000円、G・Xは11万4400円のオプション。CVTモデルには装着不可。
タイヤ&ホイールはグレードごとに異なっていて、オプションでも選択ができません。
・G・Z:225/40R18タイヤ+18×8.0Jアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装/センターオーナメント付)
・G:205/55R16タイヤ+16×7.0Jアルミホイール(センターオーナメント付)
・G・X:195/65R15タイヤ+15×6.5Jスチールホイール(樹脂フルキャップ付)
■グレード別装備
ガソリンのAT車は10速マニュアルモード付CVT、MT車はブリッピング機能付i-MTを採用。走りの楽しさを味わえる
カローラスポーツは全車にACCが標準装備されます。CVTモデルの場合は全車速追従機能付のもの、つまり一般的なACCと同様です。MTモデルのACCは30km/h以上で作動し、クラッチを切ってシフトアップ&シフトダウンしてもACCは作動し続けます。これはMTで楽しく走りたいという気持ちと、高速道路でイージードライブをしたいという気持ちを両立できるのでとてもいい機構といえます。
またカローラスポーツのMTはシフトチェンジ時にエンジン回転を合わせてくれるので、ショックのないシフトチェンジが可能。発進時もエンジンのトルクが足りなければそれを補うように制御してくれるというすぐれものです。
カローラスポーツはCVTモデルにレーントレーシングアシスト(LTA)、MTモデルにステアリング制御機能付レーンデパーチャーアラート(LDA)が装備されています。LTAやLDAは車線からはみ出さないようにステアリングをアシストコントロールしてくれる装備です。つまりクルマ側が自動的にステアリングを切ってくれるわけですが、G・Zの225/40R18タイヤとG・Xの195/65R15タイヤでは、当然切る量が違うはずです。
つまり、LTAを作動させて高速道路を快適に移動したいと思っている方は、標準と異なるタイヤサイズに交換するのはやめたほうがいいのです。ですので扁平率が低く(つまりタイヤが薄く)、幅が広いタイヤが付いたモデルが欲しい人は最初からG・Zグレードを選んだほうがいいのです。
ただしタイヤは内径(つまりインチ)が大きくなれば大きくなるほど価格も高くなります。国産タイヤの同一グレードで価格を調べてみる(プレミアムコンフォート系でのみ同一ブランドで3サイズがあったので、プレミアムコンフォート系で比較しました)と、G・Zの225/40R18サイズは約2万8000円、Gの205/55R16サイズは約1万5000円、G・Xの195/65R15タイヤは約1万1000円でした。つまりG・ZとG・Xの価格差は1万7000円で、これが4本なので6万8000円にもなります。
スタッドレスタイヤが必要な方は、同サイズを選ぶことになるのでやはりタイヤの内径が大きく、幅が広いものはコストが掛かります。スタイリングや限界性能だけで選ばず、ランニングコストも考えたグレード選びはとても大切ですので、タイヤサイズも熟慮してグレード選択をしましょう。
最上級グレードのG・Zに装備されるバイビームLEDヘッドランプ
ヘッドライトはG・Zがバイ・ビームLED、GとG・Xが3灯式LEDとなります。バイビームLEDは、1つのプロジェクター式LEDでハイビームとロービームを切り替えることが可能な方式です。このため、ヘッドライトのデザインがバイ・ビームと3灯式では異なります。バイ・ビームLEDはオプションでは用意されていないので、プロジェクター式ヘッドライトの顔付きが欲しい方はG・Zを選ぶ以外にありません。
■お薦めグレードと値引き相場
最上級モデルのハイブリッドG・Z。225/40R18タイヤ+専用アルミホイールやバイビームLEDヘッドランプなどのエクステリア装備はスタイル重視のユーザーにお薦め。価格は284万1000円
カローラスポーツのグレード選びはかなり難しいものといえます。
前述のようにバイ・ビームLEDヘッドランプの顔付きがどうしても欲しいとなると、G・Zを選ぶことになります。
また、「G・Zは高すぎるけどアルミホイールは欲しい」となるとGしか選択肢はありません。そして、とにかくコスパで選びたいならG・Xとなるでしょう。G・Xを選ぶときはオプションの革巻きステアリングをつけることをおすすめします。ハイブリッドと1.2ガソリンのMTモデルは2万8600円、1.2ガソリンのCVTは3万9600円となりますが、手に触れる部分はいい素材のものを選ぶことをおすすめします。
カローラスポーツの値引きはかなり渋いとの情報です。とくに1.2リットルガソリンモデルは、ライバルが不在という点もあり渋い傾向にあります。現在は車両本体から20万円程度が引き出せればまずまずといった見方となっています。
競合車なるのは、マツダ3、VWゴルフ、インプレッサスポーツといったところです。とはいえ、ガッツリ競合にはならずそれぞれ魅力である部分が微妙に異なります。現在、トヨタは同一地域で異なる販売会社がディーラーを展開している場合があります。そしてトヨタは全てのディーラーで全車種を扱うようになったので、トヨタディーラー同士で競合させるという手段も存在するので、上手に交渉しながら価格を調整していくといいでしょう。
カローラスポーツ グレードと価格
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みんなのコメント
いまはこれ、所属カテゴリーでは世界最強の商品性と思って間違いないでしょう。
翻って、上記四拍子が全部ダメダメで、事実北米市場などではカローラに駆逐されてしまったワーゲン・ゴルフなんかを今だに、「永遠のベンチマーク!」「クルマ作りのお手本!」などと褒めよさしている日本の自動車メディアは、バカの極みだと思いますね ♫