輸入車 [2023.05.04 UP]
VW・Tクロス中古車試乗!輸入車初心者にもピッタリのコンパクトSUV
メルセデスAMG Eクラス ファンを魅了するスーパーセダンの系譜を辿る
2021年モデル フォルクスワーゲン Tクロス TSIアクティブ
VOLKSWAGEN T-CROSS/気になる中古車【試乗判定】人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!
文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年4月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年6月号の内容です)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション! 果たしてその結果やいかに!?
member Profile
自動車ジャーナリスト【竹岡 圭】
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
フォルクスワーゲン最小サイズのコンパクトSUV
ライバルに遅れて登場したフォルクスワーゲンのコンパクトSUV
編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はVWのコンパクトSUVであるTクロスの登場です。お借りした車両はベーシックグレードの「TSIアクティブ」で、走行距離は約2万2000kmです。
竹岡●売れ筋モデルがきたね! 輸入車SUVカテゴリーで2020年から3年連続ナンバーワンだって。
編集部●これまでVWといえば、ゴルフやポロといったハッチバックタイプが主流でした。ゴルフVIIIは、半導体不足の影響で登録台数が伸び悩んでいるそうですが、それにしてもユーザーニーズの変化を感じます。
竹岡●VWは、SUVをいち早くラインアップに取り入れたじゃない。トゥアレグ(2003年)とかティグアン(2008年)とかね。でも、乗用車タイプのSUVが人気になってきたのに、なかなかコンパクトクラスのSUVを用意できなかった。
編集部●ゴルフやポロをベースにしたクロスオーバーモデルもありましたが、あまり市場には受け入れられませんでしたね。
竹岡●みんなが求めていたのは、最低地上高が確保されているとかではなく、SUVらしいデザインだよね。2019年にようやくTクロスが登場して、2020年にはTロックも日本上陸して、ライバルに対抗できるようになった感じかな。
編集部●車格やメカニズムは、Tクロスがポロで、Tロックがゴルフと考えていいのでしょうか。
竹岡●どちらもMQBというプラットフォーム(車両の基本設計)を使っているんだけど、正確に言えばTロックは先代ゴルフVIIベース。だから、現行型ゴルフVIIIのほうが、メカの世代としては新しくなってる。
編集部●そういう意味では、今でもゴルフがVWの主力モデルであることは変わらないわけですね。
竹岡●そういうこと。
編集部●本日試乗していただくTクロスですが、VWにとって最も小さいSUVモデルになります。特徴は、コンパクトなサイズのボディにもかかわらず、室内空間が広く、使いやすさを重視していること。エンジンは1L直3ターボで、トランスミッションは7速DSG。
竹岡●Tクロスの駆動方式は前輪駆動のみなんだよね。Tロックはボディが大きいだけでなく、4WDとディーゼルエンジンも選べる。
編集部●そこは大きな違いですね。グレード構成ですが、2019年の導入当初は導入記念特別仕様車として「TSI 1st」と、さらに装備の充実させた「TSI 1stプラス」でスタート。2021年からは、ベースモデルで16インチの「TSI アクティブ」と17インチで中間グレードの「TSIスタイル」、そしてスポーティなルックスで18インチホイールなど装備も全部盛りの「TSI Rライン」です。
竹岡●グレード構成はシンプルなんだけど、パッケージオプションが多いから、中古車を探すときには自分が欲しい装備が付いているかどうか、ちゃんと確認したほうがいいかな。特に「セーフティパッケージ」は先進安全装備関係だから注目。
編集部●では、そろそろ試乗のほうに参りましょう。
「フォルクスワーゲンらしい完成度の高さシンプルで居心地のいいインテリアも好印象」
DETAIL CHECK
輸入車SUVナンバーワンも納得の実力派モデル
編集部●試乗から戻ってきました。まずは乗った感想を教えてください。
竹岡●なんか1Lターボとは思えないくらい元気がよかったね。7速DSGとの組み合わせでクルマに軽快さがある。トランスミッションの変速に不自然なところがあったけど、これは個体差だろうね。先日試乗したクルマはそんなことなかったし、これまでの経験からしても、あまり心配する必要はないと思う。
編集部●たしかに、1Lターボと7速DSGは、これまでずっと使われてきたパワートレインですから。それにしても、街中で本当に使いやすいサイズでした。それでいて、視界のよさや荷室の広さなどに、ポロとの違いはしっかり感じられました。
竹岡●インテリアもシンプルでカジュアルなんだけど、質感は十分高いし、居心地がいい。装備も必要なものはちゃんと備わってる。コンパクトカーだけど、クルマとしての実力が本当に高いんだよね。
編集部●輸入車SUVナンバーワンの販売台数だというのが納得です。デイリーカーとして、老若男女問わず似合うクルマですね。
竹岡●友人や知人にTクロスが欲しいと相談されたら、自信を持ってオススメできる。そこがVWの強さ。中古車相場はどうなの?
編集部●日本導入当初のクルマが車検を迎えるタイミングということもあって、200万円を切るクルマが徐々に見受けられるなど、相場は順調に下がっています。
竹岡●現行モデルだし、シンプルなクルマだから、輸入車初心者でも選びやすいんじゃないかな。
編集部●ありがとうございました!
先進安全装備やデジタルメーターなど充実した装備
メーターが液晶パネルによるデジタル表現になるなど、最新世代モデルらしいコックピット。一方で、エアコンの温度調整はアナログが残されるなど、使いやすさと先進性のバランスに優れる。運転支援装備も充実している。
ポロに近いサイズなのに室内のゆとりはそれ以上
パッケージングの工夫により、全長全幅がコンパクトカーサイズなのに、室内の広さはもっと大きなクルマのように感じられる。頭上空間も適切で、後席からの見晴らしもよく、SUVを求めるユーザーの期待にこたえてくれる。
ポロより100L以上広い荷室 後席の座面はスライド機構付き
ラゲッジルームの容量は、通常状態で455L。4対6分割可倒式の後席を倒せば、最大で1281Lまで拡大できる。ポロの荷室容量が351Lであることを考えれば、使い勝手が高められていることがわかるだろう。
経済的でありながら動力性能も必要にして十分
エンジンは1Lの直列3気筒ターボ。組み合わせられるトランスミッションは、VW得意のDSG。Tクロスは乾式7速と呼ばれるタイプを搭載する。軽量級向けのソリューションだ。最高出力は116馬力、最大トルクは20.4kgm。
試乗判定レビュー
※各項目に対して10点満点評価。 ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
竹岡 圭
ポジショニング[10点]
少しアイポイントが高めでゴチャゴチャしたところでもまわりが見やすく、少しヒップポイントが高めで乗り降りもしやすい。でもボディサイズはコンパクトというこのカテゴリー、輸入車は意外と少ないんですよね。日本においてじつはこのサイズ感はとても需要が高いので、売れるのもわかります。内容も奇をてらわず、実際とっても使いやすいです。
装備[10点]
過剰なサービス装備はないものの、基本的に欲しいものは全部ついているというのがVWらしいところ。安全装備もひととおり網羅されています。質実剛健といったインテリアも、ベーシックで使いやすくまとまっています。荷室はひとクラス上のTロックより広く、後部座席もスライドするので、積載量に合わせてフレキシブルに調整できて便利です。
走り[10点]
本当に1Lなの?と、首をひねりたくなるくらい元気なエンジンに、やはり好燃費には貢献度が高いDSGの組み合わせ。最低地上高も確保されているから、毎日マイファーストカーとして、気負わずに使えるのはありがたいですよね。荷物をたくさん積んでのロングドライブも、低回転域から大トルクを発揮してくれるので、疲れ知らずで楽しめちゃいます。
グーワールド 編集部
ポジショニング[10点]
人気なのは乗れば納得。日本の道路事情にちょうどいいボディサイズに、考え抜かれたパッケージングの組み合わせは、多くの人にとって理想的なデイリーカーになるはずです。デザインもいかにもSUVで、いまどきのトレンドに沿っています。売れているクルマだけあって、新しいモデルではありますが、中古車市場にも物件が出まわっています。
装備[10点]
これぞVWといった、シンプルで使いやすく、上質でありながらも贅沢ではないバランスのよさがTクロスの魅力。デジタルメーターなど、使えば便利さがわかるイマドキ装備もしっかり採用されています。パッケージオプションで装備を選ぶタイプのクルマなので、中古車を選ぶときには自分が必要とする装備が備わっているか確認が必要。
走り[10点]
スペックだけでは決めつけられない、扱いやすく爽快感もしっかりと味わえるパワートレイン。最新モデルだけあってボディ剛性が高く、静粛性と振動の少なさも期待以上でした。コンパクトSUVというと、街乗りメインのように思われがちですが、先進安全装備も充実していて、ロングドライブでもサポートしてくれるので疲れにくいでしょう。
VARIATION MODEL[フォルクスワーゲン Tクロス TSI Rライン]上級グレードの役割もあるスポーティモデル
レーンキープアシストや駐車支援システムが標準装備になるほか、内外装にも専用アイテムが与えられるRライン。前席のデザインもスポーツタイプになる。
18インチホイールを中心にスポーティなテイストのアイテムを採用するRライン。インテリアのシート生地も専用になる。また、標準装備が充実しているのも特徴。スポーティさだけでなく、上質なTクロスが欲しいなら注目だ。
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