見た目も名前も違うけど、名前の由来は似ているバイクたち
バイクの車名は「ローマ字+排気量の数字」という組み合わせが多いですが、なかには一風変わった名前が与えられている車種が存在します。そのようなバイクは、デザインが個性的だったり、他車にはない特徴があるなど、そのバイクのイメージに合わせて命名されることも。
しかしほとんどの人は、車名の意味をいちいち深く考えることはあまりないかもしれません。そうしたなか、メーカーや名前は違うものの似たような由来をもつ車種がいくつか存在します。いったいどのような車種が挙げられるのでしょうか。
◼︎ホンダ「ホーネット」×「ベスパ」
まずは、スクーターで世界的に有名なベスパと、かつてホンダが販売していたネイキッドモデルのホーネットのペアが挙げられます。見た目もカテゴリーもまったく異なる2車種ですが、どちらも「スズメバチ」が車名の由来となっています。
ベスパのオートバイが誕生したのは1946年で、もとは航空機メーカーだったイタリアのピアッジオ社が開発した長い歴史をもつスクーターです。お尻が大きくふくらんだフォルムと絞り込まれたテールのボディラインが蜂のように見え、ブンブンと甲高い独特のエンジン音が蜂の羽音を連想させたことから、イタリア語でスズメバチを意味する「Vespa」と名づけられました。
なお、当時のベスパは2ストロークエンジンでしたが、2000年以降の排ガス規制により4ストロークエンジンが採用されています。エンジン音は変わってしまいましたが、ベスパ伝統のスチールモノコックボディや前輪の片持ち式サスペンションはそのまま受け継がれ、現在も世界各国で販売されています。
そしてホンダのホーネットは、1996年に発売された250ccのネイキッドスポーツです。リッタークラス並みの極太リヤタイヤに、モノバックボーンフレームを採用したグラマラスで力強いデザイン、軽快な走行フィーリングが特徴。そのイメージが英語でスズメバチを意味する「Hornet」にぴったり重なることから、この名前が付けられました。
のちに同名のシリーズとして、大型バイクの「ホーネット600」や「CB900ホーネット」も追加されましたが、2007年モデルをもって生産終了となっています。また、昨年新型ホーネットシリーズがEICMAにて発表されています。
◼︎カワサキ「バリオス」×カワサキ「ザンザス」
90年代前半には、カワサキのバイクに馬のネーミングを取り入れたバリオスとサンザスの2車種がラインナップされていました。
バリオスは1991年に登場したネイキッドモデルで、ギリシャ神話に登場する不老不死の神馬の名前「バリオス」が車名の由来です。
「ZXR250」のエンジンをストリート向けの中低速重視に改良したモデルで、モノショックサスや大径ブレーキなどを搭載し、レーサーレプリカに匹敵する高い走行性能を発揮しました。また、タンクには車名と一緒にシンボルとなる、跳ね馬のエンブレムが取り付けられています。1997年には2本リアショックサスに変更した「バリオスII」も登場し、2007年まで生産されました。
一方のサンザスの登場は1992年で、2ストエンジンの「マッハ3」をコンセプトに開発された400ccのネイキッドモデル。こちらもギリシャ神話に登場する英雄アキレスの愛馬の名前「ザンザス」が車名の由来です。
サンザスは、「ZXR400」のエンジンをベースにストリート向けにリファインし、高いパフォーマンスを誇ったモデル。異形デュアルヘッドライトや片側2本出しマフラーなど斬新なスタイルが特徴でしたが、4年ほどでカタログから姿を消しました。
◼︎スズキ「カタナ」×ホンダ「VT250スパーダ」
スズキの「カタナ」シリーズと、ホンダのVT250スパーダも似たような意味を持つバイクとして挙げられます。
スズキのカタナはそのまま日本語の「刀」が車名に使われており、日本刀をイメージした切れ味のあるデザインから名づけられました。
1980年に「ケルンの衝撃」といわれた、ドイツ・ケルンで開催されたモーターショーで初めて登場し、注目を浴びることになります。これにより「KATANA」という日本語は、世界中のライダーに広く知れ渡りました。ちなみに国内では1982年に「GSX750S」としてデビューし、その後は1100ccから250ccまで幅広く展開し、2000年のファイナルエディションまで生産されたロングセラーモデルです。
そしてVT250スパーダは、1988年に登場した250ccのネイキッドのスポーツモデル。サブネームの「スパーダ(Spada)」はイタリア語で「剣」を意味します。
最大の特徴は、軽量・高剛性に加え、デザインの自由度を兼ね備えた世界初アルミ鋳造中空一体構造の「CASTECフレーム」を採用していること。これにイタリアンテイストを盛り込んだカラーリングや外装で仕上げられ、高い質感と扱いやすさを重視したモデルとなっています。
※ ※ ※
バイクの車名にはさまざまなルーツがあり、似たような意味の名前でもメーカーによって個性のまったく異なるバイクがいくつか存在します。
ちょっと変わった車名のバイクに乗っている人は、一度その意味を調べてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、愛車の意外な一面を知ることができるかもしれません。
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