今では軽自動車やコンパクトカーの売れ筋ボディタイプとなって久しい背の高いトールワゴンスタイル。全長やそんなトールワゴンスタイルのコンパクトカーの元祖と言えば1998年2月に登場した初代日産キューブが知られるところだが、キューブと共にその人気をけん引したのが同年4月に登場したホンダ キャパだった。
文:小鮒康一╱写真:ベストカー編集部、ホンダ、日産
■J・ムーバーシリーズの第1弾として登場したキャパ
現代のトールワゴンの先駆けのようなキャパ
90年代のホンダと言えば、オデッセイやステップワゴン、CR-Vといった人気車種を多く生み出した「クリエイティブ・ムーバー」シリーズが有名だが、その後に続くものとして「J(ジョイフル)ムーバー」シリーズを1997年の東京モーターショーに4台一挙展示した。
その市販化第1弾となったのが、東京モーターショーに「J-MW」という名前で展示されていたキャパということになる。ちなみにコンセプトモデルにつけられた車名のMWとは、ミニバン×ワゴンを意味している。
ほぼショーモデルのまま発売されたキャパは、1996年にデビューしていたスタンダードなコンパクトカーであるロゴのプラットホームを流用したものだったが、ロゴのフロアパンの上にもう1枚フロアパンを重ねる二重フロア構造を採用しており、前席の下に2本のクロスメンバーをストレートに通すことで高い衝突安全性を持ち合わせていた点も注目ポイントだ。
また全高を高めたことでアップライトな着座位置を実現して乗降性を高めているだけでなく、後席ヒップポイントを前席よりも高めにしたことで、後席の見晴らしが良くなってコンパクトながら解放感溢れるドライブが楽しめるようにもなっていた。
■ロゴとは一味違うぜ!! クルマ好きを唸らせるパワートレイン!!
テールランプの意匠は当時のステップワゴンやS-MXのような雰囲気を持つ
パワートレインは1.3Lエンジンを搭載していたロゴに対し、キャパは重量増に対応するために1.5Lエンジンを搭載。駆動方式はFFでトランスミッションはホンダマルチマチックと呼ばれるCVTのみのシンプルな構成となっていた(のちに4WDモデルと廉価版として4速ATも追加)。
このようにトールワゴンとしては非常にまじめに作られていたキャパではあるが、同時期に存在していたキューブの方が安価だった(キューブは1.3Lクラスだったため)こともあり、販売面ではキューブに軍配が上がることとなった。
キャパも当時、カスタマイズベースとして人気となっていたステップワゴンやS-MXと似たテイストを持っていたため、専用カスタマイズパーツなども多く用意されており、現役時代はエアロパーツやメッキホイールを装着した個体を見かける機会も少なくなかったが、気付けば街中で見かける機会もほとんどない希少車となってしまっている。
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