知るほど放っておけない、優れたハッチバック
アマゾンにP1800、240、850 T5-R。後年にもマニアから愛されるモデル作りが、ボルボは得意なのかもしれない。2012年から2019年まで販売された2代目V40にも、実は驚くほど多くのファンがいる。
【画像】放っておけない優秀ハッチバック ボルボV40 同時期のAクラスにA3、1シリーズ、ジュリエッタ 全120枚
派手ではないが、洗練されたスタイリングに、丁寧さを感じる製造品質。同世代のアウディA3を彷彿とさせる、優れたドライビング体験と、平均以上の実用性。詳しく知るほど、放っておけない優れたハッチバックだということが見えてくる。
英国における中古車の価格は、そのA3より1000ポンド(約19万円)ほど安い。それでいて、装備は僅かに勝る。過小評価されてきたのは、少しマイナーなブランドイメージが影響しているのかもしれない。
2012年にV40が発売された当時、ボルボはジーリー・ホールディングス傘下へ加わり、態勢を立て直しつつあった。ファミリーハッチバックの市場で、プレミアムモデルとしての地位を確立することが狙われていた。
ベースとしたプラットフォームは、モデル開発時に親会社だった、フォードのフォーカス用。2015年までは、ガソリンとディーゼルエンジンも、フォードと共用された。フォーカス STに載った、2.5L直列5気筒ガソリンターボもV40 T5で選ぶことができた。
それ以降は、独自のエンジンへスイッチ。T5には2.0L 4気筒ターボが採用されるが、248psという最高出力は変わっていない。
魅力を拡大したクロスカントリー
V40の魅力を拡大したのが、クロスオーバーのV40 クロスカントリー。車高が40mm持ち上げられ、オフローダー風のプラスティック製フェンダーアーチを獲得し、アクティブな印象を与えた。ただし、T5のみ四輪駆動を得たが、オフローダーではない。
V40 クロスカントリーに対する反応は、英国では冷ややかだった。TVドラマシリーズへ、脇役として登場したけれど。フォルクスワーゲン・ポロやゴルフ・トゥーランにも似た仕立てのモデルは存在したが、販売数は通常のV40より遥かに少ない。
AUTOCARによる、新車当時のV40の試乗評価を振り返ると、実用的でスッキリとしたインテリアデザインや製造品質、幅広い安全機能などを高く評価。反面、硬めの乗り心地と動的な特長の薄さを指摘している。
2016年にフェイスリフト。フロントグリルが新しくなり、トールハンマーと呼ばれるT字のデイライトを獲得。新しいデザインのホイールとボディカラーが追加された。しかし、A3やメルセデス・ベンツAクラスを超える爪痕は残せなかった。
生産は2019年に終えているが、最終年式なら、5年落ちまでが対象になる認定中古車のV40がまだ見つかる。英国の場合は、2年間の無償サービスと保証が付帯する。控えめなボルボの魅力へ、触れてみてはいかがだろう。
新車時代のAUTOCARの評価は
実用的で快適なクルマとしてボルボを評価しているなら、V40にも感銘を受けるはず。平均的なボディサイズが故に、車内空間はクラスをリードしていないものの、完成度は高い。(2012年8月15日)
オーナーの意見を聞いてみる
ポール・カーペンター氏
「2019年に、2013年式のV40 D2を購入しました。走行距離は、購入時で20万kmを少し過ぎたところでしたが、現在は27万8000kmへ伸びています。期待を裏切らないクルマですね」
「Rデザイン仕様なので、装備は充実しています。ロンドン中心部のウルトラ・ローエミッション・ゾーン(ULEZ)の規制に対応していませんが、実際の燃費は23.0km/Lくらいで、新しいクルマに引けを取りません」
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
2015年式より前のV40では、リアドアのロックが不調になる場合がある。電動フォールディングミラーが、動かなくなることも。
塗装の状態は、良く観察したい。フェイスリフトを受けた2016年式以降には、高性能なLEDヘッドライトが組まれている。
エンジン
D4に載る、2.0Lディーゼルエンジンの不調や燃費の悪化は、EGRバルブが原因のことがある。2万9000km毎か、1年毎の整備が英国では求められている。D2では更に短く、2万km毎か1年毎だ。
ディーゼルターボでもガソリンターボでも、タイミングベルトの交換履歴は予め確かめておきたい。
トランスミッションとブレーキ
前期型のV40では、フォード社製ATの冴えない変速マナーに批判が出た。その後、アイシン社製へ置き換わっている。後期型のV40では、6速MTのクラッチに不具合が生じがちだった。
ブレーキフルードは、2年毎の交換が前提。過去の履歴を確かめたい。
ホイール
Rデザイン用のダイヤモンドカット・ホイールは、表面のクリア層が剥がれやすい。綺麗にするには、小さくない費用を要する。
インテリアと電気系統
走行中の振動で、センターコンソールがカタカタ鳴る場合がある。ディーラーで直せる。後方視界は余り良くないため、パーキングセンサーやバックカメラが役に立つ。
知っておくべきこと
英国仕様のV40には、驚くほど多様なエンジンとトリムグレードの組み合わせが提供された。しかし、ディーゼルエンジンには「D」、ガソリンエンジンには「T」のアルファベットが付くことは共通する。
特徴的なユニットとしては、2015年式以前に2.0L直列5気筒ディーゼルのD3とD4が存在している。それ以降は2.0L 4気筒ディーゼルへ置換された。提供期間は短かったものの、2.5L直列5気筒ガソリンターボも選べた。
2015年以前のディーゼルエンジンは、環境規制のユーロ5へ準拠する。現在の欧州の都市部で施行される、ULEZには対応していない。
発売当初のトリムグレードは、エントリーのESから始まり、SE、SEルクス、Rデザインの4段階が英国では提供された。Rデザインはスポーツシートと専用ボディキットをまとい、高い人気を誇っている。
2015年以降は、モメンタムとインスクリプション、Rデザインの3段階へ絞られた。
英国ではいくら払うべき?
3500ポンド(約65万円)~5999ポンド(約111万円)
走行距離が16万km以上と非常に長い、前期型のD2やD3のV40が英国では売られている価格帯。
6000ポンド(約112万円)~9999ポンド(約185万円)
走行距離が10万kmを切るような、2015年式以前のV40を探せる。D3が狙い目だろう。
1万ポンド(約186万円)~1万4999ポンド(約278万円)
走行距離が短めの2018年式など、状態の良いV40をお探しならこの価格帯から。ガソリンエンジンの選択肢も増える。
1万5000ポンド(約279万円)~2万999ポンド(約389万円)
状態の良い後期型は、この価格帯まで奮発したい。
2万1000ポンド(約390万円)以上
248psのT5を狙うなら、英国ではこの価格帯から。
英国で掘り出し物を発見
ボルボV40 T3 Rデザイン・プロ 登録:2019年 走行距離:3万3800km 価格:1万7995ポンド(約334万円)
2年間の無償サービスと保証が付いた、正規ディーラーの認定中古車。スポーティなRデザインで、パーキングセンサーとバックカメラ、レザー内装が備わる。乗り心地は多少落ちるが、18インチのアルミホイールがカッコいい。
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