この記事をまとめると
■トヨタC-HRの次期型が世界初公開された
利点だった「荷室」や「後席」が狭い! 「本末転倒」感のあるデザイン優先の「SUV」が続々登場するワケ
■欧州で販売され、日本市場への導入予定はない
■日本においてC-HRのような割り切ったモデルは売りにくいという
欧州で販売される次期型C-HR
6月26日にトヨタC-HRの次期型が世界初公開された。とはいうものの、次期型はトルコで生産され、欧州でのみ販売されるとのことなので日本市場への導入予定はない。
初代C-HRは2016年12月に日本国内で正式発売されている。年間で初めてフル販売した2017年には約11万台を年間販売するヒットモデルとなった。しかし、2021年には約1.8万台、2022年には約1.1万台と往時の勢いを完全に失った国内販売状況となっており、日本国内で次期型が販売されることは、初代の販売台数の推移を見ても現段階では考えられない。
ただアメリカ市場を例にすると、2021年には約3.5万台、2021年には約4.2万台を販売しており、モデル末期であることを考慮すれば海外市場ではC-HRはまだまだイケると判断したのだろう。アメリカ市場で見るとC-HRはボディサイズがかなり小さいので、少々キャラクターは異なるが、日本でいうところのダイハツ・タフトやスズキ・ハスラーのような存在になるので、やや不利だが、それでも健闘しているといえよう。
欧州ではサイズ的にも手ごろで、アメリカ市場よりも見込みがあるのは間違いない。クーペSUVスタイルの採用で後席や積載性能が犠牲になっているが、そのぶんスタイリングはかなり良いので、感度の高い自立した女性などにはC-HRのようなコンセプトのモデルの人気が高いのである。
初代登場時はトヨタにコンパクトクロスオーバーSUVがなかった
日本でデビュー直後に大ヒットした要因は、当時トヨタにはコンパクトクロスオーバーSUVモデルがないなか、C-HRが登場したことが大きい。トヨタ以外のメーカーではぼちぼちコンパクトクロスオーバーSUVが登場しており、世間の注目を浴びていた。
トヨタ車を乗り継いでいるユーザーからは、「トヨタは出さないのか」といった待望論も強くあるなかC-HRがデビューしたので、トヨタのコンパクトクロスオーバーSUVを待ちわびていた人が殺到したのである。ただ気がつくと後席は狭いし積載性能もいまひとつで実用性能で不満も出てきたなか、現行RAV4やライズなどがデビューするとニーズはそっちに流れていってしまったのである(C-HRから乗り換える人も出てきた)。
日本では、日常ではパーソナルユースがメインなのに、「後席もしっかり乗れたほうがいい」、「荷物はたくさん積めたほうがいい」という、マルチユースをクルマに求める傾向が強いので、C-HRのような割り切ったモデルはなかなか売りにくいのである。
現状ではカローラクロスやヤリスクロスもあるので、C-HRの居場所がないというのもまた事実といえるだろう。
別の見方をすれば、前述したような多目的ユースを期待される日本市場で売ることを考えなければ、さらにC-HRらしいキャラクターを追い求めることが可能となるのである。日本の自動車市場は「ガラパゴス市場」ともいわれ、世界市場と比較するとかなり特殊な市場を構成している。その日本でも売ることを考えて開発すると、世界市場では少々ピンボケしたクルマになってしまうのである。そんなこともあり、トヨタだけでなく、世界で販売している車種が意外なほど日本国内でラインアップされていないのではないかと筆者は考えている。
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みんなのコメント
でも、後席の悪さ、視界の悪さ、そういうのが不評の中、他のSUVに圧されてったのさ。