■珍しいパトカーが栃木県に存在する訳
白黒パトカーと言えばトヨタ「クラウン」が採用されている例が多く、全国各地で見ることが出来ます。
その一方で栃木県警では、1000万円超えの珍しいクルマが白黒パトカーに採用されていますが、そこには背景があるのでしょうか。
【画像】こんな光景ナカナカ見れない! 最強パトカー軍団集結! 1000万円超えパトカーの実車を見る!(33枚)
栃木県警では、定番のクラウン以外に日産「フェアレディZ NISMO」、スバル「インプレッサWRX STi」といったスポーツカーや、いまやオークションなどでも1000万円超えの価値があるホンダ「初代NSX」、そしてユーザーから寄付された日産「GT-R」、レクサス「LC」が存在します。
なかでも、レクサス「LC」をベースにした白黒パトカーは、イベント展示の際にひときわ注目を浴びています。
LCパトカーは、5リッターV型8気筒エンジンを搭載する「LC500」をベースとしており、ボディサイズは全長4770mm×全幅1920mm×全高1345mmです。
なおLC500は、国産車として高価なモデルのひとつとなりますが、LCパトカーではさらに架装費用をプラスして約1740万円となっています。
なお、このLCパトカーについて、過去に栃木県警察の広報担当者は、以下のように話しました。
「2019年7月に、栃木県在住の会社役員・男性から『交通事故の防止に役立てて欲しい』と寄贈の申し込みがあり、2020年2月頃から導入を検討していました。『なぜLCだったのか』は、寄贈頂いた男性のご意向でした」
またLCパトカーの特徴について、栃木県警察の隊員は次のように話しています。
「サイズが大きいため運転には気を遣います。また、パトカーの洗車は各隊員がおこなうのですが、手洗い洗車しかできないので大変です。
それでも、スムーズな走りやハンドリングはパトカーに適しており、高級車であるということを抜きにしても、良いクルマだと思います。
なお、パトカー専用塗装をおこなう際には、警察と販売店側で相談して、LC特有の美しいボディラインが映えるように、白と黒の境目がフロントからリアにかけて上昇している点には注目です」
またLCパトカーの使用について前述の隊員は次のように話していました。
「珍しいモデルであることから、交通安全イベントに出展することも多いですが、普段は交通機動隊として一般道路での取り締まりをおこなっています。
実際にLCモデルのパトカーを見て、写真撮影を頼まれることや、声を掛けられることはめずらしくありません。
なかには交通違反で取り締まった人からも、『写真を撮っていいですか?』といわれたこともあります」
※ ※ ※
なおこれらの珍しいパトカーは前出の男性や自動車メーカーからの寄贈だといい、栃木県茂木町にある「モビリティリゾートもてぎ」ではイベントの際に、展示されることがあります。
直近では、2023年4月29日から5月7日に「森のぶんぶんフェスタ~~働くクルマ大集合!!~」を開催。
このイベントでは、前出の栃木県警や、消防・自衛隊の協力により、実際に街で活躍している警察車両・緊急車両・自衛隊車両など街を守るクルマが集結します。
さらに2023年は、2023年2月に栃木県警察本部に寄贈されたハーレーダビッドソンの白バイや、トライクとよばれる3輪バイクの白バイや国内に数台しかない輸送防護車がモビリティリゾートもてぎに初登場するといい、大人から子供まで楽しめるイベントになっています。
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みんなのコメント
私なら、カッコイイなぁ〜って、テンションが上がる。