象徴的な1929年製「ブロワー」がEVに! 昨年の世界デビューに続き、モントレー・カー・ウィークで初公開
2023年の「モントレー・カー・ウィーク」での「ベントレー・ブロワー Jnr」の発表の成功を受け、ベントレーと「ヘドリー・スタジオ (旧The Little Car Company)」は、ベントレーの伝説的な1929年型4.5Lスーパーチャージド「Blower」を85%の縮尺で完全電動化し、公道走行が可能なモデルとして、設定可能なオプションの数々を発表した。
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設定可能なベントレー・ブロワー Jnrは、8月15日からカリフォルニアで開催されたモントレー・カー・ウィークで一般公開された。見事なオールドイングリッシュホワイトのエクステリアとクリケットボールレザーのインテリアで仕上げられた「The White Pack」ベントレー・ブロワー Jnrは、カーウィーク期間中、House of The Macallan powered by ベントレーに展示された。
顧客は、まったく新しいオンラインコンフィギュレーターを使って、それぞれの仕様をイメージすることが可能。インテリアカラーやエクステリアカラーを含め、何千通りものコンフィギュレーションを試せ、ハンドペイントのゼッケンや国旗をボディに追加するなど、パーソナライゼーションの可能性は広がる。
【写真17枚】公道走行可能バージョンのファーストエディションは完売!
歴史を詰め込む
ヘドリー・スタジオのベントレー・ブロワー Jnrのコンフィギュレーターには、ベントレーの没入感のある伝説的な歴史に敬意を表し、厳選された6つのパックが用意されている。たとえば、「The Blue Pack」は、ウルフ・バルナートが「ベントレー・スピードシックス」のステアリングを握って勝利を収めた、コートダジュールからカレーまでのブルートレインとの有名なレースを彷彿とさせる。
同様に「The Grey Pack」は、1929年と1930年にル・マン24時間で勝利を収めたスピードシックスへのオマージュであり、バルナートによってガンメタルグレーに仕上げられたロードゴーイングクーペに改造された。限定99台のファーストエディションの成功を受けて、ベントレー・ブロワー Jnrの生産台数は全世界で349台となり、設定可能なモデルはわずか250台となる。
ヘドリー・スタジオの創立者兼CEOであるベン・ヘドリー氏は次のようにコメントした。「昨年ベントレー・ブロワー Jnrを発表して以来、その評判は私たちを驚かせ続けています。ファーストエディションがすべて完売した今、ブロワー Jnrのコンフィギュレーションオプションを発表できることに興奮しています。
オンラインコンフィギュレーターを通じて、お客様に自分だけのベントレー・ブロワー Jnrをカスタマイズする機会を提供することは、歴史の一片を所有する素晴らしいルートとなりますが、非常に個人的なタッチを加えることができます。
伝説的なベントレーブランドの偉大な瞬間と創造を讃え、独自のストーリーと出自を持つコンフィギュレーションパックをご用意しました。そのため、モントレー・カー・ウィークという権威あるイベントでこれらのパックを発表するのは当然のことでした」
忠実なオマージュ
ブロワー Jnrは、ヘドリー・スタジオとベントレーのHeritageコレクションのコラボレーション。ヘドリー・スタジオは、2,500万ポンドの保険がかけられた1929年製のオリジナルのチームカーを使用してブロワーJr.のデザインをマスターし、ディテールを85%の縮尺で再現した。
その結果、全長3.7m、全幅1.5mという、専門家も思わず二度見してしまうような車両が完成した。ヘドレー・スタジオの他の製品とは異なり、ブロワー Jnrは完全に公道走行が可能で、公道での使用に特化して設計されている。
ベントレーと同じ基準で手作業で作られ、オリジナルのチームカーにインスパイアされた美しいディテールに彩られたブロワー Jnrは、15kW(20bhp)のモーターを搭載した48V電気パワートレインを中心に組み立てられており、英国およびEUでの最高速度は時速45マイル(約72km。米国では法規制により時速25マイル=約40km、航続距離は約65マイル(大人2人がタンデムで乗車可能)と予想される。大まかな数字だけでなく、ブロワーJrの美点は、オリジナル車のディテールを再現し、再利用している点にある。
フレームは塗装されたスチール製で、本物のシャーシ仕様が取り付けられている。リーフスプリングとスケールダウンされた当時のフリクションダンパーが快適な乗り心地をもたらし、フロントはブレンボ製ディスクブレーキ、リアはドラムブレーキが制動力を発揮する。電気モーターはリアアクスルに搭載され、バッテリーと駆動電子機器はすべて隠れたアンダートレイに収められている。
ボディワークは2分割されており、リアボディ構造はアッシュフレームではなくカーボンファイバー製だが、オリジナルと同様に含浸ファブリックで覆われている。複数の冷却ルーバーを備えたボンネットは、伝統的な技法を用いてアルミニウムで手作りされ、美しいレザーのバックル付きボンネットストラップで固定されている。
コックピットは1+1レイアウトで、中央の調整可能なドライビング・ポジションとパッセンジャーは後部座席に座る。オプションの特注ウィークエンド・バッグは、スケールダウンして再利用された燃料タンクの後方に収まり、ロック可能なラッチが装備されている。
車体前部のスーパーチャージャーには、車載充電器をタイプ1またはタイプ2のソケットに接続するための充電ポートが装備され、ニッケルメッキのラジエーターハウジングに収められた有名なベントレーのメッシュグリルに囲まれている。一見したところ、ダッシュボードはオリジナルを縮小したレプリカのようで、エンジンターンドアルミニウムがダッシュボードそのものを形成している。
燃料加圧ハンドポンプはドライブモードセレクターとして再利用され、コンフォート(2kW)、ベントレー(8kW)、スポーツ(最大出力15kW)から選択できる。フォワード、ニュートラル、リバースは、オリジナルのブロワーにあったイグニッション・アドバンス・コントロールのような見た目のレバーで選択する。
ヘッドライトとインジケーター用のその他のスイッチ類は、チームカーのマグネト・スイッチのフォルムと素材感を模倣し、バッテリー充電計はオリジナルの電流計を再現している。USB充電ポイントは必要な時まで目立たないように隠されており、ガーミンのサテライト・ナビゲーション・スクリーンとリバース・カメラを兼ねたデュアル・ファンクション・ディスプレイがキャビンを完成させている。
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