■砂漠を270km/hで爆走!? ハイパーオフローダーの正体とは?
近年、圧倒的なパフォーマンスと希少性、そして億単位の車両価格を兼ね備えた「ハイパーカー」が超富裕層の間でひとつのトレンドとなっています。
そんななか、これまでのものとは少し異なるハイパーカーが販売され、話題となっています。
【画像】これが2億円のハイパーカー! 迫力がスゴい実車を見る!
高いパフォーマンスとそれを実現する優雅なスタイリングを兼ね備えたスーパーカーは、いつの時代もクルマ好きの心をつかんで離さないものですが、近年ではさらにその上を行く「ハイパーカー」も続々と登場しています。
ハイパーカーというものに対して厳密な定義があるわけではありませんが、スーパーカーを超える圧倒的なパフォーマンスを持つこと、少数限定生産であること、そして、少なくとも億単位の車両価格を持つことなどがひとつの基準となっています。
そんななか、イギリスの会員制高級車販売店で、これまでとは少し異なるハイパーカーが販売され、話題となっています。
今回発見されたのは、プロドライブ「ハンター ハイパーカー」という名のモデルです。
「究極の全地形対応アドベンチャービークル」をうたうハンター ハイパーカーは、圧倒的なパフォーマンスと125万ポンド(約2億200万円)という価格、そして最大でも15台のみの少数限定生産であるなど、ハイパーカーとしての性質を完全に兼ね備えています。
搭載されるエンジンは、最高出力600馬力、最大トルク700Nmを発揮する3.5リッターV型6気筒ターボエンジンです。
これに、6速パドルシフト付きギアボックスと4WDシステム、そして37インチの超大径ホイールやツインダンピングサスペンションなどが組み合わさることで、過酷な地形でも170マイル(約274km/h)もの速度で走行することができるといいます。
ボディは、おもに高張力スチールシャーシとカーボンファイバーで構成されているほか、シートもカーボンファイバー製となっているなど、高い強度と軽量化を両立。
そのほか、エクステリアやインテリアのカラーリングなどは、オーナーの好みによって自由に変更できるとされています。
多くの人にとってあまり耳慣れないプロドライブというメーカーですが、モータースポーツ、特にラリーの世界では非常によく知られた存在です。
2022年12月31日から2023年1月15日にかけて、サウジアラビアを舞台に行われた「ダカールラリー2023」では、レジェンドドライバーのひとりであるセバスチャン・ローブ選手が、新記録となる6連続ステージ優勝を記録し、総合2位を獲得しました。
このとき、セバスチャン・ローブ選手が駆っていたマシンがプロドライブの「ハンター T1+」です。
実は、ハンター ハイパーカーは、このハンターT1+を公道走行が可能なように仕様変更したモデルです。
英国国内での公道走行が可能である一方、セバスチャン・ローブが駆っていたマシンと同じメカニックとエンジニアによって、開発・生産されるといいます。
また、ハンターT1+は世界自動車連盟(FIA)の制限を受けているため、最高出力が400馬力に制限されているのに対し、公道仕様のハンター ハイパーカーではそうした制限を受けないというメリットもあるようです。
「公道走行が可能なレーシングカー」をうたうモデルはこれまでにもいくつか存在していましたが、ハンター ハイパーカーもそうしたモデルのひとつといえそうです。
※ ※ ※
プロドライブといえば、2022年にスバル「インプレッサ 22B」をベースにした「P25」を発売したことが話題となりました。
P25は、1990年代に世界ラリー選手権(WRC)で大活躍したマシンの公道走行仕様であるインプレッサ 22Bを、現代の技術で再現した「レストモッド」と呼ばれるモデルです。
25台限定となっているP25もまた、1億円近い超高額なモデルとなっています。
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赤いけど。