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レトロな丸目のスズキ「ジムニー」が今キテル! 中古で狙うべきは2代目!? 購入時のポイントとは?

掲載 更新 21
レトロな丸目のスズキ「ジムニー」が今キテル! 中古で狙うべきは2代目!? 購入時のポイントとは?

■ラダーフレーム+パートタイム4WDを採用した本格オフローダー

スズキの軽四輪駆動車「ジムニー」は、「ジープ」を起源とするクロスカントリーモデルの伝統である『ラダーフレーム』とパートタイム式4WD機構を採用。軽自動車でありながらトップクラスの悪路走破性を持つ本格オフローダーとして根強い人気を誇ります。

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そんなジムニーはモデルサイクルが長いことでも有名です。

1970年に当時の軽トラ「キャリイ」用のエンジンとトランスミッションを流用し、当時の軽規格に収めて誕生。

初代は1970年から1981年までの11年、2代目は1981年から1998年までの17年、3代目は1998年から2018年までの20年といった具合に、50年以上もの歴史を持ちながらモデルチェンジはわずか3回。

超ロングセラーであることも、ジムニーファンにとっては安定感・安心感につながっているのでしょう。

一部では熱狂的な人気を誇っていたジムニーですが、2018年に登場した現行モデル(4代目)は原点回帰をはかり、クロカンらしい直線基調のボディと丸目ヘッドライトを採用。

一方でカメラ+レーダーによる「衝突被害軽減ブレーキ」「誤発進抑制機能」などの先進安全装備群をパッケージングした「スズキセーフティサポート」も搭載(一部グレードはオプション)するなど、誰もが快適かつ安全に乗って楽しめるモデルへと進化しました。

そして近年のアウトドアブームが追い風になり、デビュー当時は月販目標台数3000台に対し受注が1万5000台を上回るなど注目度も人気も急上昇。

無骨さと愛くるしさが同居したレトロモダンなデザインは“女子ウケ”も良く、女性のジムニーオーナーを「ジムニー女子」と呼ぶなど新たなトレンドも生み出しています。

ただし、もともと生産台数が多いうえに世界的な半導体不足もあって、現在、新車の納期はかなり遅延している様子。これを受けて中古車価格も高騰し、走行3万kmでもほぼ新車価格と同等という状態になっています。

さらに歴代のジムニーの中古車価格もジワジワと高騰しはじめており、なかでも20年以上前に生産が終了した2代目の人気が復活傾向だといいます。

1981年に登場した2代目ジムニーは、「ラダーフレーム+パートタイム4WD+リーフリジット」という伝統を受け継ぎつつも、オンロード性能も考慮に入れた設計となりました。

ほぼ毎年のように改良を繰り返して熟成させるのがジムニーの特徴でもありますが、この2代目の17年に渡る歴史は、大きく分けて4期に分類できます。

まず1981年~1986年の第1期(SJ30)と、ターボエンジン(1987年にはインタークーラー装着車も)が追加された1986年~1990年の第2期(JA71)までの550cc時代。

そして軽自動車の規格が拡大されエンジンが660ccへと変更された1990年~1995年の第3期(JA11)、ドアミラーが標準化され乗用向けに快適性が高められた1995年~1998年の第4期(JA12/22)といった具合です。

中古車として、さすがに初期の550ccモデルの1期や2期は流通量も少なくなりましたが、3期以降、とくに4期は現在でもかなりの数が流通しています。

2代目の最終型ですら生産終了からすでに20年以上も経過しており、ちょっとしたクラシックカーのようですが、それがいまでも人気となる背景にはどのようなことがあるのでしょうか。

クロカンに事情に詳しい業界関係者 Tさんいわく、道具として現在でも十分活躍できるのということが魅力だといいます。

「2代目の良さは、何といっても『安さ』と『古さ』のバランスでしょう。とくに660ccとなった4期なら3速ATが設定されたりパワーステアリングも標準になるなど、街乗りでも十分使える仕様になりました。

また現行型(4代目)が高値を続けるなか、2代目の中古車価格は50万円からという安さもあり、古いからこそオフロード走行で傷をつけてもあまり気にならず、道具として割り切れる面白さがあります」

この2代目は、エアコンやパワーステアリングが装着されたことで、格段に運転しやすくなっているのも特徴。AT限定免許でも運転でき、64馬力のターボエンジン+軽量なボディ(910kg)で、オフロードの走破性能は現在でもかなり上位に挙げられます。

またベース価格が安いからこそ大胆なカスタムが施された中古車も多く、それを手頃な価格で楽しめるのも人気の理由だといいます。

「昨今、レトロなデザインがブームとなっているのも、2代目人気にひと役買っているでしょう。

実際にレトロなクルマなのですが、必要最低限な装備しかないシンプルな内装も自分好みに仕上げる、または無駄な装飾を好まない硬派にはうってつけというワケです」(業界関係者 Tさん)

■おすすめは第4期のJA12型かJA22型

2代目ジムニーの人気は根強く、現行型4代目のカスタマイズにおいても、2代目を彷彿とさせるデザインのパーツが多くなっているほど。では実際に購入するなら、2代目のどの年式が狙い目なのでしょうか。

「2代目も超ロングセラーモデルなので年式によってかなり仕様に違いがあるのですが、やはり最終型となる第4期(1995年~1998年)のJA12/JA22型が良いと思います。

このモデルからサスペンションをリーフリジットからコイルスプリングを採用したリジットに変更になっており、かなり乗り心地が改善されています。

またエンジンも64馬力になっているので、パワー不足を感じる機会も少ないはずです」

ただし、2代目の最終モデルでもすでに約25年も前のクルマになるため、経年劣化によるヘタリや故障が多発する可能性は否定できないところです。

「オフロードを走行する人が選ぶクルマだけあり、ボディの傷やサビなどは入念なチェックが必要です。

またエンジン内部のホース類や保安部品であるゴム製品の劣化なども、まだ使えるのかを確認する必要があります」(業界関係者 Tさん)

ただ、この2代目をお勧めする理由のひとつが、この劣化をカバーできるほど豊富なアフターパーツがあること。またすでにカスタムされた中古車を選ぶこともできます。

リフトアップやタイヤの大型化、ショートバンパーなどオフローダーらしい装備がついている中古車をお得に購入できるのですが、どのようにカスタムされたのか、車検対応なのかを購入前に確認しましょう。

「見た目では違いが分かりにくいのですが、JA12型とJA22型では搭載されるターボエンジンが違います。

JA12型はSOHCで低回転での力強さがありオフロード向きですが、高速巡航など高回転走行は苦手です。

一方で、JA22型のDOHCターボエンジンは高回転型のため市街地走行や高速巡航もこなせますが、低速での力強さがなくトラブルも多いといわれています。

このあたりもキチンとメンテナンスできるショップに相談しつつ購入したほうが良いでしょう」(業界関係者 Tさん)

ちなみにこの年式ですと、中古車価格も50万円以下から選べますが、25年近く経過したクルマであること、MT(4期モデルは5速)が多いこと、カスタムした車両が非常に多いことなどを考慮して、初期メンテナンス費用として20万円から30万円は用意しておくと安心です。

「市街地では気になりませんが、3速ATのため高速巡航ではエンジン回転数も高めになります。そのあたりはMTで少しでも回転数を下げる運転をするか、高速ではうるさいと割り切って乗る必要があります」(業界関係者 Tさん)

※ ※ ※

2代目ジムニーは、オフローダーとしては20年以上経過した今でも十分味わえますが、古さゆえに快適装備が不十分だったり高速が苦手などといった得意・不得意がはっきり分かれていますので、安さだけで選んでしまうと後悔する人もいそうです。

このあたりを割り切って乗れるかが2代目ジムニーを選ぶポイントになりそうです。

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みんなのコメント

21件
  • いじったヤツがずらっと並んでる車屋とかあるけど、そういう所は大体、胡散臭さがあって入りづらい。笑
  • 確かにかっこいいです!
    ドアヒンジなんかも男の道具感があって良いのですが、こういう記事の煽りって本当に欲しい人が手に入らず、結果相場が上がる切っ掛けになりますよね。
    新型車が成功すると過去のシリーズ車を求める人が増える。
    でもこうした煽りでしらなかった人も旧車争奪戦になる。
    仕方ない社会現象ですけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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