現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > いまじゃ不可能な「おっ、パイザー」のCMキャッチが衝撃! イメージ戦略で苦戦したダイハツのなつかしトールワゴン

ここから本文です

いまじゃ不可能な「おっ、パイザー」のCMキャッチが衝撃! イメージ戦略で苦戦したダイハツのなつかしトールワゴン

掲載 26
いまじゃ不可能な「おっ、パイザー」のCMキャッチが衝撃! イメージ戦略で苦戦したダイハツのなつかしトールワゴン

 この記事をまとめると

■ダイハツから販売されていたトールワゴン「パイザー」について解説

子どもハートに突き刺さったのは伝説の国産スーパーカー! 【いつか乗ってやる! 子どものころに憧れたクルマ~山本晋也編~】

■当時のライバル車種はマツダ・デミオなどのコンパクトカーたちだった

■当初の売り上げは好調だったが、ライバルが増えたことにより失速してしまった

 ダイハツのトールワゴン「パイザー」を君は覚えているか?

 軽自動車やコンパクトカーを得意とするメーカーとして知られるダイハツ。そんなダイハツが1990年代にリリースしていたパイザーというトールワゴンを覚えているだろうか?

 パイザーがデビューしたのは1996年8月のこと。往年のグラビアアイドルであったアグネス・ラムを起用し、「おっ、パイザー」という今だったら絶対に各方面から指摘受けるであろうCM自体を覚えている人は多いかもしれない。

 では、パイザーがどんなクルマだったのかというと、今でいうところのルーミーやトール、ジャスティといった5ナンバーサイズのトールワゴンで、乗車定員は5人となっていた。

 ただ、スライドドアは装備されず、ヒンジドアの5ドアタイプとなっていたのは、当時はまだそこまでスライドドアを持つモデルの人気が高くなく、コスト面を考慮してのものだった。

 実質的なライバル車は、同時期にデビューしたマツダ・デミオであり、1.3リッターと1.5リッターを用意するデミオに対して、パイザーは1.5リッターのみのラインアップ。ただし、価格は1.5リッター同士で比較するとパイザーのほうが安価というものになっていた。

 ベースとなったのがコンパクトセダンのシャレードソシアルということもあって、全幅こそデミオより狭かったものの、背の高いパッケージングとすることでデミオに匹敵する室内空間を実現していた一方で、全高が高くなったことで当時の立体駐車場非対応となってしまった点は痛し痒しといったところ。

 1997年9月には、ヤングファミリー層を狙ってエアロパーツなどを装着したスポーティ仕様の「エアロカスタム」を設定(のちに「エアロダウンカスタム」に改名)。エンジンも1.6リッターに拡大したものが搭載されていたが、自動車税区分が上がってしまう点が悩ましいところだった。

 デビュー当初こそ低価格の割に充実した装備や広い室内空間などもあって、それなりの販売台数をマークしていたパイザーだったが、前述のデミオを筆頭とするライバル車が登場するにつれて販売台数は減少。当初は年間1万台ペースで売れていたものの、結局2002年に終売するまでに4.6万台ほどの販売台数となっていた。

 なお、日本国外ではグランムーヴ(大きなムーヴ)という名前で販売されていたが、じつは軽自動車のムーヴも日本国外で販売されており、そのイメージを踏襲した車種という位置づけとなっていた。

 もしかしたら日本でも同様のキャラクターで販売していたらもう少し売れたかもしれないと考えると、イメージの大切さを痛感せずにはいられない1台と言えるだろう。

こんな記事も読まれています

「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
AUTOSPORT web
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
ベストカーWeb
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
AUTOSPORT web
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
AUTOSPORT web
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
ベストカーWeb
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
グーネット
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
ベストカーWeb
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
グーネット
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
AUTOSPORT web
ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『TOYOTA スプリンター(80系)』
ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『TOYOTA スプリンター(80系)』
グーネット
角田裕毅、スプリント予選では痛恨の大スピン。SQ2敗退にも影響「これは僕の責任。受け止めて前に進む」
角田裕毅、スプリント予選では痛恨の大スピン。SQ2敗退にも影響「これは僕の責任。受け止めて前に進む」
motorsport.com 日本版
骨折でル・マンを欠場したコンウェイ、サンパウロでの復帰は未確定。WEC第5戦のエントリーリスト発表
骨折でル・マンを欠場したコンウェイ、サンパウロでの復帰は未確定。WEC第5戦のエントリーリスト発表
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、レッドブルの地元で最速! マクラーレン勢が続く。角田裕毅14番手|F1オーストリアGPスプリント予選
フェルスタッペン、レッドブルの地元で最速! マクラーレン勢が続く。角田裕毅14番手|F1オーストリアGPスプリント予選
motorsport.com 日本版
最速はヒョンデのタナク。トヨタは6-7-8番手でスロースタートに/WRCポーランド シェイクダウン
最速はヒョンデのタナク。トヨタは6-7-8番手でスロースタートに/WRCポーランド シェイクダウン
AUTOSPORT web
F1オーストリアGPスプリント予選速報|フェルスタッペンがSQ1~3全てでトップタイムの完全制圧。角田裕毅SQ2敗退14番手
F1オーストリアGPスプリント予選速報|フェルスタッペンがSQ1~3全てでトップタイムの完全制圧。角田裕毅SQ2敗退14番手
motorsport.com 日本版
【MotoGP】プラマック、2024年限りでドゥカティ陣営離脱! 2025年以降はヤマハのサテライトチーム化を発表
【MotoGP】プラマック、2024年限りでドゥカティ陣営離脱! 2025年以降はヤマハのサテライトチーム化を発表
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

26件
  • あのテレビコマーシャル、
    あのポスター、
    日本中の女性(主婦、妻)を(まあ、いやらしい)と敵に回してしまいましたね。車の出来映えはデミオと同等だったのに。
  • CM出演していたアグネス・ラムとキャッチコピーの関係
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119.9181.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.066.0万円

中古車を検索
パイザーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119.9181.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.066.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村