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BMW 3シリーズ特集!スポーツセダンの絶対王者たる理由とは

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BMW 3シリーズ特集!スポーツセダンの絶対王者たる理由とは

輸入車 [2023.04.04 UP]


BMW 3シリーズ特集!スポーツセダンの絶対王者たる理由とは
BMW 3シリーズ特集/インポートスポーツセダンの絶対王者 BMW 3シリーズを選ぶ

【BMW 3シリーズ】安くなった先代、ねらい目グレードは?

写真●内藤敬仁
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年5月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年2月調べ。

初代のE21(1975年)にはじまり、E30、E36、E46、E90、F30、現行モデルのG20と3シリーズは、7世代にわたって進化し続けてきた。そして、どの世代にも共通しているのが、「実用車でありながら、スポーツ性が高い」こと。いわゆるスポーツセダンという代名詞は、この長い歴史が証明してきた。今月は、この3シリーズの魅力をしっかりお伝えしていきたい。


[3 Series Sedan]初代デビューから48年。まったくブレずに進化し続けてきた3シリーズ/BMWの顔として、世界中のユーザーに愛され続けている秘密とは?
文●石井昌道 写真●内藤敬仁、澤田和久
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。

世界中の自動車メーカーエンジニアのベンチマークである3シリーズも、ライバルの存在から趣を変化させながら進化してきた。しかし、その背景が3シリーズの存在感を高めてきたのも事実だろう。


言わずと知れたスポーツセダンの代名詞
 セダン離れが叫ばれてから久しく、昨今ではあのクラウンがクロスオーバーになるなどショッキングな出来事もおきているが、3シリーズの人気に衰えは見られない。BMWとて、SUVが販売の中心になってきてはいるものの、輸入車販売台数を見れば長年にわたって3シリーズがトップ10から外れることはなく、日本で最も売れているBMWであり続けているのだ。その理由は長年スポーツセダンの代名詞として君臨し、世界中の自動車メーカーのエンジニアにとって永遠のベンチマークであるなど、間違いのない選択肢であると誰もが認識しているからだろう。余談だが、BEVの人気モデルはSUVがほとんどだが、BMWのBEVで最も売れているのはi4。BMWファンは低全高モデルの価値がわかっているのだ。

 そんな3シリーズも時代とともに趣が少し変化することがある。駆け抜ける歓びが最重要であり、スポーティであることは大前提なのだが、世代によっては快適性も大切にされたり、逆に引き締まった硬派なフィーリングになったりもする。その理由を探ると、ライバルの動向もあるようだ。最大のライバルは190Eを前身にもつメルセデス・ベンツCクラスであり、こちらはもともとは懐深くどっしりと構え、スポーティよりも快適性や安全性重視だった。ところが時代が進むとともに、お互いがお互いの美点を取り入れ自らのネガは消すことにも注力した結果、3シリーズでもけっこう快適なモデルが生まれたりしたわけだ。近年ではCクラスがアジリティを謳いだし、驚くほどほどスポーティになったことも。キャラは歩み寄ったり、離れたりを繰り返してきた。

 最新のG20型はどうかといえば、思い切ってスポーティに振ったというのが基本だ。というのも先代のF30型はスポーティと快適のバランスに優れたモデルで評判もよかったのだが、モデルサイクル中にジャガーXEとアルファ ロメオ・ジュリアという新規のセダンが相次いで登場。どちらもふんだんにコストをかけてスポーティ性を磨いており、3シリーズの牙城を崩しにかかってきたからだ。そこでG20型は、新世代のCLARプラットフォームを採用し、ホワイトボディで約50kgにもおよぶ軽量化を果たしながら剛性を強化。フロントサスペンション取り付け部をアルミダイキャストとするなど贅沢なつくりで、フロントまわりの剛性は50%も向上した。

 こうして優れた資質を得たG20型は、グレードによってはF30型に対してスプリングレートは50%アップにも達してロール剛性の強化、すなわち飛びきりにシャープでスポーティなハンドリングを実現したのである。スポーティに振れば振るほど快適性はトレードオフになっていくのが常識ではあるものの、G20型はそこにもメスを入れた。

 ショックアブソーバーにストロークの初期は減衰力が低く、ストロークが深くなっていくにつれて減衰力が高まっていく凝った機構を取り入れた。具体的には17mmのストロークからシームレスに減衰力が高まる。こうして、スポーティに思いっきり振りながらも快適性を犠牲にしないシャシーに仕上げたのだ。

PROFILE 自動車ジャーナリスト 石井昌道

内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転にも参加。幅広い視野と知見で的確な評論を行う人気レポーターだ。


新たにフレームレスの大型カーブド・ディスプレイを採用
 外観以上に大きく進化したのはインテリア。メーターとセンターディスプレイが一体化したことで、視認性や操作性が大きく向上。デジタル世代のユーザーの期待にも応えてくれるはず。シフトポジションスイッチが小型化したこともニュースだ。


大人4人なら長距離ドライブもできる
 セダンとしてのパッケージがしっかりしている。特に後席背もたれの角度は空間設計上の知見が問われるところだが、3シリーズの優秀さがわかる。


必要にして十分なラゲッジスペース
 撮影車はプラグイン・ハイブリッド車だが、ラゲッジルームも写真のとおり余裕たっぷり。分割可倒式リアシートの採用で、長尺物の積載もOK。トランク開口部も広く、日常使いでストレスフリーな点も王道モデルの証だ。


右リアに給油口、左前に給電口が備わる
 左前フェンダーにある給電口。プラグイン・ハイブリッドは、自宅での充電が基本となる。満充電での電気のみでの航続距離は最大56.4kmを実現。ちょっとした通勤や買い物なら、十分に対応できる能力といえるだろう。


ハイパワーと実用的な電気性能
 システム・トータル出力は292馬力、システム・トータルトルクは42.8kgmを発揮するプラグイン・ハイブリッドの「330e」は、0-100km/h加速を5.8秒で駆け抜ける俊足ぶり。

3シリーズ セダン(330e Mスポーツ)の新車情報を見る


[3 Series Touring]基本がいいから、ツーリングボディも魅力的/ステアリングを握ればわかる、3シリーズがファーストカーとして完璧な理由
写真●ユニット・コンパス

ガソリンあり、ディーゼルあり、プラグインハイブリッドあり。そして、グレードによっては4WDも選べる3シリーズ。ラゲッジ容量の増すツーリングボディなら、さらに広範囲に使える!


どのエンジンでも高い満足度が得られる
 最新の3シリーズは、モデルライフ半ばの比較的に大規模なマイナーチェンジを受け、デザインやデジタライズに磨きをかけるとともに、乗り味の熟成度も増してきた。

 それが最もわかりやすい1台が320iエクスクルーシブだ。未試乗の318iを除けば素に近いモデルであり、パフォーマンスは高いほうではないのだが、ドライビングがこの上なく気持ちいいのだ。

 街中や高速道路などを普通に走らせていると、十分に快適ながら凹凸を乗り越えた際などに引き締まったフィーリングも見え隠れして、やはり基本はスポーツセダンなのだと訴えかけてくる。凹凸が大きくても、ダンピングが効いて上下動が素早く収束。フンワリとしたソフトタッチで快適性をアピールするモデルではこうは行かずに上下動は残りがち。3シリーズはすっきりとしているとともに、乗員が揺さぶられないからロングドライブなどではかえって疲れが少なくなる。

 ハイライトはやはりハンドリングだろう。ステアリングをわずかに動かすだけでも正確無比に反応。高速道路で直進性を保つのが楽であり、コーナーではグイグイとノーズがインに向いていく。フロントまわりのたっぷりとした剛性感が直に感じられる。これほど舵の効きがいいDセグメントカーはないほどで、スポーツセダンであることを主張している。

 M340iなどになると、一層シャープさが増すとともに、ロール剛性が高いので安定性はあきれるほどに高い。ワインディングロードを走らせればレーシングカーもかくやと思わせるほどの走りだ。M3になるとパフォーマンスが高すぎて、公道では持て余し気味になるかもしれない。サーキットなどに持ち込めば胸のすく走りを披露してくれる。

 BMWの魅力はエンジンにもあり、言わずと知れた興奮度を持つストレート6、トルキーで扱いやすいうえにキレ味も鋭いディーゼルなどに惹かれるのはもちろんのこと、Dセグメントではスタンダードな直列4気筒ガソリン・ターボもまた出色の出来栄えだ。320iの最大トルクは30.6kgm/1350-4000rpm。320dは40.8kgm/1750-2500rpmでトルクの絶対値こそディーゼルが上まわるが、ガソリンはより低い回転域から最大トルクを発生し、しかも高回転まで続くのだ。30.6kgmでも不足はまったくなく、100km/hの高速巡航はディーゼルと同じく8速・1500rpmでこなす。ドライバビリティではディーゼル以上。燃費も驚くほどよく、ディーゼルのお株を奪いそうな勢いだ。

 とはいえ320dに乗れば、よりトルキーで高速クルージングでは豊かな気分になり、M340iなどストレート6ではアクセルを踏み抜いたときの快感にしびれることになる。要はどのエンジンでも満足度は高いということだ。

 さらにFRながら後席に十分な居住性があり、ラゲッジの広さや使い勝手などもセダン、ツーリングともに優れている。ドライバーのスポーツマインドを満たしてくれながら、デイリーユースで何かを犠牲にしていることはない。ファーストカーとして完璧な存在でもあるのだ。


新車オーダーなら、オプション次第で雰囲気を変えられる
 撮影車はBMW Individual フル・レザー・メリノ・インテリア・パッケージのアイボリーホワイトがオプション設定された個体だったが、前出の330eとは雰囲気がガラッと変わるのがわかるだろう。このほか、数々の装備を自分流に設定できるのも魅力。


神経を逆撫でしない優れた運転環境
 今回改めて「さすがだな」と思ったのは、ヘッドアップディスプレイの出来栄え。設定位置、表示内容ともに、生理的に嫌な点がひとつもない!


最大1510Lの大容量を実現
 ツーリングの魅力は、なんといってもこのラゲッジ容量。後席も40対20対40に分割でき、用途にあわせてフレキシブルに変化させることができる。


ロングドライブ派なら定評あるディーゼルで!
 どのエンジンにも魅力があるとは本文でも伝えたが、長距離走行が多いユーザーには、鉄板ともいえるディーゼルエンジンをおすすめ。優秀な8速ATとのコンビネーションも絶妙でトルクフルな走りが楽しめる。

3シリーズ ツーリング(320d xDrive ツーリング)の新車情報を見る


BMW i Vision Dee/話題をさらった「ボディカラーが変わる」コンセプトカーの製作舞台裏
これからクルマは、BMWはどのように進化していくのか。その方向性を示すコンセプトカー「i Vision Dee」が「CES 2023」で発表された。ボディカラーが変化する奇抜なアイデアを採用した理由とは。

文●ユニット・コンパス 写真●BMW


電子ペーパーフィルムで32色にボディが変化
 クルマがモビリティに近づくにつれ、最新技術の提案もモーターショーではなく、家電見本市のような場でお披露目されるようになってきた。毎年1月にアメリカのラスベガスで開催される『CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)』は、まさにその代表格だ。

 今年BMWが展示したのは、新しくもどこか懐かしいフォルムをしたコンセプトカー「i Vision Dee」。電子ペーパーフィルム240枚をボディに貼り付けることで、最大32色のカラーを瞬時に、しかもパネルごとに切り替えられるというもの。BMWは2022年にも同じ電子ペーパーフィルムを用いたボディカラーが変化するクルマを発表したが、そのときは黒か白の2色だった。わずか1年でマルチカラー化を成し遂げたのだから、進化のスピードは非常に速い。

 車名には人とクルマとの間に強い絆を生み出すという意味が込められているという。デジタル化するからこそ、アナログ的、人間的価値観を大切にするというメッセージだ。


車名の「Dee」は「Digital」、「Emotional」、「Experience」の略。デジタルにより心を揺り動かす体験、つまり人とクルマとの関係性を密接にするというメッセージが込められている。

電流の制御によって色を変えることのできる「E Ink」社の電子ペーパー240枚を使用。室内にメーターはなく、情報はフロントガラスに投影される。

BMW M BRAND/進化する「M」Mブランドの最新情報
モータースポーツの技術を用いて究極のスポーツドライビングを提供するMブランド。誕生から50年を超え、さらなる高みを目指す「M」の今を紹介。

文●ユニット・コンパス 写真●BMW


より独自性の高い特別な存在へと進化するM
 Mブランド誕生50周年というアニバーサリーイヤーを2022年に迎えたBMWは、意欲的なモデルを次々と市場に投入している。

 その最たるものが、世界限定50台という3.0CSLだ。同名のレーシングカーに対するオマージュであり、現代のレーシングテクノロジーをふんだんに採用したスペシャルモデルである。生産方法も塗装を含め手作業によるため、わずか50台を生産するのに約3カ月を要するという。

 日本でもすでに発表されたXMも注目すべき存在だ。圧倒的なパフォーマンスはもちろんのこと、かのM1以来となる専用ボディを与えられているのだ。従来のMモデルが標準車の延長線上にあったのに対して、これら2つの新型はどちらもMブランドのために開発されている。

 ここから導き出されるのが、Mブランドのさらなる進化。モータースポーツの技術を生かした最高峰のスポーツモデルという強みはそのままに、さらなる個性、圧倒的なパフォーマンスを提供するエクスクルーシブな存在へと高められていくのだ。



「バットモービル」の愛称が与えられた3.0CSL(奥)を現代的に解釈した3.0CSL。最高出力は560馬力、カーボンを多用し軽量に仕上げられた。

高性能なコンパクトFRスポーツとして支持されたM2がフルモデルチェンジ(左)。SUVのパフォーマンスを新しい次元へと押し上げたXM(右)。

中古車物件が豊富で最も「買い」の世代/先代3シリーズ購入ガイド
登場から10年以上が経過した先代3シリーズは、現在物件豊富で買いやすい状況。ここでは、おすすめグレードを紹介していこう。

文●ユニット・コンパス


3シリーズ セダン(F30)/豊富なパワートレインを選べる先代3シリーズ
 2012年に登場した先代3シリーズは、先々代(E90)を正当進化させたデザインと走りが特徴。スポーティな走りはもちろん、ホイールベースの拡大により居住性が向上したのも注目点だ。また、この世代はガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、PHEVと各種パワートレインが揃い、多様なラインアップで展開されたことも話題となった。

 中古車市場には、豊富に物件が揃っており、いま最も買いやすい3シリーズといえる。グレード別に見ると、手頃な価格で探せるのが2Lガソリンターボの「320i」。こちらの中古車平均価格は160万円となっている。一方、2Lディーゼルターボ「320d」は180万円と、ガソリンよりもやや割高だが、以前よりも物件が増えて買いやすくなった。またPHEV「330e」は390万円と高値だが、高年式・低走行の物件が多いので探す価値あり。

中古車参考価格帯:60万円~400万円(※12年~19年 セダン ガソリン車のみ)


各グレードがラインアップされていた期間をまとめたのが上図。「320i」、「320d」の販売期間が長く、中古車の主力グレードとなる。

ドライバーの方向に角度が付いたコックピットが特徴的。撮影車ではレザーがあしらわれており、高級感あふれるインテリアとなっている。

320iのエンジンは184馬力/27.5kgmの2L直4ターボを搭載。1250回転で最大トルクに達し、扱いやすさが魅力。これに8速ATを組み合わせる。

[ディーゼル]相場が下がったディーゼルモデル
 数年前まで3シリーズのディーゼルは、同排気量のガソリン車「320i」と比べて相場が高く、物件も少なかった。しかし最近はその差は小さくなっており、「320d」も十分ねらい目のグレードとなっている。物件の多くが100万円台後半となっており、なかでも「Mスポーツ」が買いやすい。

中古車参考価格帯:90万円~330万円(※12年~19年 セダン ディーゼル車のみ)


ひと昔前まで、ディーゼル車といえば欧州向けが中心だったが、最近は日本仕様でも展開されることが多い。320dは184馬力/38.7kgmと、高トルクが自慢のスペックだ。

[ハイブリッド]走りと燃費を両立したハイブリッドモデル
 先代3シリーズにはハイブリッドとPHEVの両方が存在するが、ここで紹介するのは前者。3L直6ターボにモーターを組み合わせることで、システム出力340馬力というハイパフォーマンスを誇る。中古車は少なめだが、100万円台前半の物件も多く、ねらい目のグレードである。

中古車参考価格帯:90万円~280万円(※12年~15年 アクティブハイブリッド3のみ)


内外装の仕立てはガソリン車などと同じだが、Cピラーやリアの専用バッジで見分けることが可能。リチウムイオン電池を搭載し、数km程度の距離なら電気のみで走行可能。

3シリーズ ツーリング(F31)/レジャーや旅行に行くならツーリングを
 先代3シリーズツーリングは、伸びやかなルーフラインと、スタイリッシュなリアデザインで、セダンと並ぶ魅力のモデル。テールゲートを開けずに小さな荷物を出し入れできる独立開閉式リアウインドウを採用するなど、使い勝手にもこだわっている。中古車物件も豊富で、現在は100万円を切る物件も目立つ。ガソリン、ディーゼルともに買いやすい状況で、中古車平均価格は、「320i」が140万円、「320d」が190万円となっており、リーズナブルに購入可能だ。

中古車参考価格帯:90万円~380万円(※12年~19年 ツーリング 全グレード)


高解像度8.8インチワイドコントロールディスプレイを採用したインパネまわり。ホイールベースは先代から5cm拡大され、後部座席のひざまわりが広くなっている。

40対20対40分割可倒式のリアシートは、さまざまな用途に対応できる。荷室容量は、先代より35L多い495L(最大1500L)を確保している。

[グランツーリスモ(F34)]ボディサイズを拡大しゆとりある室内が特徴
 先代3シリーズの3番目のボディがグランツーリスモ。クーペ風のフォルムを持つ5ドアハッチバックで、セダンと比べて乗降性に優れているのが特徴。中古車はそれほど多くなく、物件選択の幅は広くない。ねらい目は、比較的物件豊富な「320i」で、100万円台前半の予算で探せる。

中古車参考価格帯:90万円~350万円(※13年~20年 グランツーリスモ 全グレード)


ツーリングと比べて全長20cm、ホイールベース11cm、全高5cm拡大され、かなり大きい印象を与える。その恩恵は室内空間の広さで感じられる。荷室容量は最大1600L。

[M3(F80)]高性能エンジンを備えたスポーツセダン
 3シリーズの頂点に位置するのがM3。この世代よりクーペはM4となったことで、M3はセダンのみを指すことになった。中古車は、M4クーペよりも物件が少なめ。価格は高値をキープしており、最低でも400万円以上の予算が必要。中古車平均価格は650万円となっている。

中古車参考価格帯:400万円~1100万円(※14年~19年 M3 全グレード)


3シリーズセダンがベースのため、高性能モデルながらも実用性は十分。足まわりは強化され、サーキットでも通用する走りを実現。3L直6ターボは431馬力を発揮。

3シリーズ セダン(E90)/価格が底値となった先々代3シリーズ
 2005年に登場した5代目3シリーズは、拡大されたボディサイズにより快適性をアップ。外観デザインは一段と大人っぽくなり、ワンランク上の上質さを感じさせるものとなった。また、ランフラットタイヤが標準装備されたのもこの世代からである。パワートレインは、2L直4から3L直6ターボまで幅広く用意され、いずれも走りの楽しさを存分に味わえるものとなっている。

 生産終了から10年以上が経過しているが、中古車はまだ買える。相場はほぼ底値となり、セダンの中古車平均価格は70万円。物件の中心となるのが4気筒の「320i」で、6気筒モデルは数が少ない。走行距離は5万km以上のものが多く、購入前に整備記録などを確認したい。


ベージュのインテリアは、ワンクラス上の高級感を感じさせる。先代よりワイドになったため、室内はかなり快適になった。後席のひざまわりもゆとりがある。

[ツーリング(E91)]低価格の輸入車ワゴンといえばコレ!
 人気の3シリーズゆえ、当然ツーリングも売れたモデルだった。現在は物件が減少傾向にあるものの、探せば十分買える範囲。その大半が100万円以下となっており、低予算で輸入車ワゴンを買うなら選択肢にいれておきたい。こちらも「320i」が多くを占めている。

中古車参考価格帯:30万円~130万円(※05年~13年 ツーリング 全グレード)


[クーペ(E92)]今なお光るクーペの佇まい
 先々代3シリーズのクーペは、古さを感じさせない洗練されたデザインが魅力のクルマ。こちらも4気筒の「320i」から6気筒ターボ「335i」まで広く選べるが、物件数が多いのは4気筒。ただし6気筒モデルもかなり安くなったので、頑張って探して乗る価値はありそうだ。

中古車参考価格帯:30万円~200万円(※06年~14年 クーペ 全グレード)

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みんなのコメント

44件
  • BMWはシリーズ関係なく、駆け抜けるよろこびがあると思う。
    乗ればわかると思います。
  • 乗ると本当にとてもいい。
    新車で買うと値下がりはエグいけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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