F1開幕戦オーストラリアGPでは不本意な結果に終わったフェラーリだが、中国GPのスプリント予選ではルイス・ハミルトンがSF-25初のポールポジションを獲得。スプリントレースも見事な走りで逃げ切り、優勝を飾った。
開幕戦オーストラリアGPでは、まだフェラーリのマシンに慣れるには時間がかかるとコメントしていたハミルトンだが、さすがは7度のF1王者だ。
■ハミルトン、フェラーリ移籍後初優勝! 絶品マネジメントでポールトゥウィン。角田裕毅6位入賞と絶好調|F1中国GPスプリント
上海国際サーキットは非常にテクニカルなコースで、様々なコーナーが混在しているため、特にコーナー進入時にドライバーの自信が試される。僅差ながらレッドブルのマックス・フェルスタッペンやマクラーレンを含むライバルを打ち負かしポールポジションを手にすると、19周のスプリントレースでは見事に逃げ切り優勝を果たしたのだ。
スプリント予選ではSQ1およびSQ2はミディアムタイヤ、SQ3ではソフトタイヤを使うことになる。あまりデータがない中で、ミディアムからソフトへ履き替えた際にパフォーマンスを最大化するのは決して簡単なことではない。またSQ3は時間的にも短く、すべてをまとめなければならないというプレッシャーが非常に大きかった。
フェラーリとマクラーレンは異なるアプローチを選んだ。フェラーリは1回、マクラーレンは2回アタックを行なったのだ。
マクラーレンのランド・ノリスはターン13でのミスがなければポールポジションを争えたことがデータで確認されているが、1セットのタイヤで2回のアタックを行なうことにはデメリットもある。現実的にはマクラーレンがポールを取る……はずだったが、ハミルトンが決定的なアタックを決めた。
ハミルトンは第1セクターのタイムをパフォーマンスのカギとし、それまでのベストと比べてコンマ1秒ほど向上してライバルたちと肩を並べたが、重要なのはラップタイムだけではない。
ピレリが指定するタイヤ内圧が高くオーバーヒートを引き起こすため、タイヤマネジメントが重要とされる今回の中国GP。大きく回り込むターン1でのタイヤ摩耗を防ぐのは非常に大切だ。
テレメトリーデータからも、ハミルトンがこの部分を大切にしていたことが浮き彫りとなる。彼は減速フェーズでライバルたちと異なり、より広いラインを走ってタイヤへの攻撃性を抑え、スロットルを長く開けておくことに成功している。
スプリント予選はFP1よりも気温が上がったため、フロントタイヤを酷使しないことが重要になった。シャルル・ルクレールは、最短距離を走るべくタイトなラインを選んでいた。ハミルトンよりもうまくこのセクションを抜けたのは最終アタックのノリスだけだが、フロントタイヤにかなりの負荷をかけてしまった。
同様に重要だったのは、セクター2でのハミルトンのパフォーマンスで、ターン6やターン7~9の連続コーナーが速かったのだ。テレメトリーデータによると、フェラーリ、そして特にハミルトンはターン8にかなりのスピードをキャリーしており、こうした部分を得意としているフェルスタッペンと近いレベルだった。
これらのデータから、マクラーレンのMCL39が高い競争力を持っているにもかかわらず、ドライバーたちが指摘するようにやや不安定な特性の一端が明らかになった。
ハミルトンが他のドライバーよりスロットルを開けるのを遅らせたり、長く開けたままにしたりと、いかにスロットルワークを工夫しているかがデータからも読み取れる。
第3セクターでDRSを開けた際、ハミルトンはレッドブルに1km/h後れをとっただけで、マクラーレン勢には5km/hの差をつけ、少なくともストレートの一部ではハミルトンがリードを広げた。
最終コーナーでは逆にハミルトンが遅く、ピアストリより13km/h、フェルスタッペンより8km/h通過速度が遅かった。このコーナーはハミルトンの週末における弱点であり、7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンがまだ改善すべき点を浮き彫りにしている。
オーストラリアで見られたように、鋭く曲がる中高速コーナーでは、ハミルトンはマクラーレンやレッドブル、そしてチームメイトであるルクレールに比べて、進入にまだ自信を持てていないようだ。
予選後、ハミルトンはオーストラリアよりも中国の方がマシンの感触が良く、すぐにしっくりきたと説明した。ハミルトンは自分のニーズに合わせてマシンをセッティングし、そのポテンシャルを引き出そうとしている。開幕戦ではその片鱗しか見ることができなかったのだ。
ハミルトンにとって最大のチャレンジはロングランだと見なされていたが、フェルスタッペンやノリスといったライバルがタイヤに苦しんだ一方で、ハミルトンはトップを走るというアドバンテージもあってスプリントを優勝。2位となったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に7秒弱の差をつけた。
土曜午後に行なわれる予選で、再びライバルたちの前に立つことができれば、決勝レースにも大きな期待ができそうだ。
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