■昔は一般的だった2ドアセダンを振り返る
近年、人気に陰りがあるセダンですが、かつてはファミリカーやパーソナルカーとしても人気があり、各メーカーが数多くのセダンをラインナップしていました。
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典型的なセダンというと、ボディはボンネット部分とキャビン、トランク部分の3ブロックに別れ、4ドアというのが常識です。
しかし、かつては2ドアのセダンも存在。そこで、いまでは絶滅してしまった珍しい2ドアセダンのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「サニー」
日産は源流をたどると100年以上の歴史がある自動車メーカーで、大正3年には「ダット自動車」を完成させ、小型自動車やトラックを主に製造していました。
第二次大戦後はイギリスのオースチンと業務提携を結び、オースチンのクルマを日本でノックダウン生産することで、近代的な自動車製造を学びました。
そして1955年には自社開発の「110型 ダットサンセダン」の製造を開始し、自動車メーカーとして軌道に乗り、「ブルーバード」や「セドリック」といった名車が誕生した一方で、マイカー普及の足がかりとなるクルマとして1966年に初代ダットサン「サニー1000」を発売。
エンジンは1リッター直列4気筒OHV「A10型」を搭載し、それまでの日産車に比べモダンなデザインの2ドアセダンのみでスタートしました。
その後ボディバリエーションが拡大し、4ドアセダン、クーペ、バン、ピックアップトラックをラインナップしますが、2ドアセダンは代を重ねても生き残り、1977年に発売された最後のFRモデルの4代目まで存在。
国内では4代目をもって2ドアセダンが消滅してしまいますが、海外向けでは1990年発売の7代目まで生き残っていました。
●トヨタ「カローラ」
トヨタによる自動車製造は1936年(昭和11年)に発売された「トヨダAA型」から始まります。その後、第二次大戦中は主にトラックの生産をおこなっており、終戦後に本格的な乗用車製造を開始すると、トヨペット「クラウン」をはじめ、数々のクルマを世に出し、一躍日本のトップメーカーとなりました。
そして1966年に、サニー1000に遅れること約半年、後にトヨタを代表する大衆車となる「カローラ」が誕生します。
初代カローラに搭載されたエンジンは、1.1リッター直列4気筒OHVで、ライバルだったサニーに対し「プラス100ccの余裕」と性能面での優位性をアピール。
ボディ形状は2ドア/4ドアセダンをはじめ、クーペ、ワゴン、バンと豊富なバリエーションを展開し、サニーよりも大型のボディも、多くのユーザーが初めて買うクルマとして立派に見える戦略でした。
その後、代を重ねても2ドアセダンが存続し、最終的には1979年発売の4代目までラインナップされ、5代目からは消滅。
ちなみに、1983年に発売された「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」の2ドアクーペは、2ドアセダンのフォルムに近く、リアシートの居住性も良好でした。
■六本木のカローラも2ドアセダンが基本!?
●BMW「02/3シリーズ」
BMWも日産、トヨタと同じく第二次大戦以前から存在するメーカーで、航空機のエンジン製造からスタートして100年以上もの長い歴史があります。
戦後は小型車の製造からスタートし、1966年、後に名車といわれたベーシックモデルの「02シリーズ」を発売。ボディは2ドアセダンのみとされました。
その後、1975年に02シリーズの後継車である「3シリーズ」が誕生。これも2ドアセダンのみとなっています。
そして、1982年に欧州で発売された2代目3シリーズは、やはり2ドアセダンを基本として、4ドアセダン、ステーションワゴンをラインナップ。
日本に1983年から正規輸入されると、ドイツ車のステータスは国産車よりもはるかに高いという時代背景から、BMWのエントリーモデルとして大ヒットします。
ボディサイズは全長4325mm×全幅1645mm×全高1380mmと、かなりコンパクトで、2リッター以下のエンジンならば5ナンバー登録ということもあり、それも人気の理由のひとつでした。
2代目3シリーズはバブル期に六本木界隈で多く見かけられたことから、「六本木のカローラ」と呼ばれましたが、実際は同クラスの国産車よりも100万円以上も高価だったため、好景気だったとはいえ無理をして買った人も多かったようです。
1990年に発売された3代目では、2ドア車が洗練されたフォルムのクーペとなったため、2ドアセダンは2代目3シリーズをもって消滅しました。
※ ※ ※
昭和の頃は、セダンだけでなくコンパクトカー、クーペ、さらにライトバン、SUVも2ドア車が多数存在しました。
当時も使い勝手が良いわけではないはずですが、2ドアに対しての文句もあまりなかったようです。
メーカーとしても2ドア車はコスト削減になり、車両価格を抑えることができたので、メーカーとユーザーにとってWin-Winだったのかもしれません。
しかし、1990年代には2ドア車が敬遠されるようになり、現在では完全に趣味のクルマとなってしまいました。
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みんなのコメント
オプション設定で2本スポークのハンドル。
当時は装備より車を持つことが優先された時代だった。