8月6日、キャデラックがWEC(世界耐久選手権)の2025年シーズンからハーツ・チーム・JOTAと提携することが発表された。
キャデラックは現在、チップ・ガナッシ・レーシングと組んでWECとIMSAへと参戦しているが、WECにおける役割はJOTAへと引き継がれることになる。
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なおキャデラックとチップ・ガナッシの提携解消は既に今年春には明らかとなっていて、当時からJOTAが次の提携先として広く予想されていた。
一方のJOTAは現在ポルシェのカスタマーチームとして参戦中だが、彼らとキャデラックの契約は、今シーズン開幕から5月のスパ戦の間に結ばれたと見られている。
またWECでは2025年シーズンから、参戦するファクトリーチームが2台のマシンを走らせることが義務付けられた。キャデラックは今年1台体制での参戦となっているが、来シーズンはJOTAとともに2台のキャデラックV-Series.Rを投入して規則を満たすことになる。
グローバル・キャデラックの副社長であるジョン・ロスはJOTAとの提携発表にあたり、次のようにコメントを寄せた。
「キャデラックはWECの一員として世界最高のチームと競い合えることを誇りに思っており、そこにはハーツ・チーム・JOTAも含まれている。我々は来年JOTAを迎え入れられることを非常に嬉しく思っていて、その何十年にもわたるレースの技術的な専門知を集結し、コース上で継続的な成功を納めていけることに興奮している」
またJOTAのディレクターでありチーム創設者のサム・ヒグネットはキャデラックとの提携は「メーカーチームになるという目標の実現」だと形容している。
「過去2シーズン、我々はキャデラックV-Series.Rと競い合って、その競争の激しさを経験してきた。2025年以降、そのマシンを走ることを任されたのは、とても光栄で名誉なことだ」
「スポーツカーレースに参戦するメーカーは片手で数えられるが、そのひとつがキャデラックでありGM(ゼネラルモーターズ)だ。ポルシェやフェラーリと並び、耐久レースにおける代名詞とも言える名前だ」
なお2025年シーズンのドライバーラインアップについては、まだ明らかにされていない。JOTAのヒグネットによると、ラインアップの発表は11月の最終戦バーレーンの後まで発表されることは無いだろうということだ。
ただ現在キャデラックから参戦しているアール・バンバーとアレックス・リンのふたりは、JOTAへ移籍する可能性が高いと見られている。
そしてポルシェからキャデラックV-Series.Rへのマシン切り替えにおいては、最終戦バーレーンが終わるまではテストも開始されない。ヒグネットは「とてもハードなオフシーズンになるだろう」と語っている。
キャデラックはIMSAにおける来年以降の計画については、後日発表するとしている。新提携先についてはアキュラとの提携を終了するウェイン・テイラー・レーシングになると見られている。
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