この記事をまとめると
■マツダAZワゴンについて詳しく解説
自社開発をやめても販売は続ける! マツダやスバルがOEM軽自動車を扱う「止むに止まれぬ」事情
■スズキ・ワゴンRのOEM
■現在はフレアの名称で販売されている
マツダ・AZワゴンとは?
R360クーペやキャロルなど自社開発した軽自動車を過去に販売していたマツダ。現在も軽自動車の販売が続けられていますが、それらはスズキからOEM供給されています。
そんな軽自動車の1台がAZワゴン。ワゴンRのOEMですが、どのようなクルマだったかを振り返ります。
1994年、当時、マツダが展開していたオートザム店向けの軽自動車として誕生したAZワゴン。1993年にデビューし、「軽自動車=ハイトワゴン」との潮流を作り上げた初代ワゴンRのOEMとしてスズキから供給されました。
その後、ワゴンRのフルモデルチェンジに合わせて2代目が1998年、3代目が2003年、4代目が2008年に登場しています。
ただ、5代目ワゴンRの登場とともに、AZワゴンからフレアと車名を変更。以来、現在に至るまでフレアとして販売されています。
マツダ・AZワゴンの歴代モデル
初代(1994~1998年)
初代ワゴンR登場から約1年後に販売を開始した初代AZワゴン。ミニバンを軽自動車サイズに凝縮したようなフォルムと旧来の軽乗用車では実現できない優れたパッケージングを有していました。
ベースとなるワゴンRとの違いはエンブレムのみで、その他、パワーユニットなどはすべて同じ。デビュー時は660cc直3NAエンジンのみを用意しましたが、ワゴンRの改良と合わせて1995年にターボ車を追加しています。
※写真は初代ワゴンR
その後もワゴンRの改良やマイナーチェンジに合わせて5ドアやスポーツグレード、ベンチシート仕様の追加やフロントグリルの意匠変更が行われました。
2代目(1998~2003年)
ワゴンRとともに2代目は軽自動車企画改正時期に合わせて登場。初代同様、ワゴンRとの差はエンブレムくらいしかありませんが、AZワゴンにはベースモデルに設定された4ドアモデルが販売されませんでした。
販売開始から1年後となる1999年に上級グレードに搭載されていたエンジンにVVT(可変バルブ機構)を装備しています。
ただ初代と異なるのは2000年のマイナーチェンジで、ワゴンRとは異なる専用フロントグリルを装着したこと。当時、マツダ車が展開していたファイブポイントグリルを身につけたのです。
3代目(2003~2008年)
初代、2代目のコンセプトを踏襲して、直線基調のスタイルとなった3代目が登場したのは2003年。3代目ワゴンRやや遅れて販売が開始されました。
2代目の後期型同様、専用のフロントマスクを装備するとともにリヤコンビランプが独自デザインとなっているのは大きなトピックスといえるでしょう。
また3代目はワゴンRスティングレーのOEM車として、AZワゴン・カスタムスタイルが追加設定されています。
その他、パワーユニットやトランスミッションは3代目ワゴンRと同様。スポーツグレード「RR-DI」は直噴ターボエンジンを搭載していました。
4代目(2008~2012年)
ワゴンRのフルモデルチェンジとともに、4代目AZワゴンも登場。先代同様、標準モデルには専用フロントマスクを装備しています。
標準モデルとワゴンRスティングレーに準ずるカスタムスタイルをラインアップ。カスタムスタイルのフロントグリルも専用デザインとなりました。
パワーユニットは先代からのキャリーオーバーでしたが、大きく変わったのがトランスミッション。歴代モデル初となるCVTを装備しました。ただし、廉価モデルは4速ATとなっています。
CVTは2010年のマイナーチェンジで副変速機構付となり加速性能が向上。また燃費性能も向上したことで環境対応車普及促進税制における減税額が引き上げられました。
現在はフレアの名称で販売
先程もお伝えしているように現在、ワゴンRのOEMをマツダはAZワゴンではなくフレアとして販売しています。
AZワゴン同様、ワゴンRのフルモデルチェンジに合わせて初代は2012年、現行モデルとなる2代目は2017年に登場しました。
現行モデルは優れたパッケージングを備えるとともに、いまどきの軽自動車に必要な先進安全装備や、モーターで低燃費をアシストするマイルドハイブリッドを備えるなど、AZワゴンから大きな進化を遂げています。
AZワゴンとワゴンRの違い
先程からお伝えしている通り、AZワゴンはワゴンRのOEM。多くのOEM車がエンブレムなど見た目やバリエーションは一部の違いしかありません。
AZワゴンも同様で、ワゴンRとの違いは大きくありませんが、それでも異なるポイントは存在します。その違いを見ていきましょう。
まず2代目は、ワゴンRに用意されていた4ドア(運転席側のリヤドアが無し)がラインアップされず、すべての仕様が5ドアとなっています。
とはいえ見た目は初代、2代目ともエンブレム以外に違いはありませんでした。ただ、2代目の後期モデルから当時マツダが進めていたペンタゴングリルをAZワゴンにも採用。また3代目はリヤコンビランプも専用デザインを与えられています。
4代目も引き続きペンダゴングリルを採用。ただし、リヤコンビランプ周りのデザインはワゴンRそのままになりました。
AZワゴンの特徴
パッケージング
AZワゴンは軽自動車業界に大きなインパクトを残した初代ワゴンRをベースにしていることで、広い室内空間と使い勝手の良いパッケージングが大きな特徴。ワゴンR同様、ユーティリティが高いところが多くのユーザーから支持されています。
デザイン
AZワゴンのベースとなるワゴンRは生活の道具をコンセプトに開発。いまだに評価が高い初代はデザインのトレンドに振り回されず室内空間を重視。短いノーズを前に突き出す、当時としては斬新なフォルムを採用しました。
その後、初代のコンセプトを受け継いたデザインを踏襲しながらモデルチェンジを繰り返しています。
パワーユニット
初代から4代目までパワーユニットはワゴンRと同様。モデルによりエンジン型式は異なりますが、660cc直3のNAとターボをそれぞれ用意しています。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは初代、2代目が5速MTと3速&4速AT、3代目が5速MTと4速AT、4代目には当初5速MTと4速ATが用意されましたが、後にCVTが追加されました。
AZワゴンの中古車相場は?
現在、中古車市場で販売されているAZワゴンは4代目が530台、3代目が135台、2代目は5台、そして初代はわずか1台となっています。
台数が一番多い4代目の中古相場は1000円~75万円、3代目が1~50万円。ちなみにベースモデルのワゴンRは4代目が全国で3230台販売されていて中古相場は1000円~93万円、3代目は990台販売されており中古相場は1000円~60万円となります。
まとめ
マツダファンにとってもAZワゴンは、正直そこまで感心がないクルマでしょう。ただ、ワゴンRをベースとしながらも多くのOEMがエンブレム以外、ベース車と見た目の差がないことに比べて専用のフロントマスクを装着するところなどマツダのこだわりを感じます。
すでにブランド自体がなくなりましたが、AZワゴンという軽自動車があったことを覚えておきましょう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
関西~中部 完全分断の「予防的通行止め」に不満爆発!? ネット上で「やり過ぎ」「国道まで止めるなよ」「迷惑」「無能な行政」の声も…国が危惧する未曾有の「大規模滞留」の悪夢とは
ガソリン減税、2025年中は困難か 「国民をなめている…」「税金を上げるのは早いのに、下げるのはなぜ遅い?」の声も! 暫定税率(25.1円)に代わる財源確保が課題だと言うが
瞬く間に受注5万台強 大人気すぎて発表5日で受注停止! スズキ新型「ジムニーノマド」に対する販売店への反響とは
「名神・北陸道」夕方から大雪通行止めへ 新名神も“見込み”発表 “名阪ルート全滅”か
約99万円! トヨタ新“軽セダン“「ピクシス エポック」に反響多数! 全長3.4m級ボディで4人乗れる「超便利マシン」に「満足」の声! 安全性向上&寒さ対策UPの「新モデル」が話題に
「普通」であることの脅威。BYD「シール」に乗ったらコスパ最強で日本メーカーの将来が心配になった【JAIA】
関西~中部 完全分断の「予防的通行止め」に不満爆発!? ネット上で「やり過ぎ」「国道まで止めるなよ」「迷惑」「無能な行政」の声も…国が危惧する未曾有の「大規模滞留」の悪夢とは
ガソリン減税、2025年中は困難か 「国民をなめている…」「税金を上げるのは早いのに、下げるのはなぜ遅い?」の声も! 暫定税率(25.1円)に代わる財源確保が課題だと言うが
「S30型フェアレディZ」こそ「日本を代表するスポーツカー」に異論なし! 中古相場の高騰も納得のクルマだった
NEXCOブチギレ!? 原発避難者の「無料通行カード」を他人が借りて利用…「毅然とした態度で臨みます」カード没収&料金3倍請求
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ま、要するに…
マツダで買えてたワゴンRという事で。