アルファード一強の大型ミニバンにまさかの刺客!?
かつてはトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」を筆頭に、日産「エルグランド」やホンダ「エリシオン」、「オデッセイ」が鎬を削っていた大型ミニバンというカテゴリー。
しかし、現在ではエリシオンとオデッセイがラインナップから外れ、かろうじて生き残っているエルグランドも、10年以上フルモデルチェンジが行われていないという状態であり、事実上“アルヴェル”の一強状態が続いています。
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さらに、アルファードは2023年にフルモデルチェンジが予定されており、さらに魅力を増すことが確実視されています。
このままアルファードが「絶対王者」としての地位を確固たるものにすると思われているなかで、オデッセイが復活するという衝撃のニュースが飛び込んできました。
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スポーティミニバンの代名詞だったオデッセイ
1994年に登場したオデッセイは、低ルーフのミニバンであったことやダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用していたことなどから、ライバルに比べて走りの良さを評価する声が多く、日本国内で大ヒットを記録することとなりました。
その後、4代目まで継続したコンセプトのもとに開発が進められていましたが、2013年に登場した5代目ではシリーズ初となるスライドドアの採用や、8人乗り仕様の設定など、大型ミニバンとしての性格を強めていくことになります。
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この背景には、2013年をもってエリシオンが販売終了となったことで、オデッセイに求められる役割が拡大したことがあります。先代と比べて全高が約150mm高くなった5代目オデッセイですが、それでもスポーティな走りは健在であり、多人数乗車と走りの良さの双方を求めるユーザーからは高く評価されていました。
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一方、そんな5代目オデッセイも販売不振や狭山工場の閉鎖などから2022年9月に販売が終了し、正規販売店で新車を購入することは不可能となっています。
また、2022年5月に登場した新型「ステップワゴン」には、新たな最上級グレードとして「スパーダ・プレミアムライン」が設定されており、オデッセイの受け皿になることが期待されています。
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中国版と日本版は何が違う?
そんななか、オデッセイが2023年中にも再販売されるという報道が読売新聞オンラインなどからなされました。
報道によると、中国の合弁企業で販売されているオデッセイが日本へと輸出されるようです。これが実現すれば、国内の大手自動車メーカーでは初となる、中国からの完成車輸入となる見込みです。
ただ、中国で販売されているオデッセイは、これまで日本で販売されていたオデッセイとはまったく同じものではありません。
現在、中国では広州汽車との合弁企業である広汽ホンダからオデッセイが販売されています。一見すると、日本版オデッセイとほとんど変わらないように見えますが、実はさまざまな点が異なります。
例えば、中国版オデッセイのボディサイズは全長4861mm×全幅1820mm×全高1712mmとなっていますが、日本版オデッセイは全長4855mm×全幅1820mm×全高1695mmと若干異なります。
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ただ、プラットフォーム自体はどちらも共通しているため、ボディサイズの違いは、それぞれの国の仕様の違いによるものと言えそうです。
エクステリアデザインについても、日本版と中国版で大きな違いは見られません。ただ、中国版オデッセイの最上級グレードではハニカムデザインのフロントグリルが与えられている点が、日本版オデッセイとの大きな違いとなっています。
中国版に搭載されるパワートレインは、2.0L直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを搭載したハイブリッドです。日本版オデッセイに搭載されていたものと基本的には同じパワートレインとなっています。
ちなみに、日本版オデッセイに設定されていた2.4L直列4気筒ガソリンエンジンは、中国版オデッセイではラインナップされていません。
このように、いくつかの違いがあるとは言え、日本版オデッセイとの大きな違いを実感するのは難しいかもしれません。逆に言えば、中国版オデッセイは、細かな仕様変更や法規対応のみで、日本へと輸出できることになります。
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「鋭・御享四座版」の中身とは?
中国版オデッセイには、ベースグレードから最上級グレードまで6つものグレードが設定されています。
そのなかでも特徴的なのは、最上級グレードの「鋭・御享四座版」です。これは、4シーター仕様の豪華版であり、日本版オデッセイにはこれまで存在しなかった仕様です。
後部座席は、シートヒーターやベンチレーション、マッサージ機能が搭載された専用の「キングシート」となっているだけでなく、パーテーションによって前席とは完全に分離された空間となっており、さらには19インチのディスプレイが備わっています。
中国版オデッセイのベースグレードの価格は23万5800元(約462万円)ですが、最上級グレードの「鋭・御享四座版」は43万9800元(約862万円)となっています。
日本版オデッセイの最上級グレードに多数のオプションを搭載したものが500万円程度だったことを考えると、明らかに高価であることは言うまでもありません。
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ただ、アルファードの最上級グレードが700万円を超える価格にもかかわらず好調な販売を記録していることを考えると、中国版オデッセイの最上級グレードが日本にも導入される可能性は決して低いとは言えないかもしれません。
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現時点では、中国版オデッセイの日本導入について、ホンダから公式なアナウンスはありません。
ただ、上でも述べたように、日本にはすでに新型ステップワゴンの「スパーダ・プレミアムライン」が存在するため、実際に導入されることになれば新型ステップワゴンとどのように棲み分けるのかがポイントとなりそうです。そのヒントとなるのが、中国版オデッセイに設定されている「鋭・御享四座版」なのかもしれません。
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文:ピーコックブルー
写真:本田技研工業
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みんなのコメント
無理してフルラインナップメーカーにしようとする魂胆がありそう。
残価残価の時代、500万クラスで中国製と国産、どっちする?
ステップをデカくしたけど、これでどれほど売れにくいか解ってる?