ボルボ V90クロスカントリー 「じわじわ伝わってくる良いモノ感」のユーザーレビュー

じわじわ伝わってくる良いモノ感

2024.8.4

総評

約2トンのボディを2,000CCの排気量で軽々と動かす先進的なパワートレインに技術的な魅力を感じます。　総走行距離が約1,000kmなので参考値となりますが平均14.7km/Lの燃費は期待値を大きく超える結果となりました。（確かカタログ値は11.6km/L）
エンジンが必要以上に主張せず、滑らかに滑る様な走行感覚と、クロスカントリーならではのストローク量の多いサスペンションのおかげで、ゆったり落ち着きのあるドライブが楽しめます。
乗るほどにじわじわ魅力が増していくような、古き良き欧州車の良さを今に残している珍しいクルマだと思います。

満足している点

サイズを活かした伸びやかで威圧感のないデザインと居住性。　仕立ての良い落ち着いたインテリア。　2リッター直4横置きエンジンでDセグメントに必要な動力性能と上質な駆動を確保する技術。

不満な点

現行最終モデルはディーゼルエンジンが選択できない。（B5 ultimateグレードのみ）

デザイン

5

フルサイズステーションワゴンらしい伸びやかなデザインに加え、SUV同等のロードクリアランスやオーバーフェンダーが醸し出す独特の存在感が好きです。

走行性能

4

ボディは巨大ですが、フロントオーバーハングが短く、意外に小回りが効きます。
長いホイールベースとAWDのお陰で直進性が優秀です。　ハイトの高いタイヤとストロークたっぷりのサスのおかげで、大きなうねりや段差をいなす際の余裕が嬉しいです。
48Vマイルドハイブリッドの恩恵なのか、アイドリングストップから再始動した際の振動やクランキングが感じられず、エアコンやオーディオが作動している状態ではエンジンが再始動した事に気付かないレベルの静粛性です。

乗り心地

5

XC90のサスペンションアームを流用した足回りはトレッドが拡大されている事もあり、ベースモデルのV90と比較し入力に対するキャパが大きく、柔らかすぎず硬すぎずの絶妙な乗り心地です。
癖があると言われているリアのリーフスプリングも硬さは気になりません。

積載性

4

このボディサイズなのでトランクが広いのは当たり前ですが、後部座席を倒した時にほぼフルフラットになる設計は、ロードバイクなどを中積みする際に便利な点だと思います。
室内高は決して高くありませんが前後長は後部座席格納時で約2m有りますので、大人2名の車中泊であれば対応可能と思います。

燃費

5

購入後約1,000km走って総合燃費は14.7km/Lなので、2トン近いステーションワゴンの燃費としては優秀です。　パワトレ系の慣らしが済むと更に燃費が良くなる事を期待しています。

価格

3

同等スペックの欧州車と比較し車輌価格930万円は戦略的な価格設定だと思います。
クロスカントリーは好き嫌いが分かれるジャンルなので、下取りや売却時の価格についてはなんとも言えない感じですかね。

故障経験

今のところ故障は有りません。
唯一、ステアリング取付角度がずれていたので、販売店にてクレーム対応でステアリング調整を実施しました。　アライメントは問題なしでした。